エルダーサイン完全日本語版(原題『ELDER SIGN』)を開けてみた
時計は深夜12時を打った。勇敢なる探索者の一団が、必死になって大理石のホールの探索を始めた。彼らが捜している者は、我々の世界を護ってくれる伝説のシンボル、『旧き印(エルダーサイン)』なのだ……。
(パッケージ裏面より)
1-8人 60-120分 14歳以上
シンプルめに体験できるクトゥルフ神話
『エルダーサイン』は、『アーカムホラー』『エルドリッチホラー』など、クトゥルフ神話をテーマにした重量級ゲームを手掛けていることで御馴染みのFantasy Flight Gamesから、2011年に発売されたゲームです。
日本ではアークライトゲームズが2012年春に早々と完全日本語版を発売してくれたお蔭で、楽に入手できるようになりました。しかし、すぐさま一部記述の分かりにくい所を修正した改訂版が直後の2012年秋に発売となり、さらに2016年夏には、より遊びやすく若干のルール改訂を加えた改訂2版が発売され、現在お店に並んでいるのは(中古を除き)この最新版だと思います。
クトゥルフゲームにしては箱がやや小さく、重量も軽めでちょっとだけ「お手軽なのかな?」と感じるこのゲーム。どんな様子か紹介していきましょう。なお、今回扱うのは、改訂などが全く反映されていない、今や懐かしい初版の『エルダーサイン完全日本語版』になります。
あいも変らぬ触手がちらほら。
箱のサイズは25×25cmの正方形で、厚さ5㎝。
買ったそのままだと、収納性がちょっと気になるところ。
大判の冒険カード、探索者カードなどと…
アイテム類のカード、神話カードがあります。
他にクトゥルフゲームではお馴染みとなる、トークン類が多数封入されています。
ゲーム前雑感
まだ『エルドリッチホラー』も『マンション・オブ・マッドネス』も世に出ていなかったころ、私にとってクトゥルフ神話要素ぎっしり確かな満足だったゲームは『アーカムホラー』でしたが、ちょっと要素がギッシリ過ぎ&ルールや処理が煩雑なのが玉に瑕でした。まあその“全部入り”な感じがマニアにはたまらないところで、人によっては「カードに書かれているテキスト読んでるだけで楽しい!」なんてこともあった訳ですが。
そんな折に店頭に並んだのが、この『エルダーサイン』です。最初は『アーカムホラー』があればいいか、と思っていたのですが、内容をチラチラ見てみると、ごくシンプルに探索の核となる部分だけ楽しめるようなルールのようでした。そういうことで、「これなら『アーカムホラー』との棲み分けもできるか…」という発想で購入。
そして、改訂されて今に至るまで販売され、遊ばれているのは、いいゲームの証拠…ということで、時期的には今更ではありますが、今回我々が遊んでいる様子をご披露させていただきたい、と存じます。ご笑納いただければ幸いです。