WindowsXPを使い続けていた人がOSのアップグレードを考え始めた、その原動力は何か?

注:ビジネスで使用するパソコンにおける話です

以前、なんとも甲斐も生産性もないエントリーを垂れ流しましたが、若干の進捗がありましたので、その後の顛末について記したいと思います。
以前の記事:WindowsXPを私用以外で使う人をどうしたらいいのか?
なお前回記事と同様に、本記事は「愚痴」と称すべきものです。あわよくば、「そんなもんだ」とどなたかに共感して頂ければ幸いと存じます。その旨、ご了承賜りたいと考えております。

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WindowsVistaのサポート終了も目前に

家庭向けWindowsXPのサポートが終わり、WindowsVistaのサポート終了が報じられる中、2016年8月のOSシェアはまだXPが三位につけるという状況のようです。
Windows 7とWindows 10が増加 - 8月OSシェア(マイナビニュース)
ビジネス・プライベートなどの内訳が分からないのですが、さすが、まだまだ強いなという印象を受けます。

さて、以前の記事にて取り上げました「ビジネス(自営)・プライベート兼用のPCのOSが、未だにXPである知人」は、その後もXPを使用しているようでした。相変わらず「XPじゃないとダメな根本的な理由」はやぶの中にあります。その後、僕が心中ただならぬ雰囲気になっていることを察して頂けたか定かではありませんが、その後は特にPCにまつわる話題も出ず、至・直近という流れです。

そうしてそろそろ、件の話題も忘れかけた僕に、一本の矢が刺さりました。

「Windows7とか8って、無料で使える?」

何に価値を置くかは人それぞれだが

前回記事でも申し上げましたが、「パソコン? ようつべ見たり、ゲームしたり、遊ぶくらいかな?」となる完全なる個人使用であるならば、サポートが切れ、セキュリティソフトも未導入のパソコンを使っていても、個人の自由と言えるでしょう。バックドアのリスクといったものを考えると、あまり言いたくはありませんが。

しかし、この矢を射かけてきた相手は先にも申し上げた通り、個人でビジネスを行っている人。サポートが切れることによるリスクをお話してもXPを使い続け、なおかつ別のパソコンを新規購入するそぶりもなかった、というツワモノです。
この期におよんで何故、無料のものを欲するのか。節約は間違いではない。しかし、そこをケチろうとする前に、他にケチるところがあるのではないか。例えるならば、特殊な保険に入らず危険を伴う特殊作業を行うようなものではないのだろうか。
正直、「何言ってるんだよサジマ君。仕事用PCは別にあるに決まってるじゃないか。馬鹿にしないでくれよ」と叱責される方が数倍マシです。

とは言え、お客様が「こうしたいんだけど」と仰った時に「諦めろん」と言わず、状況を把握して、なんらかの打開策を提示するのがSEの務めではないでしょうか(あるいは鍛えられた習性)。この場合の相手は知人であり、特にお客様というわけでもありませんが、そのように言い出した経緯を尋ねます。

「新しいゲームをやってみようと思ったら、XPだと上手くできないっぽくて」

コンピュータの発展におけるゲームの存在

コンピュータの歴史において「ビデオゲーム」の存在は決して小さくはありません。『Spacewar!』などが有名ですね。「こんなにも面白いものがあるのか」と惹きつけられる天才的な頭脳を持つ開発者たち、もっと遊びたいと熱狂するユーザたち、ユーザがいるならば利益になると考えるビジネスパーソン。この流れはPCの発展と普及には欠かせない存在となりました。後は、軍事とエロスもあったかと記憶しています。

と言うことであれば、ゲームがしたいが為に、いつまで経っても使っていたXPを投げ捨てようとする人が現れることに不思議はない。
釈然としないだけです。僕が。

とりあえずプレイしたいゲームについて確認し、推奨プレイ環境となるOSのうち、どれならば操作性などに大きな違和感を覚えずに済むかを、簡単に説明して終わりました。その間もXPへの愛着(?)を感じたので、まずは評価版の導入でも良いのではないかと伝えます。「面倒に感じるならば、3~5万程度のPCを別途購入すると手間がかかりませんよ」と添えることも忘れません。僕が面倒に巻き込まれないためではありま……す。

なお、会話の途中、「90日の評価版っていうのは、しばらく使えるって聞いたけど」と言う質問を受けました。延長は一定回数できる仕様になっていますが、文字通りに受け止めて頂きたいものです。

ところで、本記事においては、さも「その後、XPから乗り換えました」と言わんばかりの記事になっていますが、実際のところどうなったのかは、本日時点で判明しておりません。果たして、次の記事を書くような日が来るのでしょうか。