パンデミック:ライジングタイドを開けてみた
8歳以上 2-5人 45-60分
「君たちの努力は、祖国を高潮から取り戻すことができるだろうか?」
(パッケージ裏面より)
ウィルスではない敵と戦うパンデミック
2017年12月、「パンデミック・サバイバル世界大会」がオランダ・アムステルダムで開催されました。という訳で2016年の『パンデミック:イベリア』に続き、独立して遊べる生産数限定『パンデミック』シリーズとして、オランダが舞台であるこの『パンデミック:ライジングタイド』が登場した、ということのようです。ただし、この作品は伝染病との戦いではなく、押し寄せる洪水との戦いがテーマ。今までとはちょっと毛色が違いますね。それではフタを開けてみましょう。
ちょっとクトゥルフ感も感じる箱絵では。下の方の魚の群れがちょっと怖い。今回は「A STANDALONE PANDEMIC GAME」「SURVIVAL SRIES LIMITED EDITION」というロゴが入っています。
分かりやすいゲームの説明。箱のサイズはいつものパンデミックシリーズと同じ、約30.5×22.3×4.3㎝。
絵が綺麗な感じ。
危機管理がテーマですが、フォントはちょっと可愛らしく、ホッとしますね。
パンデミックお馴染みの4色キューブが……ではなく、このゲーム特有のコマが多数含まれています。
ゲーム前雑感
世界大会開催地向け、ご当地パンデミック2作目、ということで、今回は北海の嵐と、河川の氾濫による水害に悩む、低地国家オランダの治水に関する苦難の歴史を体感できる内容です。オランダの地名によくついている「ダム」という言葉は、「堤防」のことですし、歴史的には「ネーデルラント(低地の国々)」と呼ばれた場所です。そこに住む人々の苦闘を追体験できる……とはいえ、伝染病と戦わないのにパンデミックなの?という気はしてしまいますね。
でも、制御が難しい危機がどっと押し寄せてくるという点では、水害というのはパンデミックシステムとの親和性が高い……かもしれません。狂信者が旧支配者を呼ぶのすら上手く処理していましたから、きっと大丈夫でしょう。という訳で、自称・ベテランパンデミッカー2人で、さっそく遊んでみたいと思います。
追記:プレイ感想編はこちらからどうぞ。