ルーンバウンド第3版完全日本語版(ボードゲームプレイ感想編)

ボードゲーム愛好

ルーンバウンド第3版完全日本語版を遊んでみた

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ルーンバウンド第3版完全日本語版(ボードゲーム開封編)
【登場人物】

与力藩の買掛担当。RPGでは、まず防具から揃える派。揃えるなら鈍器と槍と盾ですよ。

奉行藩の決裁担当。RPGでは、まず武具から揃える派。揃えるなら剣とか鞭とかブーメラン。

※2016/9/30 タイトルを修正しました(ボードゲーム開封編→ボードゲームプレイ感想編)

セッティングはそれほど面倒ではない?

奉行第3版? 単純に『ルーンバウンド3』ではダメなのか?

与力それだと『そして伝説へ』とか『クリスタルの戦士たち』的なサブタイトルが欲しくなりませんか。

奉行いかん、哀しいかな我らは日本人。どうしてもRPGの基準がJRPGだ。

与力なんともファミコンボーイズですねえ。

『ルーンバウンド第3版』には、「ビギナーズ・ガイド」と「リファレンスガイド」の2冊の説明書が付属しており、初めて遊ぶときは前者を参照します。ゲーム開始時のセッティングは、見開きで説明されていますが、やることは…

ルーンバウンド 第三版
3種類のアドベンチャーマーカーを、ボード上の対応した色のところへ配置。
ルーンバウンド 第三版
こんな感じに。

続いて、シナリオの選択。基本セットでは「マーガスの再来」「死者の王」が選べますが、初プレイ時は「マーガスの再来」が推奨されています。選んだシナリオによって、対応した物語カードとアドベンチャーカードを使うことになります。

そしてプレイヤーキャラクターの選択。6人の英雄の中から1人を選びますが、それぞれに得意能力が異なるので、よく確認して選びましょう。
各キャラクターは初期ゴールド、基本戦闘トークン、ゲーム開始時ボーナスを受け取り、ボード上の初期配置マスにフィギュアを置いて準備完了です。

ルーンバウンド 第三版

奉行猫好きのわしは、このリッサという猫娘を選ぼう。

ルーンバウンド 第三版

与力それがしはホーソーン卿。筋肉モリモリ、マッチョマンの変態です。いや、変態は冗談ですけれども。

最後に取引できるアイテムカードと、時間マーカーをボードの対応位置に配置しておしまいです。

奉行基準にしてはいかんと思うが、『エルドリッチホラー』と比べると、大分楽だな。

与力手続きがだいぶスッキリしている感じはしますね。シナリオごとにセットのカードを投入してシャッフル、基本これだけでいい訳ですから。

レベル1の勇者様がとる行動とは。

奉行準備はできた。で、何をすればよいのだ?

与力各シナリオごとに設定されているボスを倒すのが目的です。単純ですね。

奉行分かりやすいな。

与力ただ、RPGの常として、ボスは強い訳です。ですから、こちらも英雄を強化しなければ太刀打ちできませんです。はい。

ルーンバウンド 第三版 フィギュア

奉行なるほど、では早速強くなりたいのだが、何から手を付ければよいのか教えてくれたまえ。

ルーンバウンド 第三版 フィギュア

与力えっと、冒険の指針はですね…

各ターンで、英雄は3つのアクションを消費して、以下の行動を行うことができます。この行動を繰り返して、強化していく訳です。

  • 移動
  • 買い物
  • 休息
  • 訓練
  • カードに書いてあるアクション(➦で表記)
  • アドベンチャー

《移動》

与力まずは冒険を求めてテリノスを歩く方法から学んでいきましょう。

奉行その言い方じゃと、我らはまるで生まれたての子鹿であるかのように聞こえるな。

移動は「英雄の速度値と同じ数のダイスを振る」か、「1マス移動する」か、どちらかを選択します。ダイスを振った場合、移動したいマスの地形を示す絵がダイス目に描かれていれば、それを消費して移動できます。1マス移動の場合には、地形とは関係なく、隣接したマスに自由に移動できます。

奉行ダイスを使うと、最大でダイスと同じマスだけ一気に移動できるわけだな。基本はこちらか。

与力ただダイスはダイスですから、絶対に移動ミスしたくないときには、1マス移動するとか、そんな感じですね。あまり深く考えずに、ダイスで移動と覚えておけばいいんじゃないでしょうか。

奉行ダイスの絵の中に、都市を示す絵がないようだが?

与力あ、都市にはどの出目のダイスを消費しても入れるようです。

ルーンバウンド 第三版 ダイス
ダイス目は偏ることもある。

《アドベンチャー》

ルーンバウンド 第三版 アドベンチャー
移動の先に英雄たちが見たものとは!?

与力そして移動先にアドベンチャーマーカーがあれば、それをひっくり返して冒険に挑むことができます。

奉行なるほど。このマーカーは、テリノス中に散らばっているいわゆる“クエスト”とか“ミッション”を示している訳だな。

与力だいたいそんな感じです。

奉行やはりそこら辺りは大体どんなRPGでも同じ、じゃな。

与力ちなみに、アドベンチャーマーカーをひっくり返すためには2アクション必要になります。

奉行移動のちアドベンチャー、で3アクションが理想的な形なのかのう。

テリノスに散らばるアドベンチャーには、マーカーの色分け通り3つのパターンがあります。ひっくり返したマーカーと同じ色のアドベンチャーカードを引き、その内容を解決します。

オレンジ:戦闘(モンスターとの戦闘になる可能性が高い)
緑:探索(特定のマスを調べて何かを入手するイベントが中心)
紫:交渉(様々な能力判定で何かを入手するイベントが中心)

ルーンバウンド 第三版
色に対応したカードを引いてクエストに挑む

解決できたカードは、トロフィーとして獲得することができます。

与力という感じで、指示された判定を行う⇒成功すれば報酬などを貰う、ということですね。

奉行ふむ。自分の能力次第でやりやすい冒険に挑めばいい、という形か。戦闘もその一環なのだな。

与力そうですね。基本、戦闘はオレンジ色のカードを使うアドベンチャーに挑んだ時に、出やすいです。敵を倒すと、ゴールドが手に入れやすいので、アイテムの購入につながっていきますね。もちろん、それ以外の冒険でもゴールドは手に入りますが。

奉行やはり敵を倒して金を稼ぎ、武器防具を揃えるというのは、この手のゲームの基本的な流れであろう。

与力それから、獲得できるトロフィーなんですが。

奉行うむ、これは何に使うのだ?

与力いわゆる経験的なヤツです。手札として持っているスキルカードを見てください。

ルーンバウンド 第三版 スキルカード
スキルカードの例

スキルカードの左上には、そのスキルを習得するために必要なトロフィーの色と数が、アイコンとして描かれています。描かれているのと同じだけのトロフィーを集めて消費すれば、そのスキルを習得することができます。

奉行なるほど。冒険を潜り抜けて得た金で武器防具を買い、トロフィーで自己鍛錬をする、そういう形で英雄を強化していく訳だな。

与力その通りです。スキルはたとえば「速度値を増やす」とか、「先制攻撃でダメージを与える」とか「武器を二つ装備できるようになる」とか、多くは強力な特殊能力を追加してくれるものですから、たくさんトロフィーを獲得して、英雄の能力が許すだけ習得していきたいものです。

奉行あ、上限が決められているのか。そこは注意しておかなければならぬな。

《戦闘》

与力さて、RPGの醍醐味、戦闘です。

奉行戦いは避けて通れぬ道なれば。

与力地味に五・七・五ですね。

ルーンバウンド 第三版 敵
次々と襲い来る(かもしれない)敵。

『ルーンバウンド第3版』では、戦闘では「戦闘トークン」というチップを使います。両面にシンボルが書かれたこのチップをキャストして(つまり投げて)、出た面のシンボルを使って戦闘を行います。

ルーンバウンド 第三版

与力ホーソーン卿の戦闘の一場面です。

奉行見事に直接攻撃ばかりだな。

戦闘は互いにトークンを消費して行います。一回の行動でどれか一つのシンボルを選び、それに対応したアクションを行い、トークンを捨てます。敵も同様にトークンを消費してアクションします。これを繰り返し、最終的に体力が残っていた方が勝利です。

与力敵のトークンは、右隣のプレイヤーが担当します。

奉行やたら運の強いやつが右に座っていると、地獄を見るかもしれんな。

ルーンバウンド 第三版

奉行この戦闘はなかなか面白い。まず一つに、トークンを沢山使えた方が強い訳だが、トークンを増やすためには、基本的には武器防具といったアイテムの購入が必要だ。

与力そしてトークンをどういう順番で使うか、結構考えますね。敵のトークンも見えますから、「あれをしたらこれが使われるから、それはまずいのでこっちを使ってそれを裏返して…」みたいな。

奉行ダイスで戦闘すると思っていたので、これはちょっと新鮮な感覚だ。

《その他》

与力「休息」は体力の回復、「訓練」はスキルカードを補充したり入れ替えたりです。「買い物」は、マーケットがある都市にいるときにだけ可能で、アイテムを購入することができます。

奉行ふむ。そこら辺りは特に悩むことはないか。

与力「休息」が野外ではダイス目次第、都市や町、神殿、要塞のアイコンがあるマスでは全回復する、という違いがあることは大切ですね。

奉行やはり休むのであれば馬小屋でもなんでも宿屋がよい、ということか。

与力レベルアップできますしね。

奉行それは『ウィザードリィ』だから、違う話だな。

時間は無限ではありません

ルーンバウンド 第三版 時間トラック
英雄の行動に合わせて時間は進む。

英雄全員が行動を終了したら、時間表上の時間トラックが進みます。時間表上には、時間の経過に従って発生するイベントが指示されています。

与力英雄にとってありがたいのは、「アドベンチャーマーカーが再配置される」イベントですね。一度冒険した場所で新しい冒険に挑むことができるようになります。

奉行わざわざ“ありがたいのは”と言っている、ということは、“ありがたくない”のも有るのであろう?

与力流石ですね。どっちとも言えないのは物語カードを引くイベントですかね。敵に襲われたり手持ちのゴールドを消費させられたり、ということはありますが、一方でゴールドを貰えたりアイテムを買えたり、なんてこともあります。

奉行ほほう。その辺りは『アンドールの伝説』よりはマイルドな気がする。あれは『ガングリフォン』並みに状況が悪化していくからな。

与力ありがたくないのは、時間表の最後まで行って、アクト2に突入してしまうことです。

奉行アクト2?

与力はい。この冒険は2ステージ制で構成されていて、時間表の最後まで進むとアクト1が終了して、次からアクト2が始まります。そうしますと、ボスがボード上に出現して戦いを挑めるようになるのですが、敵が強化されます。

奉行む。つまり悠長に構えて強化があまり進んでいないと…

与力アクト2の敵に四苦八苦、とてもボスどころの話ではなくなります。

奉行ううむ。具体的に英雄に許されている時間はどのくらいなのだ?

与力1アクト12ターンですね。つまり合計で24ターンが目安です。それで即座にゲーム終了になるかどうか、というのはシナリオ次第ではあるのですが。

奉行思ったよりないものだなあ。

ボスとの戦いに備えて

ルーンバウンド 第三版
強化に強化を重ねた奉行こと、英雄リッサ。

シナリオごとに準備されているボスとの戦闘がゲームのクライマックスになりますが、それに備えて英雄を強化する一環として、ボスとの戦闘が有利になるイベントをこなしておくのが、このゲームで勝利するカギになってきます。

与力だいたい、ボス関連のイベントは、物語カードで登場してくるんですが…

奉行ふむ。

与力例えば、今回戦っているマーガスであれば、「知識トークン」というのを集めるイベントが発生します。アドベンチャーマーカーの方でも時々出ます。ゴールドのように即効性がないもんで、今一つ手が伸びなかったりしますが…

奉行これを集めておくと、マーガスに対して優位に立てる訳か。

与力その通りです。

奉行だいたい分かった。アクト1の内はアクト2からの戦闘も見越して英雄の強化を中心に、アクト2になったらマーガスとの戦闘に備えて知識トークン集めを中心に、といった計画性が大事、ということなのだな。

与力はい。時間制限付きですから、たぶんマーガスに限らず、このゲームはその辺が大切なんじゃないかと思います。

というわけで、リッサが見事にマーガスを討取って、テリノスは救われました。

ルーンバウンド第3版【ここがイカス!】

奉行見事にRPGだな。細かいイベントをこなして、大きな戦いに向かう。王道だ。

与力やはり自分の英雄をどんどん強くしていく作業は楽しいですね。

奉行少なくともファミコン世代以降にはクリティカルヒットではないかな。

与力ゲームの進行はどうでしたか?

奉行カードに書いてある文章を読み上げるのに時間がかかったくらいかな。ルールはかなりすっきりしていると思う。一度理解してしまえばサクサクと進めることが出来よう。

与力敵にやられた時のペナルティが少ないような気もしたのですが。一回休息を強制されるくらいですよね?

奉行そうか? そのペナルティを取り戻すための戻し作業がきつくなってしまうと、先に進めない脱落者を作ってしまって、せっかく複数人で遊んでいるボードゲームなのに、疎外感を感じるプレイヤーがいることになってしまわんか?

与力ああ、そう言われると確かにそうかもしれません。

奉行かける時間を決められるコンピューターRPGとは違う、限られた時間の中でやりくりを要求されるボードゲーム版RPGならではの、計画的かつスピーディな冒険に、強いストレスとなる要素は不要と思うぞ。

ルーンバウンド第3版【ここはちょっと…】

奉行まあ、分かっていたこととはいえ、プレイヤー同士の絡みはほとんどない

与力完全協力型ではないですからね。

奉行イベントなどの関係で、若干協力した方がいい場面も無くはない。特に基本セットに入っているもう一人のボス、ヴォラケシュ卿のシナリオでは。ただ、原則はそれぞれが勝手にうろついている感じだな。一人遊びが基本だが、インターネットで繋がっていて、他のプレイヤーが同じ世界を旅していて、時々乱入してくるようなRPGに近い感覚か? あまり昨今のRPGはやっておらんので上手いことは言えぬが。

与力そこら辺をどう感じるかですね。他プレイヤーに先駆けてボスと倒す競争、という点では、自分の手を早く進めていくことくらいしか対抗手段はない訳ですから。

奉行PvP要素もできなくはない、という感じだが、ここに拘りすぎると、プレイヤー同士が足を引っ張りあってしまいかねんからなあ。

与力難しいですね。

奉行そういった意味ではゴルフに近いゲームかもしれんな。あれも他のプレイヤーよりもよいスコアを出すが、相手の妨害とかは一切ない。いかに自分が上手なショットを打つか、の一点だけだ。一応、よいショットをすれば、競争相手がプレッシャーを感じてミスしてくれなくはない、という感じか?

与力なるほど、突き詰めると自分との戦いですね。ところで、ゲームのボリュームはどうだったでしょう。

奉行うむ。1プレイの時間は程良かったと思うが、シナリオ2本は少ないようにも思った。ただまあ、システム的に新しいシナリオが追加しやすくなっておるから、その辺りは拡張セットで補完されるであろうよ。

与力追加カードセットですね。そのための準備のしやすさかあ。

奉行あ、アメリカでは発売されているようだが、戦闘用トークンの予備は、日本でも手に入る状態になるとよいな。しっかりした紙製とはいえ、キャストを続けておると、すぐにヘタりそうでちょっと怖い。

与力たしかにプレイ中に加減してキャスト、ってのも難しいですからね。

奉行ダイスタワーも使えんしな。

ルーンバウンド 第三版
マーガスが行きたかった場所

奉行アクト2が終了すると、マーガスはテリノスを滅ぼすために中心の街へ進撃してくる、という設定であったが、さっぱり動かずに終わったな。

与力そりゃ、私がマーガスの移動ダイスを振りましたから。

奉行その方のダイス運の悪さが良い方に出るという稀有な例であった。

ルーンバウンド第3版 完全日本語版

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