お米は大事だよ
1611年の情勢
大合戦状態の関東よりご挨拶申し上げます。真田信幸です。前回の宣言通り八王子城に夢中な伊達勢の裏をかいて玉縄城を陥落させたら、伊達政宗が本気で怒ったみたいです。遥か北、国峯城の方はえらいことになっています。ので、見て見ぬふりをしておこうかと思っています。いや、私は悪くない。悪くないんだ。
++++++++
>遠くの方で、誰かの声がする。
真田幸村「兄上は『国峯のことは源次郎に任せておけば大丈夫』とでも思うておられましょうな」
真田月「おじさん、貧乏くじだねー」
>そっとしておこう。
++++++++
佐竹義重「伊達の軍勢は総勢20万くらいか? こちらは10万にやや欠けるくらい動かしておったかのう」
高梨内記「殿、このままではジリ貧となりましょう。思い切って決戦を仕掛けられては」
いやあ、あちらさんは一回の合戦に動かせる兵力を全て突っ込んでいるっぽい。こちらはそれを押さえるだけの兵を常に動員する方針で、息切れを待つのが狙いだ。
河原綱家「なるほど…考えられましたな」
佐竹「本当に息切れするのか? ん?」
それは分からん、知らん! だが、伊達とて無限に兵を生み出す打ち出の小槌を持っておるわけでもあるまい。ここは耐え所じゃ!
佐竹「いろいろと危ないところが出てきておらんか? 国峯城が包囲されておるぞ? ん?」
うううむ、困った。こちらも後詰を投入して守りの兵を欠かしたわけではないのだが、伊達が一向に引く様子を見せない。
佐竹「あちらさんも必死なのであろうよ。このところ、おぬしに舐められっぱなしじゃからの」
鈴木重則「申し上げます、浜松より援軍に参られた家康様、河越城付近で伊達の重囲に陥っておられるようですが…」
…手持ちの兵が枯渇してるんだ。余計な仕事を請け負う余裕はない。
鈴木忠重(右近)「それから、北条城より最上勢来襲につき、救援を請う使者が参っております」
うんぬ、相馬の婿殿と桜の城が危機か。春日山城の直勝殿に使者を送り、後詰を送るよう申し伝えるのだ。こう三方向で戦が続くと、采配が大変だわい。
小幡景憲「父上、お取込み中に申し訳ございません。一大事が出来しております」
おう、景憲殿、どうなされたのじゃ。房総の伊達勢が海を渡って伊豆にでも押し寄せてきたか。
小幡「いえ。兵糧が、底をつきかけております。このままでは軍勢を動かせなくなります」
なんじゃと。
1612年の情勢
うーん、戦に不可欠な兵糧の問題は軽視しておったなあ。参ったなあ。ちょくちょく商人から購入しておったが、一度に買える量はたかが知れておるし、買い過ぎると今度は金が無くなるし。
佐竹「伊達は何度も連続で攻めてくる、最上は思い出したように越後を衝く。ここまで戦続きになるとは思うてもみんかったのじゃろ」
相変わらず嫌なことを言うなあ。だけど図星だよ、おっさん。
+++++++++++++
>遠くの方で、誰かの声がする。
永井直勝「最上はまた攻めてくる。守りを固めよ!」
相馬利胤「休む暇がありませんな」
>そっとしておこう。
+++++++++++++
佐竹「ふん、伊達・最上の兵が回復する量を見誤ったのじゃ。見通しが甘いわい」
で、どうすればいいと思うよ。何か策は無いか?
佐竹「…こういう展開ならば、使える手が無くもない」
おっ、流石だおっさん。その手とやらをぜひ教えてほしいのだが。
佐竹「ここのところの戦で、おぬしの家臣も大分玉石混交、頭数が増えてきたじゃろ」
うむ、そうだな。優秀な者から枯れ木も山のなんとやら、というものまで多士済々、といったところだ。
佐竹「その中で手放しても惜しくない連中をまとめ、一人ずつ浜松の徳川本家へ直参として“推挙”するのだ」
はぁ?
佐竹「さすれば見返りに発言力が貰える。その発言力をもってして、今度は浜松に物資として米をくれるように頼むのじゃよ。“提案”コマンドで主家を補給係として上手く活用するのじゃ」
…つまり、いてもいなくても構わん家臣と米を交換する、と、そういうことか?
佐竹「平たく言えばそうなるな。戦を続けておればリストラ要員は少なからず出てくる。捕縛したおりに斬ってしまってもよいが、使い道があるなら使わねば損だ」
ははあ。なるほど。それは思いつかなかったな。
佐竹「わしはこれを『お米券システム』と名付けた。特に北関東から東北の武将は、『信長の野望』シリーズの伝統として、能力の低いやつがかなり含まれておるから、やってみても損はないぞ。まあ最近は若干能力値の見直しもされてきておるがな」
メタい発言をしなさんなよ。だが、これで窮地は切り抜けられそうだ。早速、兵糧の無心をすることにしようか。
佐竹「よしよし、上手くやりなされよ。それではわしはちと行くところがあるのでな、今日はこれで」
おう、おっさんありがとう。また明日な。
佐竹「……すまんな軍団長。明日からわしは不在じゃよ」
……道半ばにして貴重な助言役を失ったが、戦はまだまだ続く。おっさんの天下泰平への願いを無にせぬためにも、必ずや勝ってみせるぞ!
佐竹「いや、泰平になるに越したことはないけど、わし、登場以来そんなこと一言もいっとらんがな。あ、聞いてないなコイツ」
+++++++++++++
>遠くの方で、誰かの声がする。
月「おじさーん、天下泰平っていつになると思う?」
幸村「うん、少なくとも今年中は無理だろうな」
>そっとしておこう。
+++++++++++++