『パンデミック:新たなる試練』を開けてみた
「君たちは人類を救えるだろうか?」
(パッケージより)
13歳以上 2‐4人 45分
協力ゲームの金字塔
『パンデミック』は2008年に発売された協力型ゲームです。発売後から人気を博し、5周年迎えた2013年に新版へ衣替え。現在入手できるのは、この2013年版『パンデミック』ということになります。
協力ゲームは現在では数多くありますが、個人的には最初に1つ遊ぶなら、ぜひこの『パンデミック』を遊んでみて欲しい、というくらいには大好きな作品です。
新発売のゲームという訳ではありませんが、せっかくなので中身の確認をしていきましょう。
ハリウッドな感じの箱絵。ちなみに、ヘリは出てきますがジェット機は…?
ゲーム全体の流れが把握できます。全面に文章がビシッと入っています。
世界地図ですね。指令室などのモニターに表示されていそうな印象です。
カラフルでキュートな透明プラスティックのキューブです。小さな子どもが喜びそうなカラーですが、こいつらが人類を危機に陥れる病原体です。
その他ゲーム中に使用されるコマなど。旧版では紙製だったものが、木製に置き換えられているものもあります。
カード類はこんな感じ。
プレイ前雑感
ボードゲームを買い集め始めた頃のことです。何かのニュースを見かけ、「凄く面白そう!」と予約購入をしたゲームこそが、この旧版の『パンデミック』でした。
何がどう面白そうだと思ったかと言えば、単純に言えばプレイヤー同士が敵対するのではなく、目標に向かって協力して勝利を目指す、という形式のゲームである、という点でした。ボードゲームは基本的にプレイヤー対プレイヤーだと思っていた私としては、非常に画期的なシステムだと思えたのです(ほぼ同じ頃に入手した『キャメロットを覆う影』も、勝手に超画期的なゲームに認定していました)。
しかし、ゲームを遊んでみて非常にびっくり。ほぼ2種類のカードの山の作り方とめくり方、そしてキューブの置き方だけで、シンプルな世界地図上で人類を襲う未曽有の危機との戦いが見事に再現されていきます。
カードがめくられるたびに、じわじわと増殖していく病原菌キューブの動きが、まるで意志を持っているかのように見えて、何とも言えない気味の悪さを感じ、一方で世界の広さと手札のままならさに歯噛みする焦燥感を覚える。
『パンデミック:クトゥルフの呼び声』の時にも同じことを書きましたが、正直さほど派手さのないゲームの中身だけで、まさかこれほどの白熱のドラマが展開され、あまりの悔しさに「もう一度だ!」となり、最後には大の大人が近所迷惑な勝利の雄叫びを上げるほど熱中させられるとは。
という訳で、所有しているゲームの中では断トツのプレイ回数と満足度を誇る『パンデミック』。沢山の方に親しまれている作品を記事にするのは、とても今更感がありますが、この度の『パンデミック:クトゥルフの呼び声』発売後&『パンデミック:イベリア』発売前記念という良い機会に、改めて記事にしておこうということで、今回は文を書いている次第です。
※なお、『パンデミック:イベリア』についてはホビージャパンのサイトをご覧ください。
イベリアは『パンデミック・レガシー』同様、初回限定生産らしいです。すぐに買えなくなるってことは無いと思うんですけど、いずれ手に入りにくくなる感じはしますね。品薄商法!?(予約完了メールを横目に)