ザ・クルー 第9惑星の探索(ボードゲーム開封編)

ボードゲーム愛好

『ザ・クルー 第9惑星の探索』を開けてみた

宇宙では、あなたが思うように簡単にはいきません……。

(パッケージ裏面より)

プレイ人数:2-5人
対象年齢:10歳
プレイ時間:20分

ちょっと変わった協力ゲーム

今回は、2020年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート賞に輝いた名作『ザ・クルー 第9惑星の探索』のご紹介です。

デザイナーはトーマス・ジング氏で、すごろくやから発売されている『ザ・キー』シリーズも手掛けられています。最近の注目株デザイナーのお一人、というところでしょうか。

本作は協力ゲームなのですが、ゲームの根幹が「トリックテイキング」になっているという部分が大変特徴的といえます。特徴的ゆえに多数のゲーマーが楽しみ、その魅力が発信され、そして賞も受賞した、という塩梅な訳ですが、我々としてもかなり遅ればせながら本作の魅力をお伝えしていく努力をしてみたいと思います。それでは、いつも通り開封から。

ザ・クルー 第9惑星の探索
箱表。

宇宙の深淵に向かう選ばれた宇宙飛行士ことプレイヤーたちのイメージイラスト…なんだと思います。

ザ・クルー 第9惑星の探索
箱裏。

ゲームの概要が読み取れます。箱サイズは約17.8×12.8×4cm。小箱ではありませんが、中箱とも言えない…新書サイズ?

ザ・クルー 第9惑星の探索
箱を取りました。

カード、コマ(トークン)類。そして分厚い説明書&ログブック。

ザ・クルー 第9惑星の探索
カードです。

奥がプレイングカードで、手前の小さめのカードがタスクカードになります。

ザ・クルー 第9惑星の探索
トークン類

ゲームの進行に変化を与えるトークン類。司令官コマの立体がいい感じです。

ゲーム前雑感

「トリックテイキング」のゲームというと、若干ながら玄人ゲーマーが好むという先行イメージがあります。『5本のキュウリ』『スカルキング』『ボトルインプ』『ウィザード』などなど、コアなファンを持つ多数の名作が思い浮かびます、が、どれも協力ゲームというような要素は薄く、「深夜に至るまで黙々と麻雀を打っているかのように勝負し続ける」という、ゲームスペースを鉄火場にするゲームという感じがしっくりくるのではないでしょうか。全くもって個人的所感ですが。

そういったイメージがあるだけに、このシステムを使って、どのように協力ゲームを成立させたのか、という点で『ザ・クルー』は非常に興味深い作品でした。幸い、当奉行所にとってはおあつらえ向きに2人用ルールが実装されている、ということですので、実際に遊んで面白さを体験してみたいと思います。

続き:プレイ感想編はこちらからどうぞ。