ニムト男爵(ボードゲームプレイ感想編)

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『ニムト男爵』を遊んでみた

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。男爵といえば?「やはりディーノ、そして芋か…?」

与力藩の買掛担当。男爵といえば?「そりゃまあ、男爵ディーノですね。棘殺怒流鞭はどこへいったのやら。」

懐かしの55

奉行おお、『ニムト』が青い箱になって新登場か。

与力ええ、爵位を冠して新ルールとなりました。

奉行それだけ聞くとなんだかよく分らんが、どう変わったんじゃな?

与力そうですね、元のエッセンスを感じつつ、悩ましさとギャンブル性が上がった感じ……でしょうか。

ゲームの準備です。すべての牛カードをよく混ぜたら、プレイヤーの人数と説明書の表を照らし合わせて、裏向きで指定の枚数を配ります。配られたカードは、裏向きのままにして自分の前に置いておきます。表を見てはいけません。カードが配り終えられたら、各プレイヤーは自分の山から4枚のカードを引いて、手札として持ちます。
配られなかったカードを5枚表向きにして、場の中央に縦に並べます。これがスタート列のカードとなります。残ったカードは使いません。これで準備が完了です。

だいたいこんなイメージです。

奉行カードを全て見てはいかんのか?

与力はい。配られたカードのうち、ランダムに4枚が手札となります。ですので、配られる枚数はプレイ人数に応じて最小8枚から最大24枚まで。すべて4で割り切れる枚数となっております。

奉行4枚ずつ使っていく……手札すべてを見て出していく順を決められないのであるな。

与力『ニムト』との大きな違いですね。

次の4枚で状況は変化するかも。

古参ほど混乱するとか

与力このゲームは、全ての手札を使い切ったときに、最も失点が少ないプレイヤーが勝利となります。失点は、「取ってしまったカード」なので、ゲームの進行中、可能な限りカードを引き取らないことが重要ですね。

奉行『ニムト』と同じじゃなあ。

与力では、どうなるとカードを引き取らないといけないか……というところも含め、ゲームの進行を見ていきましょう。

奉行うむ。

与力とはいえですね、プレイは「全プレイヤーが手札から選んだカードを一斉公開」というシンプルなものを、カードが尽きるまで繰り返していくものです。よって、見ていくのは、どうやってカードが並んでいくかのルールの部分ということになります。

①カードを並べる順番

三人プレイ想定。左側のスタート列に対して、最初にプレイされたカードは見ての通り。

与力このゲームのカードで見ておきたいのは、各カードの数字、そして牛マークの色と数です。

奉行おや、シンプルそうに見えて、意外と注意点が多いな?

与力そうですね。まず、数字なんですが、これは「カードを並べる権利を得る順番」を意味します。数字が小さいカードを出したプレイヤーから、好きな列にカードを並べることができます。

奉行む? カードの並び順には関係しないのか?

与力そうですね、『ニムト』では「並べる順番」と「並べられる場所」の両方を意味していた数字なんですが、今回、後者の方は牛マークの色で決まります。

奉行つまりは要素が増えた訳だな。ふむ

与力ということなので、写真の場合には3、9、16の順に並べる場所を選べるということですね。

②カードを並べる場所

カードはこのように並んでいきます。

与力で、カードを置く時には、5列あるカード列の最後尾に並べていく訳ですが、どの列に並べられるかは、先ほど申し上げた通り、牛マークの色が関係してきます。

奉行同じ色の牛がいる列でないと並べられない、ということか?

与力ご明察。その列の最後尾のカードに、自分が出したカードと同じ色の牛マークが少なくとも1個以上あれば、並べることができます。

奉行牛マークは何色かが1枚のカードにまとまっていることもあるが、そういうカードは出しやすいということなのかな。

与力そういうことになってきますかね。

③じゃあどうなったらカードを引き取るのか。

ある程度ゲームが進行した状態。危険な状況になっている列が存在している。

与力『ニムト』の場合には、「各列の6枚目のカードを置くことになると、前の5枚を引き取る」ということになっていましたね。

奉行そうであった。そのルールも変わったのか?

与力いいえ、変わっていません。ですが、もう1つカードを引き取るルールが追加されているんですよ。

奉行おお、ここで要素が増えているのか。

与力それは色です。自分がカードを置いた列に、同じ色の牛マークが6個以上ある場合、置いたカードより前のカードを全部引き取らないといけないんです。

奉行色がそこに絡んでくるのかあ。てことは、枚数と両にらみで見ていかないといかん、ということか。

与力はい、枚数的には余裕があると思ったら、牛マークの個数が上限に来ているとか、逆にマークは余裕が有るけど、枚数がいっぱいいっぱいになっているとか、そういうパターンですよね。

奉行思いがけない所で失点が発生する可能性がありそうだな。

与力ですね。なお、「どの列にも並べることができない」カードを出した場合には、任意の一列のカードを引き取ることになります。

奉行ま、あえて引き取るという戦術もアリなルールだったよな。

与力このカード配置を4枚手札を使い切るまで繰り返し、手札が空になったらプレイヤー各自の山札から4枚追加して、山札を使い切るまでカードを出していきます。

奉行で、失点計算をして、一番失点が少ないプレイヤーが勝ち、と。カード上下中央の、この赤い数字が失点であろう?

与力その通りです。なお、失点が一番大きいのはこちらの牛ですね。

タイトルの牛。マイナス6点。

奉行シルクハットにモノクル着けてりゃ男爵っぽく見えるとか思うでないぞ、この痴れ者……痴れ牛め。

与力なにを急に牛相手に威丈高になっておられるのです。

『ニムト男爵』【ここがイカス!】

奉行先が読めなくなったので、逆転が発生しやすいと思う。

与力読めませんか。

奉行『ニムト』は、なんやかんや10枚をどう組み立てていくか、ある程度全体の方向性を調整しつつ、プレイできたと思うんだよね。

与力上手いプレイヤーは、そのように思考するとか耳にしたことがございます。はい。

奉行ところが、こっちは4枚ずつしか分からない訳だからさあ。次の4枚がどうしようもない可能性だってある訳だよ。

与力それは確かにそうですね。

奉行今の4枚は逃げ切れたとしても、次の4枚は、場の状況的に恐ろしくマズいカードであるかもしれない……そういう「どうにかなれー!」感が強くプレイにでる感じはするな。

与力なるほど。運が作用する局面がけっこうある、と?

奉行と、思うんだけれどもねえ。だから定期的にギャンブルプレイが回ってくる感があって、すごくパーティーよりなチューンのルールになったのではなかろうか。

与力盛り上がり重視的な感じですかね。

奉行ちなみに、『ニムト男爵』をおススメしてくれたリゴレの店長さんが、こういった趣旨のことを説明して下さった。で、実際プレイしてみて「その通りかも」と思うた次第でもある。

与力さすがプロの説明は的確ということでございますな。

『ニムト男爵』【ここはちょっと…】

奉行てことだが、4枚ずつしか手札が分からないという、先の読めなさがイヤというのであれば、ちょっとツラいかもな。

与力もうちょい自分のカードプレイで場をコントロールしていく方が好き、というような場合でしょうかね。

奉行そうだな。あと、よかれあしかれ要素は増えているので、『ニムト』のスッキリしたルールが好き!というのであれば、あれとはちょっと違うということは覚えておきたい。

与力爵位を持つと変わるものなのですよ。

奉行おぬしもわしも、爵位を授かったことは無いから分からんじゃろうが、そんなこと。ともあれ、総じて遊びやすく、元ゲームの良かった要素も消していない、よいスピンオフだと思う。手札4枚が産み出すヒリつく勝負の繰り返しは、盛り上がりがずっと続くし、逆転の目も最後まで残ってくるので、ワイワイ遊びたければ強く推しておきたいカードゲームの1つになるな。

与力ぜひ、新定番に。

かつて恐れられた55番の猛威は消えました。

奉行『ニムト』を買ったのも、もう20年近く前になるな。

与力時が経つのは早いものですな。いずれ、『ニムト男爵』を買ったのも、20年近く前……などと回顧する時がくるのでしょうか。

奉行そんな回顧ができるまで、この奉行所は続いておるのかね?