エルダーサイン完全日本語版 見えざる軍団拡張セット(原題『ELDER SIGN:Unseen Forces』)を開けてみた
ひょっとしたら、私の運命を動かす見えない手は、私を死と忘却のかなたへ押しやっているだけに過ぎないのかもしれないのだ。(パッケージ裏面より)
1-8人 60-120分 14歳以上
大切な要素が含まれる、ステキ拡張
今回もちょっと古いゲームで恐縮ですが、2013年に発売された『エルダーサイン』の拡張セット第一弾、『見えざる軍団』を紹介していこうと思います。いわゆる“クトゥルフゲーム”のベースとなっているラヴクラフト神話大系は、膨大な要素を持っているので、拡張セットが次々と投入されてくるのは毎度おなじみのことです。
で、拡張セットと言うのは元のゲームに新キャラクター、新しい敵といった見た目に目新しい単純な追加要素のほか、新しいルールも追加してくれるので、ゲーム感が大きく変化したりします。分かりやすいところでは、処理するルールが増えたおかげでプレイ時間がちょっと増えたりする、みたいな感じですかね。
というわけで、どんなゲームでも、拡張セットを入れる入れないは追加される要素次第で判断の分かれるところだ、と個人的には思っておりますが、この『見えざる軍団』はどうでしょうか。
本を持つ女性と謎の神話生物が!
新しいダイス2個付属が超プッシュされています。
ちらっと見ただけでは分かりづらいところですが、アプリ版エルダーサイン『ELDER SIGN OMENS』の広告です。
なお、箱のサイズは19×13×3.5㎝。『アーカムホラー』や『エルドリッチホラー』の小箱拡張と同じ。
ぴっちり入ってます。カードは大小併せて142枚、トークンは44個、ダイス2個が追加です。
プレイ前雑感
『エルダーサイン』は本体だけで完成されたゲームだと思いますが、ちょっとお手軽過ぎて物足りない側面もあります。私個人的には、クトゥルフゲームはいろいろ要素がどっさり入っていた方が、すごく盛り上がる的な感覚がどうしてもありますので、拡張セットはもれなく買っちゃう派です。ルールが増えて処理が煩雑になる? 細かいことは気にしない!
それはともかく、パッケージ裏で推し要素として写真入り紹介されていた二色のダイスは、見逃せない要素だと思います。これが入るだけで、ゲームが爽快感あふれる、あるいは砂を食むようなプレイ間に変化してくれます。なにより、ダイスゲームですから、新しいダイスを混ぜてジャラジャラ振れちゃう、というだけでもダイス好きには嬉しいですよね?