5本のキュウリ(原題『Funf Gurken』)を遊んでみた。
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奉行藩の決裁担当。きゅうりを食べるなら「くらげときゅうりの和え物」。酢の物ではない。
与力藩の買掛担当。きゅうりを食べるなら「かっぱ巻き」。
大きい数字か、小さい数字か。カードを貯め込むことは許されない
ゲーム開始時、全員に7枚のカードを配布します。1ラウンドで7回カードを出すため、この7枚のカードは全て使いきることになります。
奉行ほほう、改めて手にしてみると、なんとも簡素な札だな。博打でもやるかのような……。
与力遊び方もごくごくシンプルですよ。
まず、スタートプレイヤーが任意のカードを出します。次のプレイヤーは、
- 場に出されている最も数字の大きいカード以上の数字が描かれたカード
- 手札の中で最も数字の小さいカード
のどちらかを場に出さなければなりません。全員がカードを1枚ずつ出したら、一番大きい数字を出した人が、場のカードを全て取り、スタートプレイヤーとして次のカードを出します。これを7回行ないます。
生きるも死ぬも7回目に決まる
奉行さて、とりあえずわしが札を取ったのだが。
与力6枚目まで勝敗には直接の関係ありません。最後の7枚目の札が勝負の鍵となりますよ。
奉行ほ……ほほう?
7回目に場に出されたカードを“取ってしまった”プレイヤーは、自分が出したカードに描かれているキュウリと同じ数だけ、キュウリトークンを受け取らなければなりません。このキュウリトークンが6本以上になってしまったプレイヤーは「お漬物」としてゲームから脱落します。これを繰り返し、最後の1人まで残ったプレイヤーが、最終的な勝者となります。
奉行お、お漬物はいやだ!
与力ちなみに、最後に出されたカードの中に“1”の札が混ざっていた場合、受け取るキュウリの数は倍掛けとなりますのでご注意くださいね。
奉行ぐわああああああ!
『5本のキュウリ』【ここがイカス!】
奉行いやあ、極めてシンプルだ。が、どうしてなかなか、頭をひねる部分もかなりあるな。
与力ですね。とにかく7枚目の手札に何を残せるか、を組み立てていかないといけません。
奉行うむ。その前6枚の札をどう出していくか、上手いこと組み立てねるのが基本だな
与力あんまりカウンティングを得意としない我々の場合は適当に出していっても勝負にならないこともないですが、狙えば効果の大きい1の札を最後まで残す戦いだってできそうです。
奉行配られたときには進退窮まったか、というような札でも、相手の状況次第では以外と逃げ切れることもある。これが意外と大きな快感を覚えたぞ。
与力逆に、大きな数字の札を連発されて、自分の小さな数字の札が削り取られていくのは、中々に堪えるものがあります。
奉行まさしく。これだけシンプルにも関わらず、なかなか他には無い感覚を味わえるのではないかな。脱落者をお漬物と呼ぶらしいが、このゲーム自体が漬物のような、そこにあると嬉しいゲームだと思う。
『5本のキュウリ』【これはちょっと…】
奉行対応人数二人から、らしいので当方でも嬉々として遊んでいた。楽しいことは楽しいだが、二人で始めるのは寂しいところがあるな。
与力多人数いても最終的には1対1の勝負になるからいいだろう、ということで、我々二人でやってみましたが…
奉行まあ、うちの弱点にして最大の問題点はそこだからなあ。しかし脱落していくという過程も盛り上がる要素ゆえ、プレイ人数は多い方がよかろうと思う。できれば四人くらい揃いたいところかな?
与力できればそうしたいですね。それから、キュウリトークンの品質は、できればもう少しなんとかしていただけまいかと。
奉行まあ、正直「このキュウリは売り物にならないぞ!」的な見た目なのが混じっていたがなあ。単価が安いゲームゆえ、仕方なかろうよ。
奉行何度見ても腹を下しそうだな。
与力食べないでくださいよ。
人数を増やすとどうだった? 5本のキュウリ【四人プレイ感想】
与力そういう訳で、珍しく集まれた四人ほどで遊んでみました。メンバーは「全員がある程度ボードゲームに慣れた面子」です。
奉行うむ。
与力感想としましては……人数が増えると警戒することが増えました。狙いが錯綜して面白さが増しましたね。
奉行そうそう、四人がいいかなと思ったがやっぱり面白かった。なんというか、それぞれ狙い筋が微妙にずれるので「ああー!?」となることが増えて凄く良い。
与力大きい札が出回る量も、1の札が出てくる回数も、やはり人数が多い方が何度も目にすることが多く、中々です。
奉行わしの1がお主に直撃したしな。
与力(無視)ちなみに、全員が結構真剣に頭を悩ませていたらしく、遊んでいる最中、ほとんど会話が発生しなくなりました。出した札の数字を言う声と、7回目が終わる度に出る「あー」とか「うーん」という反応の声ばかりになっており、後で隣室におった人が何をしておったのかと、怪訝そうな顔で「皆でゲームをしてたんだよね?」と言われるという。
与力直前に遊んでいたゲームが、わあわあ賑やかに遊べる「テレストレーション」であったからなあ……。さぞ不審に思うたであろう。
最終的な勝者を決めるところまでやると時間がかかるなあ、という場合には、キュウリを集めてしまった人が「キュウリを食いすぎて大河童になってしまった」ということにして、敗者一人を決定するという形で時間調整をしております。
奉行ところでこれは本当にキュウリなのかな。わしにはゴーヤに見えてきたんだが。
与力どちらにせよ、少々イラつかせる西洋風の顔ではあります。