ルーンバウンド第3版完全日本語版 ボードゲーム開封編/ボードゲームプレイ感想編
ルーンバウンド第3版完全日本語版 拡張アドベンチャーパック:きらめく刃 ボードゲーム開封編
【登場人物】
与力藩の買掛担当。RPGですげぇ武器といえば?「ブレード・カシナート」(※参照)
奉行藩の決裁担当。RPGですげぇ武器といえば?「チェーンソー」(※参照)
「アドベンチャーパック」は小クエストの追加?
奉行よし、わしがこの「赤サソリ」という新キャラを担当するということでよいな。
与力日本語にするとなんか急に火付盗賊改の手配書みたいになりますねぇ。
奉行ほっとけ。で、倒す相手はどんなやつじゃ。
与力あ、ドラゴンのマーガスさんですよ。
奉行なぬ? 基本セットの最初のボスか?
2個同時に発売された『ルーンバウンド』拡張は、主としてシナリオ共通のアドベンチャーカードを追加する「アドベンチャーパック」と、新たなボス敵を追加する「シナリオパック」に分かれています。今回遊ぶ『きらめく刃』は前者になりますので、ボスの追加はないため、基本セットの2体のうち、マーガスと戦ってみることにしました。
カードを混ぜて、追加要素の確認。
ゲーム前に、新しいアドベンチャーカードとアイテムカード、スキルカードを基本セットのカードに混ぜていきます。ただし、どれも単純に混ぜればOKではないので、一応注意しましょう。
与力つい全部ドサッと使ってしまいがちなんですけどもね、まずアドベンチャーカードは3種類ありますけども、それぞれ新しいカードを混ぜた後、よく切ってからランダムに20枚取り出して、山札にします。
奉行ふむ。全部使うのではなくて、あくまで「20枚」なのだな。
与力ですね、そしてそこにシナリオごとのアドベンチャーカードを混ぜていく、と。
奉行うむ。ではアイテムカードとスキルカードはどうだ?
与力じゃ、アイテムから。実はですね、というか、基本セットを持っている方はご存知と思いますが、アイテムカードはA、B、Cと3つのセットごとに20枚ずつ、計60枚のカード構成になってるんですね。で、拡張セットには新たなDセット20枚のカードが入っています。
奉行読めた。AからDのセットの内、3セットを選んで使え、ということじゃろ。
与力ご名答です。スキルカードも同じようなものですね。基本では肉体、精神、魔法の3種類に2セットずつ、1セットは10枚、という構成になってます。
奉行で、そのうちの1セットとこの拡張のセットを取り換えてもいい、ということじゃな。
与力ですね。拡張のセットは魔法ですから、そこを入れ替えるか入れ替えないか、です。
以上のように、ゲーム中に使用されるカードの枚数は、常に一定である、というのが原則となります。なお、この拡張で追加されるカードには全てシンボルアイコンが描かれています。
新たな戦闘スタイル
新キャラであるレッドスコーピオンと、追加されたアイテムを買うことで使える戦闘トークンの一部には、新たなシンボル「策略」が描かれています。
奉行策略、とな。
与力このシンボルが出たトークンは、「その戦闘に参加している全プレイヤーの戦闘プールに出ているトークンのどれか1つ」と同じものとして、消費することができます。
奉行お、複製できるということか?
与力そうですね、ただ、結構制約のきつい複製ではあります。まず、策略トークンを複製して使うのは、それ単独でやらないとだめです。
奉行うん?
与力つまり、攻撃のシンボルを複製したからと言って、その他の攻撃シンボルとまとめて使って強力な攻撃を加える、ということはできない訳です。
奉行ふーむ……
与力あとは、英雄側も敵側も、相手の攻撃シンボルを複製はできない、らしいです。
奉行ほお?
与力そもそも英雄は敵のドクロシンボルは使えませんし、敵は英雄の斧や魔法シンボルは使えません。そういうことです。
奉行お互いに使える手段ではないから、複製できんということか……。
与力あと、効果倍加のシンボルも複製できません。
奉行ふうむ、意外と考えものじゃなあ!
新キャラの能力やいかに。
奉行が使う新キャラクターの特殊能力は、「策略シンボルを使った時に複製対象としたトークンを、そのラウンド中戦闘から除外」、そして「だんだん威力が上昇する波動攻撃」ですが……
奉行うーむむむ……。結局装備が整ってトークンが増えんことには、なかなかこの波動能力が上手く使えん……。上手くいけば、モンハンの乱舞攻撃みたいにカッコよいはずなのに!
与力確かにこの貧弱さはまずいですねえ。お互い出だしのアドベンチャーに引っかかって、なかなかお金が貯まらない。
奉行実にいかんな、街の店頭に並んでおるアイテムも、武器防具の類が少ない上に、有ったとしても高額とは……。これはまずい、まずいぞ。
奉行ぐぬぬ。お互いに手が少しずつ遅れてしまったな。時間制限付きの罠にハマったか。更に、マーガスが進み始めて焦ったのが悪かったのやも。
与力今回も私がマーガスの移動ダイスを振れば、あるいは……といったところでしたかね。
『ルーンバウンド:きらめく刃』【ここがイカス!】
奉行もともと拡張をし易いシステムであったから、元々のゲーム性が大きく変わることもなく遊べたな。
与力新要素を入れるのは、カードを入れ替えるだけですからね。簡単セットアップ。
奉行ま、コンピュータゲーム的に言えば、新しいランダムクエストの追加、新しいアイテムの追加、という拡張だから、大きな変化は当然ないのだが、感覚的には目新しさが有ったな。
与力そうですね。新しいトークンは手元に置いてみたいしなあ。
奉行簡単に新要素を体験したければ、ルール的にはランダムに、あるいは談合の上、拡張セットのカードを使うか使わないか決めるところを、思い切って拡張のカードを全部使うよう準備すればよかろう。
与力ですね。ところで、新キャラのサソリちゃんはどうでしたか?
奉行うーん、分からん。今までにない特徴で面白かった分、使いこなせておらん。もう少しうまく買い物をする必要があった、とは思う。もう少しプレイ回数を重ねたいところだな。
『ルーンバウンド:きらめく刃』【ここはちょっと……】
奉行ボスが変化しないので、ゲーム全体の展開が大きく変化する訳ではない。この点は要注意だ。
与力シナリオごとのアドベンチャーカードとか物語カードは追加されてない訳ですからね。新しいランダムアドベンチャーを経験したり、新しい武器防具を持って、マーガスかゾンビの親玉を倒しにいく、ということになります。
奉行なので、カードの引きが悪ければ、いつも通りの『ルーンバウンド』になるかもしらん。じゃから、より新しい体験をしたければ、ボスが追加される「シナリオパック」の方を購入してみるが良かろうと思う。ただまあ、あっちはあっちで、アイテムが追加されたり、という要素が無いのだ。
与力てことは、両方買って突っ込めば一番いいんですかね?
奉行そうだな。ただ、どのカードも増える分、準備の手間は増えてしまうことは覚悟じゃな。
与力そこはやむを得ないですかねえ。
奉行なお、グループごとに仕分けて準備するアイテムカードやスキルカードは、きちんとシャッフルすることが肝要だ。多分、そこが甘かったせいで、今回の我々のテリノスでは、店の商品が大幅に偏ってしまったからな……。全力で遊ぶためには、セットアップこそ大事。
与力ですね。拡張導入の際には、シャッフルは入念に行うことを心がけましょう。
奉行お主の財布を痛めつけたこやつは、新登場の敵じゃな。金を奪うとは、下手したらその辺のドラゴンよりも厄介な奴だ。
与力しかし改めてみると、「街道ギャング」ってすごい名前ですね。
奉行「追いはぎ」とかシンプルな名前ではいかんかったのかな。