どこか懐かしいドットのキャラクターたちを愛でる
「おやすみたまご」は小さな子供向けのキャラクター育成・知育スキルです。
夜寝る時間に「おやすみ」と声をかけると翌朝嬉しいことが起きる。
次の日の朝が楽しみで、夜に自然と布団に入りたくなるような、なかなか布団に入ってくれない子供にぴったりなコンテンツです。
(おやすみたまごより引用)
ドット絵と8bit音源っぽいBGMが(親の)懐かしさを刺激する、ほんわか育成系アプリ。
夜寝る時にアプリを起動してたまごに「おやすみ」と話しかけ、翌朝アプリを起動すると、たまごが孵るという仕組みです。
キャラクターを成長させるような要素はないものの、「生まれた子と遊んであげよう(つつくと鳴き声でこたえてくれる)」という機能があるので、こどもは喜んで毎日たまごを孵しては、つっついていました。
不思議な部屋へようこそ
アプリを起動するとまず、たまごを寝かせる部屋が現れます。
淡い紫がベースの、プリンセスの部屋っぽさを感じさせる部屋で、「こういうのがささる女児が絶対いる!」と思う雰囲気でした。
※ゲームが女の子向けなのかと言えば全然そんなことはなく、多分、「夢の世界」「たまごのお城」「不思議な神殿」とかをイメージされているんだと思います。多分。
そして静かになり続ける8bit風のBGM。
ファミコンとスーファミの間に生まれた私ですが、幼い頃はゲームボーイをずっとやっていた人間なので、こういう音楽を聞くとぐっときますね。
前述の通り、お部屋はなんだか可愛らしく不思議な印象を与えるのですが、更に音楽がそれを後押ししてくれています。
なんか祭壇のある神殿をイメージしていたんですが、今にして思えば、ちょっとセーブ画面ぽいかもしれない。
こどもたちよ、夜は寝よう
で、コンセプトである「こどもの知育・夜眠る習慣づけ」という点。
これはまさにばっちりですね。
プレイしていた我が子は、時間を理解しつつある年齢であったのですが、最初はどうしても待つことができないのか、はたまたやっぱり理解できないのか、
「外が暗くなったからたまごをセットできるはず!」
と考えたようで、最初は18時過ぎたくらいから、一生懸命スキルを起動しては「おやすみ」を言っていました。
(遊んでいたのが春頃だったので外は暗い時間でしたが、「寝る前の挨拶をするんだよ」と言っても聞く耳を持たない)
そうするとどうなるかと言えば、「まだ時間じゃないよ」的なことを言われるだけで何もできません。
結局就寝前の20時前に再挑戦しておやすみをいった結果、そういうシステムなのだと分かったようです。
いつアクセスしても楽しく操作できちゃうと、「おやすみの習慣づけ」というゲームコンセプトが消失しちゃいますしねえ。
そしてちゃんとスキルから説明されるので、こどもも納得しやすい。ありがたいです。
※反対にいうと「~19時までに就寝」なタイムスケジュールのご家庭だと、まだ遊べないかもですね。
それから、これはまあ当たり前なんですが、セットできるたまごは一日に一つ。
……コンセプトから言えば当たり前なんですが、我が家ではありがたいんですよ。
例えばこどものトイレトレーニングで「トイレに行けたら(orできたら)シールを貼るご褒美作戦」ってよく聞きますが、我が子の場合は、シールを何枚でも貼りたがる人なので全然なりたちません。
我が子に関しては我が子の性格だから仕方ないので、シールシステムは導入したことがないんですが、システム上そうなっていると親が制さなくていいからスムーズなのですよね。
製作者の方は子育て経験があるか、幼児の生き様に詳しいとかなのかしら…と思ってお名前を検索したら、後にアレクサスキルアワード2019でキッズ部門賞を受賞したスキル「サカナノジカン」を作った方である様子。
「おやすみたまご」作成がお一人なのかチームなのかはちょっとよく分からなかったですが、「サカナノジカン」の制作についてを見ると、とても丁寧に作られたんだろうなあと思います。
可愛らしいキャラクター
なんでもぬるぬる動く時代に生まれた令和っ子たちの前に出てくるドット絵。素晴らしい。
これで、「昔はこれがゲームの絵で、中にはドット職人と呼ばれるような腕前の人もいてね。ほら、おやすみたまごの絵。あれがドット絵だよ」と説明できます。
初代ポケモンの後ろ姿とか、微妙扱いされているけれど遠近感すごいと思ってました。
『おやすみたまご』は、たまごの名前は全て既に決まっています。「ハート」とか「スター」とか、主に英単語から名付けられているようですが、その名前らしい見た目のキャラクターが生まれてきます。
大人の視点だと「ハートって名前なんだから、ハート型の見た目なんだろうな」と最初から考えてしまいますが、こどもにとっては未知の世界なので「ハートだ~!」と大喜びです。
ただ「ミート」の卵をかえしたら、骨付きお肉っぽいのが出てきた時は笑いました。
後、ちゃんとそれぞれ違った声をあげるのも素敵。しかも全部違います。
「ともだちと遊んであげて」と言われてつんつんするとお返事してくれるので、「ともだちと遊んでいる」感が増します。
うちのデバイスの問題か?
アプリに対する感想としては微妙かもですが…。
うちのエコーショーが悪いのか、人間の活舌の問題なのか、アプリを起動して「おやすみ〇〇」とはっきり言っても、アレクサが「おやすみ」と返事をしだすことが多々ありました。
特に「寝るよ~」となっているタイミングだと、「早く! たまご! 寝て! アレクサ!」と思ってました。
ぜひキャラクターを増やしてほしい
2022年8月時点、遊べるキャラクターの数は18種類。
ということで、毎日こつこつやった結果、我が家は18種類を孵したところですんなり終わっちゃいました。
全種類を孵すとまた最初の状態に戻せるので、ずっとプレイはできます。我が子は残念ながらそこで飽きちゃったみたいです。
「これやったら終わりね」という習慣づけアプリとしてばっちりだと思うので、可能なら別のたまごたちが選べたらなあと思います。
世界観もコンセプトも素敵なので、こういうデジタルデバイスを活用したいとお考えの方には大変おすすめのアプリでした。