『コンプレット COMPLETTO』を遊んでみた
コンプレット COMPLETTO(ボードゲーム開封編)
コンプレット COMPLETTO(ボードゲームプレイ感想@4人プレイ編)
【登場人物】
与力藩の買掛担当。つい揃えたくなるものと言えば?「書籍の巻数」
奉行藩の決裁担当。つい揃えたくなるものと言えば?「レジ横に箱ごとに陳列されているガム」
「昇順にソート」ボタンを押したい
ゲームの準備は簡単です。タイルを全て裏向きにしてテーブルの上でよく混ぜます。その後、裏向きのまま17枚のタイルを引いて並べ、列を作ります。次に5枚のタイルを取り、1枚ずつ表にして、裏向きのタイルの列の任意の場所に差し込んでいきます。これでタイル22枚の列が完成し、ゲームの準備ができました。
奉行とにかく、左から右へ、小さい数から大きい数になるように並べられればよし、という訳だな?
与力そうですね。とにかくそういうことです。ゲームの進行に従ってタイルが入れ替わるので、それを想定して、最初の表になってる5枚をバランスよく配置しておくことが大切になってきますよ
ゲームは一番年が若いプレイヤーがスタートプレイヤーとなって始まります。手番にやれることは2つだけで、どちらかを選んで実行します。
・テーブル中央に置いてあるタイルを1枚取って表向きにし、自分の列の裏向きになっているタイル1つと入れ替える。
・自分の列の裏向きのタイルを1枚、別の場所に移動させる。
奉行これは簡単じゃなー。あんまり悩まんでよいな、これは(カシャッ)
与力配置のルールさえ守っておけば、さほど困ることはありますまい(カシャッ)
タイルの数字は、列の左から右に向かって昇順になる必要が有りますが、連続していなくても構いません。例えば、上の写真の列であれば、「65」と「73」の間の2枚のタイルは、「66」から「72」までのどれかの数字のタイルと入れ替えることができます。
与力(カシャッ)ただ、連続した数字になるようにタイルを置けた時には、ボーナスとしてもう一度手番を実行することができるんですよ(カシャッ)
奉行何、連番を引いた? その方、いつもに似ず今日はやたら引きが良いな……わしに手番を回さぬか
入れられなかったり、ひっくり返せたり
表にしたタイルは、裏になっているタイルと入れ替えることで、列に並べることができます。ですので、「裏になっているタイルが無い」、表になっているタイルの間には置くことができないのです。例えば、上の写真では、奉行は「94」のタイルを引いてきて、「91」と「99」の間に置きたいのですが、既に2枚のタイルの間には裏向きのタイルが無いので無理、ということになります。
奉行うむぅ。この場合、このタイルはどうなるのだ
与力はい、表のままテーブル中央に戻してください。んで、他のプレイヤーはその数字が分かっているタイルを取って、自分の列に入れても構いません。というわけで頂戴します(カシャッ)
奉行んぐ、わしの引きはお主を利しただけではないか……
配置のルールはもう1つ有ります。上下反転させて別の数字に見えるタイルは、反転させて使っても構いません。たとえば「6」を反転して「9」、「19」を反転して「61」というようにして、列に入れても構わないのです。
与力お、9だから反転できますね。でも6にしても入らないですね。はい、真ん中に戻してください。んで、それを貰って(カシャッ)完成、っと
奉行うぬー!? もう一度、もう一度だ!(ジャラジャラジャラ)
与力ゲームの終盤には表になってテーブル中央に戻るタイルが増えてくるかと思います。それを考慮して、ある程度の段階で自分の列の裏向きタイルを、上手いこと移動させておくのがコツかもしれませんねえ(ジャラジャラジャラ)
以上の手順を繰り返し、いち早く自分の列のタイルを全て表向きにし、正しく昇順に並べられたプレイヤーが勝者となります。
与力勝者が決まったら、他のプレイヤーは裏向きのままで残っていたタイル1枚につきマイナス1点で計算します。で、何回かゲームを遊んで全部のゲームのマイナス点合計が一番少なかった人が勝利、っていうことになりますので、はじめる前に何ゲームやって勝者を決めるか、話し合っておくといいですね(三連勝)
奉行うぐぐ、さ、さようであるか……(三連敗)
『コンプレット』【ここがイカス!】
奉行やることが単純でよろしい。タイルを表にする、入れ替える、をやり続けるだけの感じじゃな
与力そうですね。良いタイルを引けーっ、て念じるのが疲れるくらいでしょうか?
奉行うむ。ただ、自分と相手の列がだんだんと固まってくると、引けるタイルの予想がどんどん狭まってくるので、お主が言っておったように、タイルの移動を絡めて、裏向きタイルのやりくりが大切になってくるのう
与力そうですねえ。かと言って終盤頼みというわけではなく、2つの数字の間をどのくらい取るか、初期配置からしっかり考えないといけない部分も有りますね
奉行しかし、40から49の間は2枚くらいにしとけばよいか、と思っていたら、やたらと当てはまる数字を引いてしまったりするのも、またこのゲームの妙じゃな
与力なんでしょう、『ゲシェンク』でカードが連番になることを期待して、カード引き取る感覚と似てるかもしれません
『コンプレット』【ここはちょっと……】
奉行そうじゃのう、難点があるとすれば会話が減ることくらいか?
与力熱中し始めると、タイルをめくる音と列に入れる音、真ん中にタイルを出す音だけが続きますね。我々の三戦目なんか、そんな感じなりましたね
奉行じゃな。ずっと遊んでいると、深夜にやる麻雀のようなテンションになってくるやもしれぬな
与力てことなんで、大爆笑とか大白熱とか、瞬間的に熱量が上がるゲームではないとは思います。淡々と白熱していく感じ。対象年齢8歳ですが、意外と大人向けなゲームっぽいかな、と思いました
奉行過去にやったゲームと比較すると、『五本のキュウリ』を遊んでいた時の雰囲気に近かったな
与力また遊んでいるはずなのになんだか静かすぎて、心配した家族が様子見に来ちゃう訳ですね?
奉行しかし、いつもランダム要素には弱いその方が、このゲームに限ってやけに強かったな
与力フッ、あンた、背中が煤けてるぜ
奉行くっ、珍しく快勝したから調子乗ってるな。麻雀は点数計算もできないというのにのう……