アンドールの伝説 リートブルク攻城戦(ボードゲーム開封編)

ボードゲーム愛好

『アンドールの伝説 リートブルク攻城戦』を開けてみた

「共同攻撃だって可能だ」(パッケージ裏面より)

プレイ人数:2-4人
プレイ時間:40分
対象年齢;10歳~

定番協力ゲームのスピンオフ

『アンドールの伝説』は、2013年度ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門に輝いたファンタジー協力ゲームです。ゲームを始めると自然に遊び方が分かるようになっている丁寧な作りと、クリアするにはギリギリになる絶妙な難易度が楽しく、拡張セットがいくつも発売されて、いまや協力ゲームの定番といっても過言ではないかもしれません。また、人気ゲームだけに同じ世界設定を持ったシステムの異なるゲーム、いわば「スピンオフ」作品も発売されていて、これらがアンドールの世界に魅力的な広がりを持たせています。
今回紹介する『アンドールの伝説 リートブルク攻城戦』(以下、『リートブルク攻城戦』)は、そうしたアンドールスピンオフ作品の1つで、2019年に発売されました。イラストは本家同様にミヒャエル・メンツェル氏ですが、デザイナーはゲルハルト・ヘヒト氏で、『カシュガル』や『スチーモポリス』といった作品を手掛けている方です。
さて、この『リートブルク攻城戦』、本家とは様相を異にするものの、ゲームシステムとしては協力ゲームになっています。アンドールのエッセンスを感じつつ、違ったゲーム体験ができるでしょうか。さっそく開封してみたいと思います。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
箱表。

このレンガっぽいオレンジな色は、アンドールの象徴だと思っています。アークライト謹製日本語版は、2020年の発売でした。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
ひっくり返して裏面。

ゲームプレイ風景が大体把握できる感じですね。箱のサイズは約27.5×18.5×6.5cmという若干独特の縦長なもの。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
フタを取りました。

ボードが見えますね。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
ボード。

二つ折りのボードを広げてみます。これがリートブルク城…真ん中右は洞窟?

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
城の攻防戦に参加する勇者。

基本セットでお馴染みの4人に加え、拡張セット『新たなる勇者たち』と公式サポートページ(あるいは拡張『封印の宝箱』)で追加された勇者が1人ずつ参加しています。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
トークン類。

これらはプレイヤー側が使います。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
カード類。

一番左の勇者カードを使ってプレイヤーは行動を決定します。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
遭遇カード。

敵かアイテムかの二択的な感じです。

アンドールの伝説 リートブルク攻城戦
更にカード二種類。

上が戦いの趨勢を決める試練カード。下はアンドールお馴染みの時間制限を表す物語カード。

ゲーム前雑感

そもそも『アンドールの伝説』自体が協力ゲームなんだから、それをテーマに別システムの協力ゲームを作ってしまうのかい? どうなんだい? という疑問が湧いてこようというものです。ご飯のせご飯的な感じといいますかね、同じものを重ねている印象はある訳です。ただ、『アンドールの伝説』は、勇者たちが怪物と戦うというところにあまりフューチャーできない印象はありました。敵を倒すと時間が進んでしまうので、いかに必要な敵だけを倒していくか、という頭のひねり方になってしまいます。しかし、本作『リートブルク攻城戦』は、もう攻め寄せてきてしまっている敵を倒さないといかん、というゲームなので、戦うことが主目的になっています。ですので、思う存分(かどうかはまだ分かりませんが)自慢の剣と魔法が唸りをあげるのではないだろうか、そんな戦闘的なアンドール世界が再現されているんじゃないかなあという前印象ですね。うん、アンドールへの理解が深まる。

それでは、この城を守り切ることができるかどうか、守備兵2名で頑張ってみようと思います!

続き:プレイ感想編へ続きます。