個人的経験に基づいております
特定地域で、小学生になる際に発生することの多い、
「電動子乗せ自転車に、小学生は乗せられない問題」
自動車がない・運転できないという場合、移動手段がめちゃくちゃ制限されるんですよね…。
自転車登校ができる小学校というのは聞いたことがないのですが(あるんでしょうか?)、
放課後や休日の習い事、買い物に行く、遊びに行く、などなど、ちょっとしたことで不便なんですよねえ。
なので、いよいよ就学児検診も終わった頃にもなりますと、
来春に小学生になるお子さんの自転車に乗る練習が始まるとか、始まらないとか(どっちだ)。
で、この時、「ストライダー(キックバイク)に慣れている子はすぐに自転車に乗れる説」があると思うんですが……
果たして本当にそうかな?的な話です。
キックバイク(ペダルなし二輪車)とは
ジャンルとしては、日本ではキックバイク。
幼児が乗る、ペダルのない二輪車です。
よく使われる「ストライダー」は通称。
キックバイクの代表的なメーカーの名前で、実際には色んな種類があります。
【公式】アイデス D-Bike KIX AL キックバイク 子供用 自転車 ペダルなし ブレーキ付 アルミフレーム 軽量 ...
ちなみに我が家はDバイク使っていました。ブレーキとスタンドがあるのが特徴。
日本には2000年後半に普及したんですって。(Wikipediaより)
道理で実際に見るまで見たことがなかったわけだ…。
幼児がいるご家庭ならば全員持っているかといえば、全然そんなことはなく。
・お子さんが興味を持たなかった。
・安全に遊べる環境がなかった。(※公道使用禁止です)
・下の子が生まれてタイミングが合わなかった。
・見ていて怖いので乗せたくなかった。
ということで使っていない方もいるとは思います。
そして大丈夫です。
別にストライダーに乗っていたからといって、スムーズに自転車に移行できるとは限りません!!
(言い切った)
(言うまでもなく個人差があります)
なんでキックバイクに乗っているとスムーズに自転車に乗れると言われるのか?
キックバイクはペダルがない二輪車なので、
・二輪の不安定さに慣れる。
・速度に慣れる。楽しさを知る。
・体感などが鍛えられ、バランスがとれるようになる。
といった理由から、すぐに乗れる子は乗れるようになるんだそうです。
まあ、確かにキックバイクでびゅーんと乗れる子は、自転車をすいすい乗りこなすイメージがありますね。
スムーズにいかない原因の一つは
すなわち「ペダルをこぐ、という動作があるから」ではないかと!!
ペダルを漕ごうとすると、どうしても左右のバランスが崩れます。
特に漕ぎ出しの不安定さはキックバイクにはありません。
キックバイクは足が原動力です。そして足を左右に出してバランスをとれるし、足で簡単にブレーキをかけられます。
我が家はブレーキありの「Dバイク」でしたが、握力などの問題もあったせいか、基本的に足で止めてました。靴がぼろくなる~。
ところが、自転車の場合は、足でペダルをこぐことで速度を出します。
足だけでなく体でバランスをとりつつ、更にブレーキは手でかけねばなりません。
一連の動作中に「ぐらぐらするから怖い」といった理由で、意識的にも無意識にも、ハンドルをぐーっと強く掴んじゃうんですね。
結果、
よりバランスが保てなくなってぐらぐらする→より手に力が入る→ペダルがこげないままころぶ→乗れない
自転車に乗るコツの一つは、とにかくリラックスすること。
ところが、「怖さ」を強く感じる子は、ハンドルを握りしめて力んじゃうんですよねえ。
※このタイプの子はキックバイクの時点で、グリップを握りしめている説もあります。それでも進むので。確認できていませんが…
なので、ストライダーに乗ってたけどなかなか自転車には乗れない年長~小学生くらいのお子さんには、
「ハンドルをぎゅっとつかまない」ということを説明して理解して貰いつつ、
・ゆるやかな公園の坂道などを利用して、ペダルを漕がずに、傾斜で進みつつ、ある程度の速度が出たらペダルを漕ぐ。
(速度がある程度出るとバランスとれるから、そこまでは坂道の力を借りる)
・特に漕ぎだしは、大人が伴走して自転車を支えてあげる。
・(ペダルを回すことが苦手なら)補助輪をつけてとにかく慣れる。
といった方法が必要なのではないかなと思われます。
自転車を支えるのは腰が大変なので、コーチハンドルなるアイテムも良さそうです。
最後に。
「自転車に乗れても、公道は無理!」というご家庭もめっちゃあると思います。
自転車、ほんっとうに事故が怖いですしね…。
そんなにスピードを出さない子だったとしても、叫びます。「前見て!止まって!」
保護者の皆様お疲れ様です!





