『怪物パーティー』を遊んでみた
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【求人:客引き】
奉行魔王。わしらの立場は魔王なのだな? 客引きする魔王?
与力そういうことになりますね。
奉行普通、怪物って魔王の配下だと思うんだが。ちょっと命令して、自分のパーティーに来させる訳にはいかなかったのか?
与力いかなかったみたいです。なので、ちょっと飲み屋街周辺の客引きみたいな感じですが、頑張ってたくさんのお客を呼び込みましょう。
準備は非常に簡単です。5種類×10枚で50枚のカードをよくシャッフルして山札にします。そして一番上のカードをめくって場に置いたらゲームスタートとなります。
「すいません、パーティーとかいかがっすか?」
手番がきたプレイヤーは、順に3つのアクションを行っていきます。
①怪物を雇う
与力山札からカードを引きます。客引きのアルバイトくんを雇うわけですね。
奉行ふむ。何枚引けるのだ?
与力0枚から2枚まで、任意の枚数を引けます。
奉行ほほう、引かぬ選択もあり得るのか。興味深い。
与力その辺、勝負のアヤになってくるのでしょうね。
②迎えを出す
与力手札から1種類の怪物カードを出すか、山札の1番上をめくります。
奉行そのカード次第で場のカードが手に入る、というわけか?
与力ご賢察。出したり、めくったりしたカードと、場のカードの一番上のカードが同じ怪物だったら、出したカードと場のカードを全部手に入れることができます。これが得点ですね。
奉行場のカードの一番上?
与力えっと、場のカードと違う怪物のカードを出したりめくったりした場合には、場のカードの上に重ねていくことになります。
奉行ああ、なるほどな。それで同族が迎えに来たら「おっ、こっちですよ」という感じで全部引率していくわけだな。
与力ちなみに、手札から出す場合、同種の怪物カードなら何枚まとめて出しても大丈夫です。
奉行なんか囲んで連れていかれる感じがして怖いな、それ。
与力なお、迎えは必ず出さないといけませんよ。知らんぷりは禁止です。
③新しいお客
与力場のカードがパーティー会場へ行ってしまって、無くなってしまった場合には、手番の最後に補充します。
奉行山札から1枚めくっておしまい、か?
与力それでもいいですし、手札から出しても構いません。
奉行ほほお。
与力この時も、同じ種類の怪物なら何枚まとめて出してもOKです。
「4名様ご案内でーす」
ゲームが進行し、最後の山札がめくられたら、ゲームは終了です。プレイヤーは獲得した怪物カードの枚数を数え、得点として計算します。
与力しかしですね、マイナスも発生するんですよ。
奉行なんと。
与力手札が残っていた場合、枚数×2点のマイナス点が発生します。それで計算して点数の多い人がパーティー王、ということになりますね。
奉行そうかあ、マイナスが発生するのか。客を呼ぶためには手札が潤沢な方がよいと思っておったが……そうは問屋が卸さぬのだな。これは単純にはいかんな。
与力「適度にためて、どこかで放出」のタイミングを計っていくことが、勝利への近道なのでしょうな。
獲得枚数に対して手札の残りが少ない奉行(上)と、明らかに獲得できなかった上に手札の多い与力(下)。
『怪物パーティー』【ここがイカス!】
奉行まあ、大変分かりやすい。
与力分かりやすいですか。
奉行なんだな、うまいこと手札に同種のカードをストックして、タイミングよく場の札を狙っていく、という感じだ。あんま深いこと考えずともなんとなくやっていればよろしい。
与力ゆるーく、取れた取れないを喜べばいいんですかね。
奉行だがこれ、たぶん枚数をしっかりカウントして、自分の持っている手札を点数に換えていくプロセスとか一生懸命考えだすと、結構厳しい戦いになりそうだ。プレイスタイル次第では、凄いことになるやも。
与力確かに2人プレイはそんな感じでしたね。うちはゆるーく「いらっしゃーい」とやっていましたが。
奉行「やった、取れたー!」よりも、「狙って取ったる!」という意識になるというか。人数が増えると前者よりになるのだろうな。
与力タイトルらしくパーティー感のあるプレイなら、上限の5人とかで遊ぶべきですかね。
奉行だな。そういや、パーティーの客を呼び込むゲームって、何となくテーマとしてはメジャーな気もするが……。
与力それ聞いて『おっぱい・おしり・サンシャイン』が一番に出てきた私は、反省した方がいいですかね?
『怪物パーティー』【ここはちょっと……】
奉行何かあるか?
与力どうなんですか?
奉行正直に言うとカードが取りづらいとか、そういうところなんだよな。でも、500円ワンコインという価格を考えると難癖をつけているに過ぎんな。
与力ちょっとスベスベし過ぎ感はありましたね。
奉行ボリュームも過不足なく楽しめる。心理戦とかダイスに偏りすぎてプレイヤーが楽しむ工夫をしないといかん、みたいなことはない。
与力しっかりしてますね。
奉行ただまあ、ヘンに期待しすぎてはいかんな。魔王と言われるとボリューミーな空気がつきまとうが、そうではない。尤も、ゆるーい絵柄がゆるーい雰囲気を想起させてくれるので、杞憂かな。
与力なんとなく学校の10分休みとかにちょいちょいやってしまうゲームっぽさ、という感じですか?
奉行ああ、そういう感じだな。あとは絵がゆるキャラチックなので、お子様と息抜きに遊ぶゲームとしても優秀かもしらんな。
与力ルールのシンプルさが求められるゲームシーンに、ぜひどうぞ、と。
奉行必死に客引きする魔王ってどんなだろう、と考えていたら、なんとなく『巨人の星』の有名なシーンを思い出してしまった……。
与力そういうのは本当に辛いのでやめてください。