レッツビギン とにかくエギングを始めよう
どうもこんにちは、Uedaです。前回までで聞きかじりの知識による理論武装を終え、一応準備は整ったということで、あとは実践有るのみ。「ようやく出発したよこの人」というご指摘は締め切られました。
そんな訳で天気の良い10月末日、早速近所の港に出かけてきました。
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初心者はゆくよ、とりあえず近場に
日本中どこにでもある港や堤防がエギングのポイント、とかシマノTVも言っていたことだし、まあなんとかなるだろう、という算段です。横浜近郊の東京湾ですね。駅から歩いて10分程度で到着しました。
しかし現地に到着して最初に思ったことが一つ。
「どこで釣ればいいのだろう・・・?」
そうです。イカを釣る場所を玄人の皆さんはどうやって決めているのでしょうか。
上手い人をひたすら参考に
玄人アングラーさんは、海の様子などを見て釣り座をビシッと決められることと思います。しかし机上の理論が武器である私には、今ひとつ海を見ても判断がつきません。せいぜい、「あ、コンビニの袋が浮いてるなー」程度。まあ多少の深い浅いくらいは判断できますが・・・しかし甚だ根拠に乏しく、自身の判断に自信が持てません。
そういう場合にエギングで釣り座を決める常套手段となるのが、
「イカのスミ痕」
らしいです。
イカは海から抜き上げると、スミを吐きます。そのスミは堤防に撒き散らされて痕跡となりますので、直近でイカが釣られた場所には、大抵の場合、スミの痕跡が残っていることになります。従って、「スミで黒くなっている場所」を見つければ、少なくともその近辺ではイカが釣れる可能性がある、ということになる訳です。若干人様のふんどしで相撲をとっている感も否めませんが、慣れるまではそういうのを積極的に参考にしていきたいところです。
あと、同じ釣り方をしている人を探すってのも手かな、と思いました。エギを投げている人を見つけたら、その近辺で釣りをしてみる(もちろん絶対に邪魔をしないように距離は十分に開けます)。
今回の場合には、「スミ痕」がある場所で、ロッドをヒュンヒュンいわせながら手慣れた調子でシャクリを繰り返す男性を2名発見したので、それをランドマークとして、周囲一帯の空きスペースで竿を出すことにしました。
投げてシャクって・・・意外と重い!
エギングの基本的動作は、
- エギを投げる。
- エギが着水したら糸を水につけ、一旦糸ふけ(たるみ)をとってエギと自分が一直線上に来るようにする。
- エギを海底まで落としこむ。その際カウントを数えて深さを把握する。
- 糸が出なくなったら再度糸ふけをとり、シャクリを開始。
- リピート!
なのだ、ということを主としてシマノTVで学びました。どんだけシマノTVを信頼してるんだ、という気もしますが、何も分かってない状態では、わかりやすい入門者向けガイド通りにやってみることがまずは大切です。
さあ、一投目を敢行・・・しかしこの日はヨコ風が強く、投げた途端にエギがスライスしていきます。しかも波がやや荒く足元に向けて寄せてくるため、もたもたと糸ふけをとっていたら、エギが足元まで打ち寄せられていました。シャクれない。
教訓1『一連の動作は手際よく俊敏に』
続けて二投、三投・・・。徐々に動作に慣れ、何度かシャクることができました。しかし結構水の抵抗がかかって、エギが重く感じます。確かにタックル全体が軽量でないと確実に嫌気がさしてくる作業です。しかし吹きつける風とあいまっての重労働に、同行者は早くもリタイア。パンを食べながら私が苦闘する姿を眺めるだけの仕事に転職しました。
反応の無い中でシャクリ続ける悲しさよ
小刻みに港を歩きながらエギを投げ、シャクリ続けますが、とにかく無反応です。海からなんの魚信、いやイカ信も発せられません。
エギングはイカを誘い続けて掛ける釣法のようなので、イカが「おっ」と思ってくれるまで、とにかく誘い続ける必要が有るようです。うまく誘えていれば、アタリが来るなり、エギが移動する後をイカが追いかけてくる、というのですが・・・そんな様子はさっぱりうかがえません。
気がつけば、手馴れた調子でエギングしていた二人の先輩もいなくなっていました。
「あれー、こんなところでイカが釣れるんだ」
エギングに関する引き出しが無いため、シャクリ方を変えればいいのか狙うポイントを変えればいいのか、それとも諦めて帰ればいいのかが分からず、むやみやたらとエギを変えながらキャストを繰り返していたら、突然後ろからワイシャツ姿のおじさんに声をかけられました。
「いやあ、私も去年の秋からイカをはじめてねえ。ここでも釣れるんだねえ。あ、確かにスミあるね」
ナイスおじさん! 推定約一年先輩のあなたから何かイカした助言をいただきたい!
「私はヤエン釣りで狙うんだけどね、今年の春なんかようやく1.5kgくらいのアオリイカを釣ってね。友達は2kg超えるのを2杯も釣ってね」
あっ、釣り方が違う・・・。(ヤエン釣りとは⇒こちら)
その後おじさんの昼休みが終了するまで1年を通じたイカの生態などをレクチャーしていただきました。もしかして、目の前でイカを釣る瞬間を見たくて私に話掛けられていたのだとすれば、ごめんなさい。この場を通じて貴重なお昼休みに期待の光景をお見せできなかったことをお詫び申し上げておきます。
と、そんな会話をしていたら、シャクリの練習をしていた同行者が、エギを障害物に引っ掛けてロストし、完全に戦意喪失。更に私のヨコで2本竿を出していた、この釣り場の常連と思しき人に、2本同時のヒット。エイが掛かったと思しき1本と格闘していたら、もう1本が海中にすっとんでいってしまい、回収しようとてんやわんや、という修羅場が繰り広げられるに至って、今日の釣りを切り上げることにしました。
誰でも手軽にはじめられるエギング、ですが、初めてのこの日は一切釣れる気がしませんでした。やっぱりどこでも釣果が望めるわけじゃなさそうですね。
まあ、釣り場全体を見ても、誰かが何かを釣り上げている光景を全く見ない一日ではありましたが・・・相当渋い釣り場だったのかな?
教訓2『下手なうちは、イカが沢山いそうなところで釣るべき』
最後に:ゴミはゴミ箱へ
この日イカが釣れそうな場所を探して港をうろうろと歩いていましたが、足場がよく、スペースも広いため、かなり人気の釣り場なのだなということが良くわかる場所でした。
しかし、それに伴って、切れた仕掛けや使い終わった仕掛けがゴミとして大量に放置されているのにも気がつきました。
まあ自分一人くらい捨てたって別にどうってことないだろ、みんなやってるし、という感覚でゴミを捨てていくのかなあ、と思いますが、釣具は一部凶器ですからね。針をそこら辺に捨てて万が一のことがあったらどうすんのかね、と思います。自分には刺さらないからいいってこと?
なんにせよ釣りの放置ゴミが迷惑行為として問題化してくれば、釣り禁止になっちゃう可能性だって相当にあると思います。釣りをしてもらわないと困るって場所でもなさそうでしたし、やっててもやってなくてもいい釣りで関係無い人が怪我したり迷惑するんじゃ、やんないでくれってことになりますね、普通は。
そんな訳で釣りをする人にもしない人にも迷惑をかけないよう、自分のゴミは自分でしっかり持ち帰るのがカッコいいアングラー・・・いや、これはごくフツーにやれて当たり前の話ですな。まあ、今後も魚が釣れようと釣れまいと、こういう行為だけはしないアングラーとして注意してやっていきたいと思いました。他山の石。