『ソクラテスラ~キメラティック偉人バトル~拡張版 死のプレゼンテーション』を遊んでみた
偉人の選び方が既にズルい
奉行カタログで「これは確実に拡張が来たな!」と思ってはいたが、やはり、来てしまったか……。
与力これでまた楽しい遊びが広がりますよ! どんどん召喚しちゃいましょうね。
奉行なんだそのテンション。混沌が拡大する、とも言うがな。
与力一つ気になっているのはですね。ペリーの「開国してください」って、関〇勤のギャグですよね?
奉行知らんよ。いいからセットアップを始めるぞ。
『ソクラテスラ~キメラティック偉人バトル~拡張版 死のプレゼンテーション』(以下、『拡張』と略)の遊び方は、基本セットとほとんど変わりません。
手持ちのカードの中から胴体、左腕、右腕、さらにあれば+αのカードを組み合わせて偉人を召喚し、他プレイヤーの偉人と闘わせて、トロフィーとなる聖杯の獲得を争う“キメラティック偉人バトル”がゲームの中心となります。どの偉人が勝利できるかは、奪い合う聖杯の指定する条件により、1ターン中に全てのプレイヤーに勝利することで、聖杯が手に入ります。プレイヤーの人数によって決められた数の聖杯を1人のプレイヤーが獲得出来たら、その人が勝利者となります。
奉行ざっくりいうとそんな感じであったな。
与力はい。で、基本セットのルールなのですが、Azb.Studioさまからアナウンスがありましたが、バージョンアップされています。現在はVer2になって、いろいろ調整が入っています。
奉行うむ、確か公式ホームページ(http://azbstudio.tokyo/)からダウンロードできると。
与力私のように最初期に購入した方々が対象になろうかと思いますので、お手元の説明書のバージョンをよくご覧ください。
奉行特にバトル後の手札の処理には注意じゃな。んで、拡張込みのゲーム準備なのだが。
与力はい、準備完了してますよ。
ゲームを開始する際、『ソクラテスラ』『拡張』のカードは、それぞれよく混ぜ、別々に山札を作ります。各プレイヤーは両方の山から好きなように合計8枚になるまでカードを引き、最初の手札とします。引いたカードの中にイベントカードが入っていた場合は、山札に戻し、代わりのカードを引きます。また、最初の手札が1人も偉人を召喚できない組み合わせになってしまった場合には、全てのカードを山札に戻し、改めて8枚のカードを引きます。
奉行なんというか、男らしいな……。
与力拡張って大抵の場合は「基本セットのカードとよく混ぜて下さい」なんですよね。
奉行そこを独立させた、という。混ぜるタイプの場合、たまに片付ける時に基本と拡張で分けるのが大変だから、こう潔いと助かるな。
与力さて、最初の手札はどちらからどう引いても良いんですが、8枚からスタートであることをお忘れなきよう。
奉行基本ルールでは7枚だったか、そういえば。
与力それから、聖杯カードなんですが。『拡張』の目玉の1つであろう黒い聖杯カード、これは2人プレイの場合には使いません。
奉行おや、なぜ。
与力黒い聖杯カードは、基本的に「大喜利」あるいは「口プロレス」というようなプレゼン合戦によって勝敗をつけるんですね。それを2人でやっても……。
奉行あー、そりゃそうだ。2人でそれやっても、どうだかなって感じになるわな。
時々偉人じゃないヤツも現れる
ゲームは手番のプレイヤーごとに以下の3フェイズで進行していきます。
(1)ドローフェイズ 山札から1枚カードを引きます。
(2)アクションフェイズ 「偉人を召喚してバトルする」「手札を1枚だけ残して捨て、手札が8枚になるようにカードを引き直す」「何もしない」から選択します。
(3)補充フェイス 手札が8枚未満のプレイヤーは、8枚になるように山札を引きます。
奉行ここは特に変化なし。だな?
与力ですね。ではさっそく、偉人を召喚してみましょうか。
与力まったく訳の分からないシロモノが召喚されましたが、「武力の高い偉人が勝利する」聖杯バトルでしたから、引き分けですね。
奉行そうだな。うーん、拡張のカードはかなりスゴい名前ができてしまうのでは……。ついそっちの山札ばかり手が伸びるな。
『ソクラテスラ』のカードの中には、右腕に装備することができる青色の装備カードがありましたが、『拡張』では、左腕に装備できるカードが加わりました。これらは同時に1人の偉人に装備させることができます。
奉行二丁拳銃ってところですかね。
奉行つまり、こういうことになるのであろう?
与力え、引けたんですか。
与力ワウン……が認めた男ってことは、勝者はワウンではない? え? 誰なの?
奉行細かいことを気にして遊べるゲームか、たわけ。と言いたいところだが、確かにこれは絶妙なずっこけ感が凄いな?
与力俄然、青カードが欲しくなってきました。次行ってみましょう。
偉人のパーツの中には、特殊効果を持つものがあります。写真の例では、ラスプーチンの胴体パーツに“知力と武力は入れ替わる”という効果が付いていますので、この偉人「ヘプーラス」の武力は、本来は9ですが、特殊効果により16となります。知力は、その逆です。
奉行はー、いろいろあるなあ。基本の『ソクラテスラ』には3枚揃えば絶対にバトルに勝利する「神のカード」があったが、『拡張』は偉人の逸話や足跡ごとに、いろんな特殊効果がちりばめられている感じだな。
与力かなり幅広い効果がありますので、ちょっと文字が小さいのですが、カードの説明書きに注意です。
アルティメット偉人バトルのカードが引かれた場合、そのフェイズ終了後に全プレイヤーは同時に偉人を召喚し、バトルを行います。この時、「右腕」「左腕」のカードは、それぞれ何枚付けてもかまいません。最も強い偉人を出したプレイヤーが勝者となって聖杯を獲得します。なお、召喚できなかったプレイヤーは、手札を全て捨てます。
奉行なんかすごいバトルだな。千手観音かなんかか?
与力どうなんでしょう。ただ、しかし、我々はどちらも偉人を召喚できないという。
奉行2人ともカード捨てて終わりか。しまらんなあ。
以下、お互いに召喚した偉人の数々。
召喚の奥義を駆使したバトルは、結局与力の勝利に終わりました。
奉行くそう、カードのめぐりが途中から突然悪くなりよったわ。悔しい!
与力ちょっと不戦勝多めで勝っちゃいました。
『ソクラテスラ拡張』【ここがイカス!】
奉行正統派な拡張というか、追加というか。
与力組み合わせで生まれる珍名というオモシロを楽しむ、それが大きいゲームですから、名前の組み合わせのバリエーションが増える、というのは非常に嬉しい拡張ですよね。
奉行うむ。さらに色々な追加要素があるので、ちょっと違った感じで遊べるようになったな。
与力個人的には偉人が持っている特殊効果が面白かったですね。個性がよく出ているというか。
奉行ああ、前回は単純に面白さか足し算・引き算でカードを選んでいたが、多少、選び方に深みが出たよな。そして左腕に装備できるカードも、まあ当然の追加と言えばそうなんだが、文言がいちいち面白い。センスの良さがうかがえる。
与力個人的には偉人の選出と、名前の切り方は相当話し合って決められたんじゃないかなあ……なんて思います。イグナティウス・ロヨラの三分割はちょっと思いつけないですよ。
奉行ラスプーチンは相当狙って出している気はしたがな。
与力これで“チン”が3か所全てに入ることになったので、下ネタ的偉人は登場しやすくなった……歓迎すべきこと、なんでしょうね???
奉行個々人の受け止め方次第であるが、まあ、良い大人が「ちん」「ちん」と言って遊べる楽しいゲームということで。惜しいのは2人では大喜利モードを楽しめなかったことだ。ここが拡張ルールのキモだし、ゲーム性が大きく変わるところだからな。
与力何とか試してみたいものです。
奉行多分『Who Would Win?(勝つのは誰?)』みたいな感じになる……んじゃないかな。
『ソクラテスラ拡張』【ここはちょっと……】
奉行わしだけ引き運が悪い。びっくりした。
与力なんで引くたびに召喚できない手札になってしまうんですかね、お奉行は。
奉行分からん、知らん。ともかくそういった悲劇を防ぐために、山札はよく混ぜよう。
与力最大人数の12人で遊ぶと、召喚できない人は多くなるんでしょうかねえ。
奉行って、そういえばゲーム対応人数が2倍に増えて12人なのか。12人プレイは見てみたいところだ。決着つくまで遊びきれるのかな?って気もするが。
与力召喚できないとゲームへ参加できていないに等しいですからね。何とか防ぎたいところです。ルール的には色々と調整されたと思いますが、引き運についてはカードゲームであるゆえの宿命ですね。
奉行あとは個人的に、やっぱりカードが引きづらいんだよなあ。美しいスベスベカードが、潤いの失われたわしの指にフィットしてくれん。
与力指サック付けるか、スリーブ被せましょうね。
奉行とりあえず、ハンドクリーム塗りこむか……。
与力写真のように、私の手持ちである『ソクラテスラ』の初期流通版とは箱のサイズがちょっと違います。重ねた時、拡張の方がやや大きめですね。
奉行ははあ。隙間なくキッチリしまいたい派の人には、気になるかもしれんね。
与力悪のフォースに目覚めた鉄血宰相ですよ。これはホーエンツォレルン家が欧州を支配しちゃうんじゃないですか?
奉行字面が強い。きっと彼の息子がジェダイになって倒してくれるよ。
与力本人じゃなくてお母さんなんですか!?
奉行母親というものは偉大なんだ多分! 装備できたから出しちゃったけど、地味に名前が下ネタっぽいからなんか申し訳なさもある。