相談内容:独自ドメインのメールアドレスから送信できない
園芸記事ばかり更新するSEとなりつつあるサジマですが、今回は仕事しているんだよアピールです。以前、サイト構築等でお世話になっていたお客さんから、outlook.comやhotmailのアカウントにメールを送信すると、MAIL DAEMONがかえって来るんです…と相談を受けました。
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余談ですが、認識の違いを感じたこと
ちなみに、相談の時点でお客さんが仰いました。「送信先の相手が、メールアドレスを間違えて伝えてきたせいかと思っているんですが…」
ん?と思いながらも、よくよく聞いてみると、相手のアドレスはメール本文中に記載されていて、それをコピペして送信したのに、MAIL DAEMONがかえってきたとのこと。
いやいや、なんでもかんでも先方の問題としてしまうのは早計でしょう…と思いましたが、ふと考えてみました。そう恐らく、サーバーやインターネットについて特に能動的に対応したことがない方の場合、『MAIL DAEMONは携帯電話で相手がアドレスを変えたり間違えたりした時に返ってくるもの』なんでしょう。しばらく付き合いのなかった相手に久方ぶりにメールをしたら返ってきた、というような。それならその発想になってもおかしくはありません。届いて当たり前、届かないならメールアドレス誤りか消失、の二つだけなのです多分。
転送して頂いたところ冒頭が下記のようなものですので、まあ読まないよね、とは思います。
This is the mail system at host ********.
I'm sorry to have to inform you that your message could not be delivered to one or more recipients. It's attached below.
確認結果:エラーSC-001、つまりはスパム認定されているそうです
問題となりそうな部分等は潰しておりますが、下記がエラー内容です。見るべき部分は、「said」の後ですので、まあ分かりづらいと言われればそうだと思います。
Please contact your Internet service provider since part of their network is on our block list. You can also refer your provider to http://mail.live.com/mail/troubleshooting.aspx#errors. (in reply to MAIL FROM command)
僕もあまり詳しく理解はできておりませんでしたが、公式のサポートを確認して『拒否された理由は、メールの内容が迷惑メールの特徴に似ていることか、IP/ドメインの評価に関連している可能性があります。』と言われ、また下記のようなサイトを拝見して認識に齟齬がないことを確認しました。
地方で活動するweb制作者の日々を綴るblog | hotmailやoutlook.comでSC-001と言われメールが送れない時の対応
対処法① 指南サイト等に従ってマイクロソフトに問い合わせ
上記サイトに従ってフォームから問い合わせを行います。しかし指南先はフォームが英語、回答も英語になることが予測されたので、うろうろして日本語のフォームを探しました。
恐らくこちらで日本語のフォームが見られると思います。
なお、フォームで送るIPアドレスは『messages from xxx.xxx.xxx.xxx weren't sent.』の部分の『xxx.xxx.xxx.xxx』です。
多数のサイトで『すぐ回答があった』『対応して貰えた』といった方向性の記述を拝見しましたので、昼食休憩を一時間ほど。その間に二通のメールが来ていました。
メール① 受付を示すもの。
メール② 確認結果の回答。
結論は『該当のIPアドレスは既に緩和措置を行っているが、ガイドラインに準拠していない部分があるので、追加での緩和措置は致しかねる』というものでした。
今回の事象発生状況
さて、今回のお客さんの環境は、お名前.comで独自ドメインを取得・共用SDサーバーをレンタルしているということでした。
共用SDサーバーは、どうやらIPアドレスの類を公開してくれない模様です。
よくある質問 | 【共用サーバーSD】サーバーのIPアドレスを教えてください
共用なので、IPアドレスが変わるというのは分かりますし、レンタルサーバーにおいては左程珍しくもないことかと思いますが、先の回答にあったガイドラインに抵触しているかどうか、という点を確認するのは骨が折れそうです。そもそも正直に言うと、表面的に何となく知っている程度なので、これ以上のことは即時に対処できる自信がありません。例えば、DNSレコードの設定をと言われても調べながらできるかどうか…というところです。
ここでお客さんに一報を入れ、代替手段としてgmailで臨時対応をして貰うことになりました。
対処法② お名前.comに問い合わせ
とは言え、折角維持している独自ドメインのメールアカウントを利用したいと考えるお客さん。よく分からないですと切り捨てることもできず、駄目元でサポートに問い合わせることにしました。
経緯を添えて、MSからの回答も提示して「さて一体どこの設定をどのようにすれば宜しいか」と投げる。数時間で貰えた回答を掻いつまむと『ブロック解除の対応中。MS側とのやり取りのため、いつ頃対応完了するか答えられない』ということでした。
やっぱりかと言う思いですが、まあ僕としては「駄目らしいですドンマイ」ともっともらしい顔つきで回答できたので、とりあえず回答が貰えただけ良かったと言うところ。
本件は、さほど頻繁にメールのやりとりをするわけではないということで、現状はgmailを臨時で使用することになりました。また、サイトにおいてメールが送れない、あるいはメールを送信後、一定時間を経過しても返信がなかった場合の対処法を記述することに。世間話程度に聞いたのですが、過去、三大キャリアメール相手に送信不可だったこともあるそうで、色々と告知しておいた方が無難でしょう。
まあ、全く無関係の第三者からすれば、謎のメールがわんさかと届く方が困りますので、メールサーバがフィルタリングをしてくれるのはありがたいことです。しかし独自ドメイン利用者側からすると、悩みどころでもありますね。