あまりにフニャフニャすぎて拭くのも怖かった思い出
産院で沐浴指導を受けた時、「こんな恐ろしいことができるんだろうか」と冷や汗でいっぱいになりましたが、家に帰ってからはそうも言ってられません。とはいえ、毎日かなりの及び腰。考えなければいいものを「落としたらどうしよう」とか悪い想像が頭の中をよぎります。まず片手で支えるのが怖い。ガーゼで拭く力加減だけでも迷いが生まれます。
なので「ボディソープをどれくらいの頻度で、どんな感じに使うか」ということにも悩みました。育児・保育のベテランさんから笑われそうですが、我が家では真剣な問題でした。何せ、目をつむってお湯をぶっかければいい大人とは違って、お湯をひたしたガーゼで丁寧にぬぐう必要があります。しかし生後すぐの赤ちゃんは見た目通りフニャフニャで、なにより頭蓋骨に穴が開いている(正確には骨が閉じていない)ので、恐ろしいったらありゃしません。
最近では「赤ちゃんの肌は自然とつるつるでキレイ、という考え方は適切でなく、むしろ大人よりも皮膚が薄いだけケアが大切」という話が主流になっているかと思います(参考:赤ちゃんからのスキンケア/資生堂など)。が、我ら夫婦はベビーパウダーをはたかれていた世代辺りに入るせいなのか、なんとなく「毎日ごしごし洗うのもダメな気がする」という結論に達し、お湯で拭うだけの日と、ボディソープを使う日を交互に作っていました。
(余談ですが、ベビーパウダーのたぐいって100年以上の歴史があるんですね。参考:シッカロール)
そして乳児脂漏性湿疹と言われる
時は過ぎて生後一か月を迎える頃、なんとなく子どもの顔のあちこちで、皮膚の状態がよくない雰囲気になっていました。額と頬のあたりがカサカサしていて、眉のあたりにかけて、フケのようなものがちらほらと見られる。
ベストな状態ではないと分かっていたものの、まだ少々の荒れ具合だったので「赤ちゃんってやっぱり肌が弱いからかな?」と呑気に考えてしまっていました。が、生後一か月の検診で「乳児脂漏性湿疹ですね。ボディソープなどで毎日、優しくしっかり洗ってあげてくださいね」と指摘が。おかげさまでまだ症状が出始めの段階だったことと、毎日ボディソープで洗って保湿する方針が子どもの体質とマッチしたらしく、悪化することなく軽快していきました。
その後は離乳食が始まってから口の周りが荒れる(おそらくは食べ物などの拭き残しが原因)、汗をかいて首回りが荒れるといったトラブルはぽつぽつとありましたが、「きちんと洗ってきちんと保湿」方針で、おおよそなんとかなってくれています。
きちんとしたデータを伴う情報はこちら
という個人の思い出記録を垂れ流しましたが、お子さんの肌について悩まれている方に申し訳ないので、医療クラスタの先生方のブログにリンクを貼らせていただきます。我が家でもこれらの記事を拝見して、なんとなく使っていたピジョンのローションを切り替えていました(クリアタイプ→ミルクタイプ)。
乳児湿疹で悩んでいます(33歳女医、やっと子どもができた頃)
市販の保湿剤は、処方された保湿薬より費用対効果に優れているかもしれない:ランダム化比較試験(小児アレルギー科医の備忘録)
そしてお世話になっているピジョンのミルクローション、Amazon定期便だと安定して手に入るのでありがたいです。いつから取り扱っているのか分かりませんが、私は最近知ったので、もっと早く気が付きたかった。ありがとう通販。
話はそれますがベビーバスの選び方
最後に、話はかなりそれますが、沐浴用のたらいことベビーバス。今は西松屋さんなんかで1,000円くらい出せば揃えられるので便利ですね。出産準備中に、昔を懐かしんで品物を見に来た実母が、「うそでしょ、これがこんなに安いの」という反応をしていたのですが、果たして昔はどんなものだったんでしょうか。我が家も「使い勝手はよく分からないけれど、とりあえず用意しておこう」と色柄と大きさを見て購入しましたが、ここで一つミス。
商品ごとに機能差は沢山あると思いますが、「中のお湯を捨てられる排水口がついているタイプ」がおすすめです。お湯を捨てるために傾けるのも手間だし、うっかり持ち上げたら破れかねません。うちはそういったところに気が回らず、排水口なしタイプにしてしまったので、何度かひやひやしました。もしかしたら排水口ありタイプにも、何らかのデメリットがあるのかも分かりませんが、少なくとも次の機会があったら排水口があるものを選ぶと思います。