信長の野望 創造・戦国立志伝 テキストリプレイ 上級:大友義鎮が地上に楽園を築くまで Part.16

神懸かりのあの人

強い信仰心を持つものは、決して道を曲げることはないものです。わたしたちがそうであるように、また、キリスト教徒ではなくとも、かの誇り高いサラセン王サーラーフ・アッディーンが、その通りでありました。そしていま、ミヤコを目指すオオトモの前に立ちはだかろうとしているエチゴの領主ウエスギも、そうした人間の一人であるそうです……
(ある宣教師の手紙)
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丹後・建部山城近郊 ―1569年から1570年の戦略―

信長の野望・創造 戦国立志伝
悠々と建部山城を西と南より包囲しつつあり。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

諸君、ご苦労。従属した赤松家が、丹後の弓木城にポツンと孤立していたのが、進軍を容易にしてくれたね。一番苦労させられたのが、道の細さだけ。やはり道路工事はマストだな。川崎君に頑張ってもらわないと。

島津家久「でも御屋形様、北近江の浅井家がここまで進出していたのは意外でしたね」
島津歳久「越前の朝倉と浅井はお友達だからな。織田が強い南に領土を広げられなくなって、こっちに来たってとこだろ」
島津義弘「それで? ここからどこまで攻め込むんです、御屋形様?」

取りあえず少なくとも若狭までは進出しないと。つまり、朝倉ともコンフリクトするってことかな。ただ、なあ。

義弘「どうしました、何が気がかりなんです?」
歳久「八上城でしょ。六角の軍勢はともかく、織田がわんさか兵を集めてる。あいつらが攻めてきたら、いくら鍋島でも、長くは持たない」
家久「だが建部山城を取れば、ここに兵を配置して、丹波を見張ることができる。ですね?」

そ、その通り。君らは呑み込みが早くて助かる。で、この辺りに配置する兵力は、旧山名家臣団から都合しよう。という訳で、新たに幕僚に加わった明石君だ。

信長の野望・創造 戦国立志伝
明石全登「元山名家臣、明石全登です」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

明石君は何と言っても宣教師から色々と学んで、進歩的な考えを持っているのがいい。若いし、将来有望だよ。

明石「御屋形様のため、PDCAを上昇志向でサイクルさせていくお手伝いをしてまいります」
歳久「ああ、うん、いいんじゃない、そういうなんかさ、やる気に溢れてるのは伝わるよ。なあ、兄貴」
義弘「ん、お、おう。そうだな」

彼と一緒に栗山利益くんも幕僚に加わっている。彼らマターで山名領の兵を実用化していくよ。これで朝倉・浅井攻めの兵力に不足はなくなるはず。

龍造寺隆信「おう、御屋形さんよ。丹波方面からの報告が来てるぜ」
角隈石宗「御屋形様、状況がややひっ迫しております。ご下命通り、土居宗珊殿に土佐より一万を率いて八上城の後詰をさせましたが……」

信長の野望・創造 戦国立志伝
織田がそれ以上の兵を籾井城に送り込んできております。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

龍造寺「信長は、俺らが丹波から京へ最短で攻め込むことを警戒してんのか?」
角隈「おそらく左様と心得るが、何より厄介は織田の兵力にございます。畿内一円のみならず、美濃、尾張あたりより動員された軍勢が、十万以上の規模で西進の構えを見せておりますれば」
龍造寺「十万を超えるだあ? こちとら御屋形の直属軍でもそんなに一気に動かせねぇぞ。どうなってる?」
歳久「多分……人口なんじゃないの」
家久「そう。畿内とその周辺は、やっぱり人口が多いから、自然と兵力が増える。それに比べて、こちらはあまり開発の進んでいない地域がまだまだ少なくない」

立地条件だけはどうしようもない、それも信長が天下を志向できた理由だ。後は、たぶんゲーム難易度的に敵の兵力回復が早いってのもあると思うよ……ただ、あくまで有利なのはこちらだ。建部山城を落としたら、我々はここで待機してリスクヘッジ。後瀬山は長宗我部と紹運に任せよう。それでポジショニングを見定める。

信長の野望・創造 戦国立志伝
高橋紹運「完全撃滅だ!」
長宗我部元親「建物まで撃滅するなよ」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―越後・春日山城内毘沙門堂―

上杉政虎「オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ。北方の守り神毘沙門天よ……大友は私利私欲によって都を攻め取り、将軍家を蔑ろにせんといたしております。私は、あの者に必ずや罰を与えねばなりませぬ……」

信長の野望・創造 戦国立志伝
上杉政虎「今度は、この私が対大友連合を指揮するのだ!」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―丹波・八上城―

鍋島直茂「対大友アライアンス、二回目か。御屋形様もまあよく嫌われたもんですなー」
土居宗珊「既に織田、本願寺、徳川、斎藤、浅井、朝倉が参加し、我らと接する大名は毛利以外すべて敵に回った。これを何と致そうか」
鍋島「取りあえず毛利とのアライアンスを死守してくれるよう、角隈さん辺りにメールしときますよ。で、我々の状況は少し動かしたいんですけどね」
土居「無謀かもしれんが、わしが籾井城の北山中を迂回し、貴殿と東西より挟み撃ちを仕掛けるはいかがか」
鍋島「だいぶバクチですな。ただ、織田の軍勢は少しずつ引いてる。多分、立花軍団が紀伊への上陸作戦を再開しているのに対応してるからだと思うけど……」
土居「付け入る隙は無くはない、ということじゃな」
鍋島「ハイリスクハイリターンな作戦ですが、やってみますか……」

―若狭・後瀬山城―

いやあ。なんか朝倉軍を初めて見たけど、その後ろから斎藤軍も来たね。あれを率いていた竹中半兵衛か、あの武将は是非ヘッドハンティングしたいな。でも義理堅そうだから、捕らえるしかないかな……。

甲斐親直「御屋形様、一大事にござります。籾井城攻撃に向かった土居宗珊殿、動きを見破られ、敵の重囲に陥ったとのこと!」

うっ。彼をそんなところで失う訳には行かない。今この辺りで動かせる兵を全部南下させて救援に向かうんだ。何より、土居勢が壊滅すれば、八上城のキープは不可だ。どっかヘルプは出せる!?

甲斐「播磨、備中に納富信景、木脇祐守、平岡房実が控えておりますが、三将合わせて一万二千が精一杯かと」
龍造寺「足りねえかもしれねえ。どうするよ」

取りあえずスクランブルに備えて待機させて。後瀬山は家久に任せる。丹波の救援は義弘、君がリーダーやって。私たちは直ちに勝端城へ引き上げる。

角隈「どうなさるおつもりです?」

動かせそうな所から状況を動かすしかない。ここは紀州から打開してやろう! それから、日高喜に命令して、毛利からこっちの味方してくれるよう確約取らせといて!

信長の野望・創造 戦国立志伝
義弘「歳久、行け! 俺が援護する!」
歳久「簡単じゃないよ、突撃すんの」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
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毛利元就「今の大友と敵対するなど、愚か者の所業よ。フォッフォッフォ……」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
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島津義久「再び、手取城を落とした。御屋形や弟たちが北で暴れてくれたお陰か……」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―紀伊・手取城―

立花道雪「……兵は揃っている。此度こそ、紀伊に確固たる足掛かりを作らねばならぬ」
義久「ですが、紀伊水道を押し渡っている兵は苦戦しておるようで、敵前上陸できた兵はそう多くはございませぬぞ」
道雪「我らが南より攻め上れば、雑賀城の敵も、海から来る我が軍勢だけを見ている訳にはいくまいが……」

信長の野望・創造 戦国立志伝
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

宇喜多直家「フッフッフ、道雪殿は水軍の足の遅さを計算に入れませなんだな」
由布惟信「……兵糧切れの部隊が続出してやがるし、上陸できねぇと戦は不利だぜ」

信長の野望・創造 戦国立志伝
やれやれ、しょうがないなあ。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

道雪「!? ……御屋形様……!」

これだけリソースを損耗した以上、無駄にする訳にはいかないからねえ。全力で雑賀城を攻撃して、立花軍団が南から織田をつつけるようにすれば、日本海側の戦線も南下のオポチュニティを得られるってもんだ。

龍造寺「北に南に忙しいもんだな」
角隈「仕方がありますまい。我らが全軍の遊軍として立ち回らねば」
甲斐「まあ、御屋形様は城攻めの名手にございますゆえ、此度もさほど苦戦はせぬでしょうが……」

信長の野望・創造 戦国立志伝
城攻めの詳細についてはいずれ。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

ということで、南方戦線の橋頭保を確保したよ。道雪、この二城を徹底的に強化して、南河内、大和を狙ってくれ。頼んだよ。

道雪「……お任せを」

ふう、これで織田を大包囲する体制は整った。あとは、城を一つずつ削り取れるよう、前線の兵力がショートしないよう後方から送り込むシステムを確立できれば、織田との戦いは勝利の内に終わるんじゃないですかね。

では、その他の出来事を少々ご紹介。

その一。従属していた赤松からもう何人目になるか分からない養女を迎えましたので、期待のルーキー・明石全登君を一門衆に加えました。

信長の野望・創造 戦国立志伝
明石「大友家のエース目指して頑張ります!」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

その二。この人が没しました。大往生かな?

信長の野望・創造 戦国立志伝
島津日新斎「大友宗麟、大した男よ。我が孫たちの行く末を頼むに値する……たぶん」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)