コンプレット COMPLETTOを4人で遊んでみた
コンプレット COMPLETTO(ボードゲーム開封編)
コンプレット COMPLETTO(ボードゲームプレイ感想編)
【登場人物】
与力藩の買掛担当。四人パーティと言えば? 「武田四名臣。内藤……う、頭痛が」
奉行藩の決裁担当。四人パーティと言えば? 「FF1」
4人ならではの戦い
奉行お題通り、先日『コンプレット』を4人で遊ぶ機会が有ったので、簡単な感想を述べさせてもらえればと思うのだ。まあ、大した話でもないのだが。
与力よろしくお願いいたします。
奉行まあその、4人の方が戦いは激しくなるな。単純に言うと。
与力なるほど。随分と簡潔に言い切りましたね。
奉行至極簡単なことよ。このゲームは、4人プレイまでは数字タイルを各プレイヤーごとに22枚持つことになっておろう。
与力確かに、そういうルールになってます。
奉行ということなので、我々が先だって試した2人プレイだと、テーブル中央には56枚のタイルが残る。一方で、4人プレイだとわずかに12枚だ。
与力枚数の大きな変化に応じて、欲しいタイルを引きたい場面において、大きく変わってくると。
奉行左様。2人だと適当に真ん中のタイルをめくっておれば、割とアタリを引けた感じじゃ。だが、4人だと、これが中々そうもいかん。
与力引いたけれども取り込めない時は、往々にして敵に塩を送ってしまう形になりますね。
奉行うむ。他の3人の手を見ておいて、出てこないタイルを見極め、自分の数列がどのように並びうるか、しっかり考えていかないといかん。ゆえに、ゲームの展開次第で、「裏向きタイルを移動させる」行動を適切に選択していくことが肝要になろうというもの。
与力ははあ、仰る通り。とはいえ、2人の時とその手も意味が若干替わってきてしまう……。
奉行そうなんだなあ。2人の時は案外「相手の引いたタイルが列に入らない」→「それを見てから裏向きのタイルを移動」→「さらに次の手で数列に入れる」といった列の整え方が可能であった。
与力そうですね。割と私はそれで勝ちを拾っていたと思います。
奉行じゃが、4人プレイだと、1人が列に入れられなかったからと言って、自分だけがそのタイルを取れるとも限らん。他の2人がかっさらう可能性があるのよ。
与力表になったのを見てから裏向きタイルの位置を入れ替えたとしても、他の2人の数列次第では、次の自分の手番までに取られてしまう、という羽目に陥りかねない、ということですね?
奉行左様左様。よって、裏向きタイルの移動は、できればゲームの早めの段階でやっていきたいところじゃが……中央のタイルの引きに賭けた方が良いかもしれないと悩む。なかなかそこまで決め打ちできるものでもなし、いい具合に頭を使うことを溶融されたと思う。
素直に面白い。
奉行という訳なので、まあなんだ。4人になると、うかつな手が打てなくなって、より一層、眉間にしわを寄せながら無言でタイルをカシャカシャやるようになる印象であったな。
与力そうですね。2人だとまあ気楽に珈琲でも飲みながら、待つ数字の幅を広く遊んでいればいいですが、4人だと使われてしまう数字がどんどん増えていきますから、ヒリヒリした感じが増しましたね。
奉行うん。個人的には、4人の方が勝負している感じは強かったので、よりアツい!と感じた。
与力プレイ人数によって印象が代われども、2人でも4人でも、それぞれに良い所があると思いますよ。
奉行あ、そうそう。周囲に目を配り、頭を使う一方で、引き運の要素が適度に含まれるので、論理的なゲームや数字が大好きという人以外でも、案外とあっさり勝ててしまうこともある。
与力ああ、確かに、無暗にうんうん唸っていたらあっさりひっくり返されたことがありました。見た目も「複雑なゲーム」という印象が薄いタイプですしね。これからの年末年始、ぜひファミリーで遊んでもらいたい作品……と、当奉行からはプッシュしております。
奉行麻雀よりも簡単に遊べるぞ。事前に役を覚えるような必要もないし、ゲーム好きなお子様にも是非、だ。
与力しかし、今時のご家庭って、年末年始に麻雀とかなさるんですかね?