信長の野望 創造・戦国立志伝 テキストリプレイ 上級:大友義鎮が地上に楽園を築くまで Part.22

第二十二回 天下平定への戦

モウリがオオトモを裏切った。新たなミヤコの主は、その地位を失うのではないか―。混沌に慣れたこの国のミヤコの人々は、早くもオオトモを見限る相談を始めたようでした。しかし、常に全てに備えてきたオオトモは、一報がもたらされた直後、配下の将軍たちに幾つかの指令を出したのです。そして次にミヤコにもたらされた報せは、モウリの軍隊が各地で敗北し、その城、戦士、民が次々とオオトモの許しを請い、彼の部下になることを望んでいる、というものでした……
(ある宣教師の手紙)
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二条御所 ―1575年の戦略―

信長の野望・創造 戦国立志伝
蒲池鑑盛「わっははは、御屋形様お留守の間、九州にはこの蒲池がおるのだ!
毛利め、その意味を知らなんだが不幸よな! わはははは!」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

角隈石宗「御屋形様、周防・長門に上陸した我が蒲池勢、指月城高津城を攻め落とし、山口館に迫る勢い。蒲池殿は『万事御指図通り。ご安心あれ』とのことにござりまする」
龍造寺隆信「高橋鑑種はまあなんとも淡々とした書状がきてたが、蒲池に全部してやられてる、ってことか。ハハハハハ」

どっちにしてもプラン通りかな。2人がコミットしてくれれば、毛利の西側サイドは彼らにとっては深刻なイシューになるだろう。備中高松城では義弘が毛利の大軍をずっとくぎ付けにしてくれているから、さて、ここから四国、あるいはそれ以外の軍勢をどう動かしていくか、だが……

甲斐親直「四国の各軍団は、進発準備を整えて、讃岐唯一の毛利の持ち城である天霧城攻略の御下知を待っておる、とのことでしたが」

うん、まあそうなんだがね。

信長の野望・創造 戦国立志伝
吉岡妙林「父、長増が長い間お世話になった、と……」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

吉岡軍団の軍団長が長増から妙林に交替したのだよね。うちは基本ジェンダーで待遇差はないんだけども、どうも軍団の配下部将とギクシャクしてるよねえ。不安要素というほどではないけども、気になるわな。

甲斐「されば、もう一手増やされては如何。竹田城の一萬田鑑実に栗山利安と明石全登をつけ、因幡から毛利領を攻撃させましょうぞ」
角隈「よき案にござりまするが、越前、若狭の守りが薄くなり、上杉の脅威が増しまする。慎重なご判断が必要かと」

うん……その懸念を取り去る手は今今打ったつもりだ。官兵衛が上手くやってくれれば、大丈夫だろう。四国の各軍団と鑑実に出陣のメールを。

―越後・春日山城―

黒田官兵衛「……と、いうことでございます。」
上杉謙信「大友宗麟は仏敵、かつ将軍家を蔑ろにし、自ら将軍になろうとの野心を隠さぬとも聞く。このわしが左様な男と手を組む、とでも?」
官兵衛「それがしは事の正邪を議論するつもりは毛頭。ただ、我らは毛利に手を噛まれ、上杉様は武田、そして奥州の伊達を無視することはできますまい、と申し上げるのみ」
謙信「なるほど。あくまで損得のみを説くか。わしの好みには合わぬ。……だが、正しくはある」

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謙信「よかろう、ならば数年来のいさかいは忘れるとするか」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―二条城―

官兵衛「上杉の動きは封じました。あの男は自他ともに認める義理堅い男。毛利を滅ぼすまで、問題はおきますまい」

これは外交の勝利だね。おかげで都も落ち着いて……

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高山右近御屋形様は救世主かなんかだと思っている
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

とか、安心しきってるヤツまで出てくる有様だよ。油断はよくないよなあ。

松永久秀「御屋形様、火急の報せにございます。ただいまこれより勅使が下向されるとのこと」

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松永「おめでとうございます」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

急にあなたにそういうことを言われると、若干恐縮する訳だけれども、それはもしかして将軍宣下ってヤツかな。

松永「如何にもさようで」

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松永「従いまして、惣無事令をもって全ての戦を止めさせることができますぞ」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

なるほどね。だがね、少々ルールがあって、惣無事令は禁止なんだよね。という訳で、皆さんには残業をしていただく、ってことになります。

松永「はあ。御屋形様が左様仰せならば、そのように取り計らいましょう。ではこれで」

……これからは征夷大将軍ってことになるんだが、彼の前で将軍を名乗るのは命がけな気もしてくるね。

―因幡・鳥取城下―

栗山利安「ここまで全然抵抗が無かったね! まさか毛利ほどの大名が、そんなザルみたいな守備してるはずはないんだけどね!! いやあ、本当にまさかだよね!!!」
赤井直正「……これを慇懃無礼、というのか? それともただの調子乗りか?」

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栗山「それじゃ、さっと攻め落としましょうか!」
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―讃岐―

宇喜多直家「フッフフフ、天霧城を守るは海賊大将の村上武吉か。いかにも勇者だが、さて、陸に上がっても勇者でいられようか? フフフフ……」
木脇祐守「やれやれ、近畿から戻ったと思えば、またも出陣の沙汰、苦労することだ(しかし宇喜多を使う立花殿の苦労こそ、推し量られる所ではあるな)」

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宇喜多「フッフフフ、良い武将は時として諦めが肝心。フフフ……」
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―備中高松城―

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鍋島直茂「あー、よかった。なんとか間に合った」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

鍋島「けども、毛利もこっちも五月雨式の戦力投入。ドロヌマだねー」
島津歳久「大丈夫か、兄貴? おい、兄貴?」
島津義弘「……ああ、歳久、大丈夫だ、歯が欠けて、ろっ骨が折れただけだ。生きてる。問題ない」
歳久「……そういうの、普通だったら“重傷”って言うんだけどね。まあ元気そうでよかった」
義弘「とにかく俺は重傷じゃない。兵が揃ったらここから反撃するぞ、俺たちで!」
歳久「賛成」

―二条城―

角隈「全戦線で我が方有利に事が進み始めました。毛利は総帥の隆元以下、吉川元春、小早川隆景の三兄弟勢ぞろいで、備中高松城攻めに本腰を入れるようですが……」
龍造寺「判断がおせぇな。連中が動けば戦力の空白地帯に蒲池と高橋が西から、善助が東から一気に深く攻め込めこむぜ。やり合うんだったら、てめぇらとこっちの戦力差をよく考えとくべきだったってとこだ」

んん、まあ毛利のカウンタープランを見せてもらおうじゃないの。さて、じゃあこちらもそろそろだけど、官兵衛、上杉の動きは期待通りかな?

官兵衛「ははっ、我が小谷城、後瀬山城を狙って越前に配備されていた上杉勢に対し、織田領の美濃への進軍路を開いてやりました。織田勢は意表を突かれたようですが、大垣の辺りで反撃に出るかと」

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泥仕合開始。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

ふふふ、織田に上杉をけしかけるというプランを思いつく。さすがは官兵衛、性格が悪いな。

官兵衛「お褒めの言葉をいただき、恐悦至極。……お、早馬が参ったようですな。おそらく、毛利攻めの諸将からでございましょう」

蒲池「御屋形様、佐東銀山城が我らに降りましたぞ! ……わっははは、蒲池鑑盛が実力、とっくと味わったか!」
宇喜多「フッフフフ、いかな勇者が籠城しようとて、救援がこなければ所詮は無駄なあがき。フフフフ……天霧城、攻め落としたり」
歳久「はいそこまで。抵抗したら兄貴が容赦しないよ? 俺は寛容だけど。ってなところで備中松山城、いただき」
栗山「毛利のみなさん! 無駄な抵抗お疲れでした!! 鳥取城はいただきます!!!」

官兵衛「……といった具合でございます」

はははは、なんだ上手く行きすぎるくらい上手くいったな! シミュレートはまあ大分重ねてたけどもさ、まさか本チャンでこれほど見事に決まるとは思わなかったよ。これで毛利の領土はハーフサイズ位まで縮んだ。後は確実に戦力を削り取ってやればいいだろう。よし、ここからは我々の出番だ。直属チームに出陣の指示を出して。

角隈「いよいよ本気ですな、御屋形様?」

そ、ここらで一気に大和を奪い、織田と近畿から追い落とす。

信長の野望・創造 戦国立志伝
将軍の威厳、バッチリ見せちゃいますよ。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)