『パレオ~人類の黎明~』を開けてみた
『パレオ』―石器時代の胸躍る冒険へ、ようこそ!
(パッケージ裏面より)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳
プレイ時間:45-60分
始めに、火ありき
年に1回、ボードゲーム業界最高の権威というか、そこから1年のボードゲームの大まかなトレンドが方向付けられる(のではないか、と思っております)歴史ある賞、それがドイツ年間ゲーム大賞です。
毎年出版される数多のゲームの中から、3部門、各1つのタイトルに贈られる栄誉。2021年、そのエキスパート賞を受賞したのが、ハンス・イム・グリュック社が出版した協力ゲーム『パレオ』でした。協力型という点では、前年の『ザ・クルー』と同じですね。
さて、この原始時代を舞台にしたゲーム『パレオ』のデザイナーは、考古学者でもあるペーター・ルステマイアー氏であるとのこと。その時点で非常な説得力と考証の厳密さをうかがわせ、これは無茶苦茶骨太な大作ゲームなのではないか、と身構えたりするわけですが、実際のところどうなのかは、箱を開けて確認していきたいと思います。
原始時代=マンモスという分かりやすさ。ギャートルズ的な。
プレイの様子がなんとなくつかめる感じです。左下がデザイナーのルステマイアー氏。箱のサイズは約29.5×29.5×7cm。『チケット・トゥ・ライド』とかと同じ正方形の大箱です。
いかにも原始時代な原始人の姿が見えます。旧石器時代。
基本的には捨て札管理や獲得タイルの配置などに使用し、この上でコマを動かしたりするものではないようです。
左が捨て札入れの墓地、右が技術と新アイテムをディスプレイする作業台です。なお、しまう時はバラさないと箱に入りません。
ダイスも入っています。使うんですね。
カードセットの組み合わせで、難易度が変化します。
ゲームの目的は、常にこれ。
ゲーム前雑感
ドイツ年間ゲーム大賞は、基本ハズレない。人によって合う、合わないは有るにせよ、ゲームとして楽しい部分がしっかり分かる、そういうゲームが歴代の受賞作と言えます。まあその、年間に何十個もゲームを買う私のようなマニア層ではなく、2個か3個買って家族で遊ぶよ、というスタイルの皆様に広く遊んでもらうためには、この外さないというのが非常に重要なんだ、という「なるほど!」と思わされる文章をどこかで拝読したからそんなことを言っている訳なのですが。
そんなわけで、「なんかこう、違った感じの新感覚な協力ゲームとか遊びたいんだよね今すぐ即」との奉行のリクエストに応える形で、最新の受賞作『パレオ』を開封して遊ぶ運びとなりました。さて、いつもの2人プレイで原始時代を生き抜くことはできるでしょうか。