与力藩の買掛担当。デスクトップパソコンの拡張する時、色々積みたがるクセがあります。
奉行藩の決裁担当。パソコンにはUSBが複数させて、画面が大きめだと嬉しければいいかな派です。
プレイヤー強化……なのかな?
奉行『エルダーサイン』の拡張セットか。まあ拡張の出しやすいルールと世界観ではあったと思うが。
与力冒険カードの追加で博物館内の部屋やら展示を増やしていけばいい、って感じではありますね。ですが、それだけじゃなくて、いろいろ増えています。遊びながら説明しましょうか。
奉行よろしく頼む。なお、基本的なルールは以前の当奉行所記事を参照されたい。
1. 新キャラ追加
この拡張で7人の探索者が使えるようになりました。『アーカムホラー』『エルドリッチホラー』『マンション・オブ・マッドネス』そして『エルダーサイン』の探索者は、同じキャラが使われています。ですので、「おっ、こっちにも出てきたか」みたいな感慨に浸ることもしばしば。
奉行わしはアスリートのリタを使おう。最近、『マンション・オブ・マッドネス』でも使ったな。タスク達成条件に入っている体力・正気度の消耗を無視できる。
与力わたしは霊能者のジャクリーン。ええっと、『エルドリッチホラー』基本セットに登場していますね。手がかりトークンを使うと、神話カードを破棄して1回だけ引き直すことができます。
2. 新エンシェントワン追加
写真のグラーキの他、ツァトゥグァ、アブホース、シュド=メルの4体が追加されています。また、それに伴い、特殊モンスターも追加されています。
奉行この顔ぶれはお主的にはどうなのじゃ? ん?
与力んー、シュド=メルを見ちゃうと、とりあえずタイタス・クロウを呼びたくなりますね。
奉行相も変わらず、何のことやら。
3. 新冒険カード、アイテムカード追加
探索者が解決すべき新たな冒険、アイテム、協力者などが追加されます。冒険カードは異世界冒険カードを含め42枚、アイテム類は39枚です。
全ての追加カードは、右下に渦巻のようなアイコンが描かれています。これで片付けも安心。
4. 新神話カード追加
神話フェイズに様々な影響を与えてくる神話カードも追加されてます。注目すべきは、大きなペナルティを食らわせてくる上級神話カード。ゲームの難易度がどんと上がる要素です。
奉行ふむ、なんとなく上級な雰囲気を漂わせておる。
与力ほんとですか?
5. 「祝福」「呪い」の追加
白と黒の追加ダイスを使う要素がこれです。状態カード「祝福」を受けることによって白いダイス、「呪い」を受けることによって黒のダイスを振らされてしまいます。
奉行『アーカムホラー』や『エルドリッチホラー』でもおなじみのルールだな。あちらはスキルの成功目が増えたが、こちらはどうなのだ?
与力「祝福」は、常に白いダイスを追加で振れるようになります。シンプルに解決用のダイスが増える感じですかね。一方、「呪い」は、他のダイスと一緒に振って、同じ出目になったダイス1個を使えなくしてしまいます。
奉行だいたい想像通りだな。他に注意点は?
与力「呪い」状態でもう一度「呪い」をかけられると、即死する、ってことは覚えておくべきでしょうね。
奉行…深刻な注意点じゃな。
6. さようなら、エントランスシート
基本セットでは1枚であったエントランスシートが、4枚のカードで表現されるようになりました。
奉行何か意味があるのか、これは?
与力エントランスカードごとに「閉鎖」されてしまうことがあるんですよ。つまり、回復できなくなったり、遺失物取扱所からタダでアイテム拾ってくるとかできなくなることもある、という訳です。
奉行むう。他には何もないか?
与力こちらをご覧ください。
奉行おう、売店ではないか。これが何か…
奉行!!?!!?
与力売店でのエルダーサイン取り扱いが終了いたしました。
奉行売店フィニッシュ不可となったのか…!!
7. そのほか
それから、基本セットの一部カードの交換用カードが8枚同梱されています。交換用探索者カードは、改訂版基本セットを持っている方は必要ありませんが、他は必要っぽいですね。
奉行これは改訂二版基本セットだと、不必要になるのかな?
与力それはちょっと分かりませんでした。情報お持ちの方、ご教示いただければ幸いです。
奉行よろしゅうお頼み申す。
実際、どんなもんかと言うと
奉行これ、黄色と赤を封じられていたが、祝福ダイスのおかげで、あまり躊躇なく突っ込めたな。
与力祝福、強いですね。「仲間を祝福する」とかいうカードが来たので、試しにお奉行を祝福してみたわけですが。
奉行トロフィーの使い道としても、祝福してもらう、というのが重要なポイントになりそうじゃな。
与力ダイスをキープできる呪文もだいぶ増えた気がしますね。
奉行使いやすいカードが沢山出てくる感じがするプレイになったな。
結局、ほぼワンサイドでグラーキにエルダーサインを投げつけ続けて勝利。実質プレイ時間はわずかに25分くらいでした。
奉行ちとこのエンシェントワンには悪いことをしたな。
与力いい展開になりすぎましたかね。
『見えざる軍団』【ここがイカス!】
奉行ダイスゲームでダイスが増える。これだけでもう高評価だ。
与力やっぱりどっさりあった方が、楽しいですかね。
奉行それ以外を見ても、単純に冒険カードの追加で、ゲーム展開も豊富になっている。
与力シンプルに「新しいカード追加!」ですが、お気に入りのゲームだけど、基本は遊びつくした、という人もまた新たな気分で遊べますかね。あと、新冒険カードは、結構
奉行追加されたルールも、処理が一手順増えるといったような重めのものではなく、すんなり基本ルールに挿入できるものであった。というわけで、『エルダーサイン』が好きならば、追加して損のない拡張だと思うぞ。
与力なるほど。
『見えざる軍団』【ここはちょっと…】
奉行特になし。
与力言い切りましたね。
奉行基本セットにこれが入っていれば一番良かった、くらいのことしか言えんな。
与力祝福・呪いは、Fantasy Flight Gamesのクトゥルフゲームでは定番ですからね。確かに最初から入っていなかったのは不思議。
奉行ところで原題の“Unseen Forces”じゃが…
与力箱裏のフレーバー文を読むと、「未知の力」とか訳した方が良かったんじゃ、とか言いたいんですか?
奉行いや、わし、エゲレス語の成績は褒められたものではなかったので何とも言えんのだが、クトゥルフ的な敵を「軍団」と表現をするのは、ちょっと珍しいなあ、と…。
与力その筋の翻訳家の方とかだと、どう訳を充てられるんでしょうか。