テーベ(原題『JENSEITS VON THEBEN』)を開けてみた
ヨーロッパ周辺で古代遺跡の発掘をおこない、考古学者としての名声を競うのがこの「テーベ」です。
(日本語版ホームページより)
2-4人 60-90分 8歳以上
考古学はバクチの一種?
『テーベ』は、2007年にドイツのQUEEN GAMES社から発売されたボードゲームです。同年のドイツゲーム大賞ノミネート作品になるなど、様々なゲーム賞で高評価を得ました。日本では『テーベの東』というタイトルで原語版が流通していましたが、アークライトゲームズより2013年に日本語版が発売、その際にタイトルも『テーベ』となっています。
ゲームのテーマは歴史遺物の発掘ですから、トロイアを発見したシュリーマンや、ツタンカーメン王の墳墓を発見したハワード・カーター気分になれる、という感じでしょうか。それではとても大きな箱のフタを開けてみたいと思います。
まさにザ・エジプトといった風情のイラストです。
今回紹介するのは原語版なので、説明文は全てドイツ語。
特筆すべきは、この厚みを含む箱の大きさ。31×22×10㎝。ちょっとした大判辞書くらいあります。
箱の中身は意外と少ない。空いている場所すらあったり。
発掘のカギを握るディスクが4つ。
そして発掘は、この袋とタイルを使って行います。
カードはミニユーロサイズ。箱に似合わず小さい。
プレイヤーを表示する考古学者コマ。
ゲーム前雑感
ボードゲームを始めた頃から、ゲームのテーマで買う作品を決める私にとって、『テーベ』が表現している考古学・発掘というのは、なかなか興味をそそられるテーマでした。しかも時代設定は20世紀になったばかりのころ。科学技術が発達してはいるもののまだ十分ではなく、色々とままならない中での発掘とか、子供の頃に読んだ考古学者の伝記やらアガサ・クリスティーの推理小説やらがイメージされて、ゲームとしての評価もなかなか良いようだし、やってみたいなあ、と思ったわけです。
しかし初めてこのゲームを店頭で見た時の印象は、とにかく箱が大きいということ。この海外ボードゲームでは当たり前な暴力的な箱の大きさに、『テーベ』を買おうと思っていた当時は全然まったく慣れていませんでしたので、初めて自室の収納事情を鑑みて、一瞬買うのをためらいました。そして購入後、箱を開けてみると意外な内容物のスッキリさに、「この箱の大きさは、なんとかならんかったのか……」という、ボードゲームを買った時に割とよくある感想を初めて抱いたのも、この『テーベ』でした。
さておき、特徴的なディスクと袋を使った発掘の再現、楽しく遊べるゲームであることは間違いありません。それではプレイしていきましょう。