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ツォルキン マヤ神聖暦(ボードゲームプレイ感想編)

ツォルキン マヤ神聖暦(原題『Tzolk’in: The Mayan Calendar』)を遊んでみた

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ツォルキン マヤ神聖暦(ボードゲーム開封編)

【プレイヤー紹介】

与力藩の買掛担当者。2015年購入評定で決裁されたため、いの一番で購入してきた。とりあえず歯車をぐるぐるしたいよね。

奉行藩の購入決裁者。2015年購入評定で選んだからには遊び倒すより他はないと意気込むが、マヤについては不勉強気味。

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ルールを確認しつつ、とりあえず手探りで遊んでみます

さあ、実際に遊んでみます。改めて説明書をよく読んでみると、幾つかの要素が絡まりあって得点を獲得していく、というゲームです。「Aをしたら得点」ではなく、「Aで獲得したものを使ってBの数値を高めてCのタイミングで得点」といった塩梅のようですから、初回プレイでは確実な戦略をもってプレイすることはおそらく不可能でしょう。今回はゲームになれることを目的に、進めていくこととしました。

ツォルキン プレイ開始前
ゲーム開始時の様子

奉行「大きな歯車に山積みされたこれはなんじゃ?」

与力「コーンです。マヤ人の活力の源ですな」

プレイ準備開始。なお、スタートプレイヤーを得たいなら生贄をささげておくべし。

ツォルキン プレイ準備
資産の一部は配布されたカードから選びます

まず、各プレイヤーはゲーム開始時の財産として、3個の労働者コマと、配布される“初期財産タイル”の内容と同じだけの物資を持ちます。
そしてゲーム開始の前に、スタートプレイヤーを決定します。ゲームの進行は、「スタートプレイヤーから時計回りに各プレイヤーが手番を行なう」ということになっています。ただし、ゲーム中にスタートプレイヤーの権利を他のプレイヤーが手に入れるためには、意図して奪い取りにいかなければならない、というのが面白いところです。

奉行「しかし、『最近なにかをいけにえに捧げた人がスタートプレイヤーになる』というのは、いかがなものであろうか。そんな生活を送っているものがおるのか」

与力「出世を犠牲にして家族を守る、とかなら格好いいと思いますが」

奉行「うまいことを言うたつもりか、お主」

手番ですがコマを置きますか?(y/n)

ツォルキン コマを置く
コマをいつどこに置くかが重要

自分の手番が回ってきたプレイヤーは、「手元にある労働者コマを、中央の巨大な歯車をのぞく、いずれかの歯車の上に置く」か、「既に置かれている自分の労働者コマを、手元に回収する」か、どちらかを選んで実行しなければなりません。
労働者コマを置くには、歯車上のコマを配置する“アクションスペース”を確認します。アクションスペースには、0から7までの数字が割り振られていますが、必ず“まだコマが置かれていないアクションスペースのうち、最も小さい数字が割り振られている”ところに置かなければなりません。この時、1以上の数字が割り振られている箇所に置くことになったら、その数字とおなじだけのコーンを支払う必要があります。

与力地獄の沙汰もコーン次第、という訳です」

奉行「なぜ地獄前提なのだ」

また、コマの数とコーンが許すかぎり、1手番中に何個コマを置いても構いません。ただし、複数個のコマを同時に置く場合には、その分の対価として、また別に決められた数のコーンを支払う必要があります。

出したコマを戻すことで資産を獲得できます

コマを回収すると、プレイヤーは何らかの見返りを入手できます。「回収するコマがあった場所のアクションを実行する」ことができるのです。
コマが配置されるアクションスペース上には、数字の他に、「そのアクションスペースでどんなアクションができるか」というアイコンが書かれています。「物資を入手する」「物資を別の物資と交換する」「物資を支払って技術レベルを上げる」「物資を支払って建物を建てる」などが主な内容です。
つまりプレイヤーは、自分が行ないたいアクションができるところにいるコマを回収していくことで、自分の計画を進めていく訳です。
そして、アクションは「大きな数字が割り振られているアクションスペースに対応したものほど大きな効果」な内容なのが、ほとんどです。

奉行「うーむ、配置のルールと合わせて考えると、沢山コマを置かれている歯車ほど、数字の大きなアクションスペースに置くことができる。さりながら、左様な配置をすれば、おのずとコーン不足・・・はて、面妖な?」

与力「まだ大切な説明が終わっておりませぬ故、今しばらくお待ちを」

日が沈み、やがて夜があけ、時代は巡る

ツォルキン 歯車 時の流れ
回るよ、回る

全員の手番が済んだら、ボード中央の巨大な歯車「ツォルキンの暦歯車」を、反時計回りに歯一つ分(1日分)回転させます。これにより、その他の歯車も一緒に回転します。
ですので、歯車上に置かれている労働者コマも一緒に1アクションスペースだけ前へ移動できることになります。
ちなみに、スタートプレイヤーの権利を持っているプレイヤーは、ゲーム中(原則)1回だけ、歯車を2つ分進めることができます。自分以外全員のあてが外れるので、これを上手く使うことも大切そうです。

奉行「なるほど、駒を置いて歯車が回るのを待っておれば、いずれ大きなアクションができるところへたどりつく。待てば海路のなんとやら、という訳じゃな」

与力「いかにも仰る通りにございます」

歯車の回転によって、もう1つ大きな効果がもたらされます。それが「食糧供給日」です。
食糧供給日は、全26ラウンド中に4回やってきます。この時、プレイヤーが保有している労働者コマ1つにつき、コーン2個を支払う必要があります。支払えない場合には、神様の怒りを買い、ペナルティを受けることになります。
なお、1、3回目の食糧供給日には、神様への信仰心によって物資を受け取ることができ、2、4回目の食糧供給日は中間決算が行われ、勝利点を獲得することができます。

奉行「つまり、4度ある食糧供給日を区切りと考え、うまくコマを置いたり戻したりして勝利点を稼げ、ということであるな」

与力「おおむね、左様なことですな」

マヤ文明をめぐる旅へ

奉行「で、どこにコマを置くと何が起きるか、ひとつ見ていこうではないか」

与力「承りました」

ツォルキン パレンケの歯車
マヤの都市その1 パレンケ

参考:メキシコのジャングルの中から突然ぬっと現れるパレンケ遺跡に行ってきた — Gigazine

与力「パレンケは今のメキシコ国にある、世界遺産のひとつでございます。7世紀ころのマヤ文明の王たちの墓があることで、よく知られておりますな」

奉行「ふむ、これはなんとも奇妙かつ巨大な墓じゃな」

ジャングルが密生しているらしいパレンケにコマを置くと、コーンや木材といった物資を獲得することができます。コーンが無ければコマを養えないので、大変重要な歯車です。

ツォルキン ヤシュチランの歯車
マヤの都市その2 ヤシュチラン

参考:ヤシュチラン — wikipedia

与力「ヤシュチランも、メキシコ国の有名な遺跡でございますが、特筆すべきは丘やら川やらに囲まれた場所の悪さでしょうな。」

奉行「その山やら川やらから恩恵が受けられる場所ではあるようじゃな」

ヤシュチランの歯車では、ゲーム中に入手できる物資を全て手に入れることができます。

ツォルキン ティカルの歯車
マヤの都市その3 ティカル

参考:ティカル — wikipedia

与力「ティカルは今のグアテマラ国にある、世界遺産でございます。“大ジャガーの神殿”を中心とした、観光名所でございますぞ」

奉行「ふむ。優れた建築技術が身を滅ぼした大都市か。なんとのう、盛者必衰の理を感じさせるな」

ティカルでは各種の技術の向上と、建物の建築を行うことができます。必要なだけの物資を支払うことで、技術レベルを上げたり、建物/記念碑を建設することができます。

奉行「技術とか建物というのはなんじゃ?」

与力「後で説明いたします」

奉行「なんとも、盛りだくさんな内容じゃのう・・・」

ツォルキン ウズマルの歯車
マヤの都市その4 ウズマル

参考:古代都市ウシュマル/メキシコ — All About

与力「説明書ではウズマルですが、ウシュマルという読みでも知られます。“魔法使いのピラミッド”とやらが有名な古代都市で、メキシコ国の世界遺産にござります」

奉行「ふむ、歴史に“うずまる”ことなく今だに威容を保っておるとは、なかなか大したものだ」

与力「えー・・・」

ウズマルは商業が栄えており、手持ちの物資を他の物資と交換したり、新しいコマを獲得したりすることができます。

ツォルキン チチェン・イツァの歯車
マヤの都市その5 チチェン・イツァ

参考:チチェン・イッツァ/メキシコ — AllAbout

与力「ここは大神殿や天文台の遺跡で有名で、マヤ人と彼らの神が強く結びつく大切な場所であったようですな。やはりメキシコ国の世界遺産でございます」

奉行「我が国の叡山や伊勢のような信仰の場所であったのかのう」

チチェン・イツァでは、物資を獲得することはできませんが、物資“水晶ドクロ”を神に捧げることで、神々への信仰度を上げ、同時に報酬(物資や勝利点)を獲得します。

どうやって勝利に近づくか、その筋道は幾らでもありそう

奉行「なんとのう分かった。基本的には水晶ドクロを手に入れて神殿へ詣でる、ということなのか?」

与力「それでおおむね間違いないかと思いますが、そればかりとも申せません」

物資を集めたら、神殿のマーカーを上へ進ませて信仰心を向上させる(多分)ことで、中間決算時に神様から勝利点を多く与えられるようにすることが大切です。

ツォルキン 神殿
神を崇めることが勝利への近道か?

神様は茶色の「チャク」、黄色の「ケツァルコアトル」、緑色の「ククルカン」という三柱が存在しており、チチェン・イツァで水晶ドクロをそれぞれの神様に捧げて、神殿のマーカーをより高い位置に進ませることができます。より高い位置を占めたプレイヤーは、中間決算時に勝利点が与えられます。この時、同じ高さに複数のプレイヤーがいると、全員に「本来貰える勝利点の半分」の勝利点が配給されてしまうため、人より一段でも高い位置に進んでおくことが大切です。

与力「また、普請も重要な一手にござる」

奉行「なんじゃ、寺社仏閣でも建てるというのか?」

ツォルキン 建造
おまちかねの建物・記念碑建造について

ティカルのアクションを使い、プレイヤーは要求される物資と引き換えにして、建物あるいは記念碑を建設することができます。
建物は大きく2つに分けられます。「使い捨ての建物」は、即座に物資や神殿、技術マーカーの移動、あるいは勝利点といったボーナスを獲得できます。
「農場」は、建設することで、食糧供給日に支払うコーンの数を減らすことができます。
記念碑は、様々な条件を満たすことで、ゲーム終了時にボーナス勝利点をもたらしてくれます。

奉行「つまり、物資をつこうて建物を建てれば、何やらよいことがある、ということなのか」

与力「そうしたことも計画に入れていくと、より有利にゲームが運びましょう。しかしまだまだ考えることはございます」

ツォルキン 技術レベル
技術は文明の発展を支える

プレイヤーは、ティカルの歯車で技術レベルを向上させることができます。技術は「農業」「資源採取」「建設」「神学」の4つがあり、レベルが向上すると、それぞれ対応するアクションを行なった時に、追加ボーナスを得ることができるようになります。

奉行「なんと! 農業の技術が高ければコーンの収穫量が全く変わってくるではないか!」

与力それ以外も特典満載にござりまする。これは上げぬ手はございませぬぞ」

奉行「ぐぬぬぬ、悩ませよるわ。技術が高い方が、おのずと一つのコマができるアクションの効果が全く有利になるとはのう」

プレイヤーができることはおおむね以上です。あとはこれらを組み合わせ、人より多くの勝利点を稼ぐことを目指します。

奉行「コーンを稼ぎ、技術を上げ、物資を得て、神に祈り、建物を立て・・・」

与力「おっと、ここで歯車を2つ回させていただきますぞ」

奉行「うぬ、推参な!」

ツォルキン 結果
二人が試行錯誤を繰り返した結果

奉行「…なんとか一点差でわしの勝ちじゃな」

与力「お見事にございました」

ツォルキンの【ここがイカス!】

奉行「なるほど、よくできておる。歯車が連動して回転する様子にばかり目を奪われておったが、ゲームの要素も同じく見事に連動しているようじゃ」

与力「選べる手も広く、勝ち筋はいくつも有るように見受けられますな」

奉行「最初にお主の説明を聞いたかぎりでは、ルールの分量がちと多すぎて困るのではないか、とも思うたが、あにはからんや、実際にゲームを始めてみると、それほどでもなかったな」

与力「どこの歯車で何ができるか、さえ分かれば、有利なタイミングでコマを戻したり出したりできるように調整していくことに集中すればよい訳ですからな」

奉行「そういった点では、かなりすっきりしたゲームじゃな。ルール自体は難しくない。勝つための妙手を考えるのは難しいがな」

ツォルキンの【これはちょっと・・・】

奉行「何をどう組み合わせていくとよいのか、遊んだ者ほど把握できていくゲームであるから、気をつけねばいかんのはアレじゃな」

与力プレイ回数の差ですな」

奉行「よほど透徹した戦略眼を持つ者でない限り、初心者が経験者に勝つのはまず困難と見た。何度か遊んで慣れることが必要じゃ」

与力「ですから、経験に差のある者同士が一緒に遊ぶと、勝負にならずに『二度とやるか!』と思われてしまう可能性も大かと」

奉行「接待プレイとまでは言わぬが、初心者には優しくレクチャーしながら遊ぶことが肝要じゃな」

与力「二度と遊んでもらえなくなるのでは、もったいのうござますからな。好敵手たる碁敵は得難い、とよく申しますが、得難いツォルキン敵となり得る遊び仲間は、大事にすべきでございましょう。うまく遊んでツォルキン中毒にすべきです」

奉行「あとは、あれだ。時間が長いな」

与力「ルールを確認しつつ、我ら二人で二時間たっぷり。これをどう見るかですな」

奉行「上限の四人ならば、もそっと時間もかかろう。それを許容してくれる者と遊ぶのが吉じゃな。遊び途中で投げ出されては残念だしのう」

ゲーム内容物の中で、歯車と並んで評価の高い(?)水晶ドクロ。マヤ文明の象徴とも言えるオーパーツですが、最近ではもっと後代になってから、ヨーロッパで作られた贋作という話も。(参考:世界中に存在する謎のクリスタルスカル — naverまとめ

ツォルキン 水晶ドクロ
でもロマンの塊ですよね、これ。

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』は、このゲームをやる前に観ておいた方がいいんでしょうか?

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投稿者: 与力

ボードゲームやコンピューターゲームが好きな30代。ボードゲームは毎月買いたいものの、予算不足などの問題から、購入候補を厳選すべくネットサーフィンに勤しむ「買掛担当」。 相棒たる「お奉行」は一番のボードゲームプレイ仲間。いざと言う時に優柔不断な与力に変わって、最終選択を担っている「決裁担当」。

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