第7節 さすがにやり過ぎ
- DATE
- 5月20日 第12節
- VS
- サンフレッチェ広島(H)
- SCORE
- 5‐0
- GOAL
- 3’・26’・38’・74’ 内藤(甲)
- 83’ バホス(甲)
今節のサンフレッチェ戦でも、やはり自慢の攻撃陣が大爆発。監督が「今年のうちの象徴。“戦術は内藤”ですね」と語るルーキー内藤が、試合開始直後の3分を皮切りに4得点のゴールラッシュを見せる。DFの裏へ抜ける動きが冴え、ボールを持ってからの1対1の勝負で決して負けない彼に、サンフレッチェ守備陣はお手上げ状態。83分には途中出場のバホスもダメ押しのゴールで快勝に花を添えた。
試合後のインタビューで、「練習を見ていれば、いつもこのくらいはできる確信はある。これからもっともっとチームを引っ張っていってもらいたい」と、さらなる内藤の活躍に監督は期待を寄せた。シーズン前は全く無名だった新人は、甲府をどこまで押し上げてくれるだろうか。
試合後の内藤
「(4得点の手ごたえを聞かれて)チーム全体で自分の動き出しを見ていてくれているので、後は決めるだけ、というボールが来ますから、きっちり決めないと。なので、期待に応えられてホッとしているというのが本音ですね」
(コフチュウスポーツ 5月21日の紙面より)
敷島総合公園多目的運動場 ―試合翌日―
山本勘助「評点9.6。ほぼ上限くらいまで来てます。ポジショニングやら何やら、色々とミスも出ている中でこれだけの評価。やはり4得点は素晴らしい戦功ではありますが……」
黒田官兵衛「もはや、ここまでくると圧倒を通り越してやり過ぎな結果ですな」
そうねえ。今まで試合に慣れていないから難易度を抑え気味のモードでプレイしてたけれども、日々の練習で私の能力が向上する&試合操作にも慣れる、という形で上手いこと2つの成長が重なってきましたですね。
勘助「ご自身の技術向上が実感できるようになってまいりましたか。まことによい兆候です」
官兵衛「では、もう何試合かで、その実感を確信に変えていただきましょう」
相わかった。では基本技術をきちんと復習しながら、一試合ずつ大切に戦って参ろうか。君たちの目から見て、今のところの私の課題は、何だろうと思う?
勘助「左様ですな……」
一、シュート、パスが強引過ぎる。
二、ダッシュを使いすぎ。
三、スキルムーブの操作が相変わらず覚束ない。
勘助「このようなところでございましょうかな」
官兵衛「思いのほか課題を挙げられましたな、山本殿」
うううむ、気分よくプレイしている分には、なかなか意識しきれない点であるのだろうか……解説を頼めるか?
勘助「はっ、これは個人的な感覚と経験によりますが、ご指南を。まず、一ですが、相手プレイヤーが目の前にいて、シュートやパスの、いわゆる“コース”が無い場合、イチかバチかでボールを蹴っても、あまり良いことはございません。ボールを動かしたり、または相手を動かしたりして、ボールを通せるコースを作ることこそまず肝要」
ふむ、して、その二は?
勘助「ダッシュは爆発的にスピードが上がりますゆえ、ついつい使いがちでござる。ですが、まず容易に方向転換ができぬことが問題。つまり、行き過ぎる可能性があり申す。一番の問題は守備の時でござろう。ドリブルしている相手にダッシュで接近したときに、急にボールを切りかえされたり、止めたりされると、ダッシュをしているこちらはその動きについていけず、今まで走っていた方向に減速しながらいくらか走ってから、ようやく方向転換や止まることがかないます。つまり振り切られる、ということにつながりますぞ」
うーん、確かに相手選手を追う時は、ついついダッシュしがちであるが……振り切られてまたダッシュ、というような繰り返しになると、体力も無駄に消耗しがちになるか。
勘助「逆に攻撃の折、特にダッシュドリブルは、足元からボールが離れるため、DFに体を入れられる可能性が高まることに注意しなければなりますまい。ただ、相手も追いつくためにはダッシュしてまいりましょうから、並びかけてきたら、そのまま速度で振り切るよりは、緩急を用いるが上策と申せましょう」
なるほど、動いたり、止まったり、速度の変化を心掛け、一旦動き出したら急には止まれぬ……騎馬隊のようだな。よし、ではその三だ。
勘助「まあ、スキルムーブはしっかりコマンドを覚えてくだされ。自身の向きによって入力の方向が変わることもお忘れなく。ただ、これは押しの一手ゆえ、できなければどうにもならぬ、という訳ではございません。できた方がよい、という技術ですな」
よし、よく分った。それだけできれば上々と言えようか?
勘助「あいや、あくまで今の段階では、ここまではできるようになっておいた方がよい、ということのみ。まだまだ上を目指すのであれば、気を付けたい点は多々ありますぞ」
官兵衛「日暮れてなお途遠し、といったところですな。日々のプレーの中で、お気をつけなされ。
―試合ダイジェスト―
- DATE
- 5月28日 第13節
- VS
- FC東京(A)
- SCORE
- 5-0
- GOAL
- 36’・40’・52’ リンス(甲)
- 76’ バホス(甲)
- 89’ 内藤(甲)
- DATE
- 5月31日 ルヴァンカップ予選リーグ
- VS
- サガン鳥栖(A)
- SCORE
- 1-0
- GOAL
- 3’ 内藤(甲)
- DATE
- 6月4日 第14節
- VS
- ベガルタ仙台(A)
- SCORE
- 3-1
- GOAL
- 45’ 新井(甲)
- 50’・63’PK 内藤(甲)
- 62’ クリスラン(仙)
- DATE
- 6月17日 第15節
- VS
- 柏レイソル(H)
- SCORE
- 5-0
- GOAL
- 14’ ボザニッチ(甲)
- 31’ 黒木(甲)
- 48’ 内藤(甲)
- 59’ 畑尾(甲)
- 80’ 島川(甲)
- DATE
- 6月25日 第16節
- VS
- 5-0
- SCORE
- 清水エスパルス(H)
- GOAL
- 4’・24’・78’・87 内藤(甲)
- 7’ ドゥドゥ(甲)
練習場 ―試合翌日―
自分で言うのもナニですが、これはちょっともうゲージずっとMAXで無双乱舞状態ですかね。
勘助「左様ですなあ。この間5試合で9ゴール2アシスト。評点平均は8.9。数字だけならJリーグのCR7かメッシといった塩梅でありましょうか」
官兵衛「毎試合MoM、毎週ベストイレブン入り。他のチームは手の付けようがありませんな」
勘助「OVRも無事に75を超え、もはやJリーグレベルでは無くなりつつあります。そろそろ世界との勝負に打って出て、ご自身のレベルアップを図るためにも、難易度を1つ上げましょうぞ」
官兵衛「ついに難易度プロですな。FIFA18においては……左様、通常のゲームであればノーマルとハードの中間的な位置づけとなりましょうか。明らかに敵の動きは変わりますが、山本殿のアドバイス通り基本に気を配れば、十分に活躍の出来る難易度でございます」
勘助「FIFAシリーズ初心者としては、ここが一つ分水嶺となるかもしれませぬな。敵の動きに惑わされず、基本に忠実に戦われよ」
おう、ここまでの活躍で慢心せずに、さらに上を目指して精進していこう。必ずや、甲府にタイトルをもたらすのだ!
官兵衛「(記事的にもこのままでは見所も盛り上がり所もありませんしな)」
勘助「(あまり虐めて差し上げますな)」