ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
「このゲームは小学生ができるんでしょうか?」という疑問に、ちょっとでもお答えしたいと思って残す記録です。
私:「ゲームは1日6時間、私はゲームで賢くなったんだ」と主張しているゲーム脳主婦。そのくせ、子どものゲーム制限について日々頭を悩ませている。
子:プレイ当時小学2年生。「スプラ」「ポケモンSV」「マイクラ」「あつ森」「マリパ」はプレイ可能なところから開始。
ゲーム情報まとめ
ゲーム名:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom)
通称:ティアキン(TotK)
発売年:2023年
ジャンル:Nintendo Switch用のオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム
(広い世界を駆け巡りながら、敵と戦ったり謎解きをしたりして物語を進めていくゲーム)
ざっくりすぎるストーリー解説:
ハイラル王国の剣士リンクとなって、ハイラル王国の姫ゼルダならびに王国を脅かす存在「災厄ガノンドロフ」を倒すための旅に出る。
補足1:
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編ですが、ティアキン(本作)から初めて問題は全くありません。
※ストーリー上の繋がりはあるものの、冒頭であらすじが説明されるので分かります。プレイ操作感としては、前作より今作の方が遊びやすいです。
※「ゼルダの伝説」を関するゲームソフトは沢山あって、本作はなんと19作品目です。でも、直接的なつながりがあるのは前作の「ブレス オブ ザ ワイルド」のみです。
補足2:
前提として、戦い要素を好まないお子さんには難しいかもしれません。
謎解き要素も多いのですが、敵との戦闘は免れません。迫る敵が怖い、おどろおどろしい描写が苦手…だと怖がってしまうかも。
また、「あっちの村の村長に話を聞け」「ここから西の山のふもとの洞窟に何かあるかも」といった人の話やお願いを聞いて、次に目指すべき場所を見出していきます。
話さえ聞ければ進むべき場所は基本的にマップに表示されるのですが、文章を読むことが好きでないお子さんの場合、もしかしたら飽きてしまうのかもしれません。
ティアキンの最大の難所は雪山だと思う
最初の目的地としておすすめされやすい雪山。
とにかく、ここを超えるまでが辛かった!!!
まだプレイにも慣れていないし、敵にボコボコにされるし、進むべき方向を見失うし。
ほぼ横で張り付いて、あれこれ教えざるを得ない日々です。
基本的には本人に任せつつも、
「地図を見てごらん。あのマーカーがついているところに行くんだよ。うん……うん……うん、逆ぅ!!」
みたいなツッコミは日常茶飯事でした。
全然進まないし、なのにどうしたらいいかと聞いてくるから説明しても、「わかんない」って言われるし。
装備は貧弱、操作も貧弱。
地理もよく分からない。
仕掛けに試行錯誤することもできない。
リンゴやキノコだけ増えていく。
そしてそのまま食べる(調理しなよ!!!)。
それでも親子で進めていき、どうにかこうにかたどり着いた風の神殿も手ごわい!
船の外壁をパラセールで飛びながら進むところとか、何度落ちたことか…。
チューリが同行してくれるまでが一番きつかったです。
ここから始まる目覚ましい進歩
我が子は雪山の次にデスマウンテンを目指したのですが、ここに到着する辺りまで操作感は怪しかったです。
特にワールドマップにするとなかなか進めない。通り過ぎたり、変な方向にいったりで話が進まない。
ところが、ネット上の攻略情報において「鬼畜の難度」と呼ばれる炎の神殿にたどり着く頃には、私の助言が半分くらいに減りました。
これまでのように、ぴったりと傍に張り付かなくても勝手に進んでいくように。
(神殿内部、激ムズの謎解き要素である『トロッコのレールの切り替え手順』は、私が攻略情報片手に指示しましたが)
炎の神殿のボスにたどり着く頃には「一人でやるから、お母さんはあっち行っててね」と言うほどに。
水の神殿は「お母さんは知っているんだ! この神殿は、スイッチで水の高さを切り替える仕掛けだ!!」などとドヤ顔をした記憶がありますが、
雷の神殿にいたってはほぼ見た記憶がありません。(ゲルドの町で、慣れぬ攻城戦にあわあわしているのは見守りました)
子どもってすごいと思いました。
YouTubeという最強のツール
もちろん全部自力で解けるはずもなく、YouTubeの攻略動画はよく見ていました。
色んな場所に隠されている防具シリーズなんかは、せっせと動画を見てはゲットしています。
今時の子はすぐにYouTubeを見るというざらっとした気持ちもよぎるときもありますが、
「目的のために、適切な情報を得ようとすること」は正しい使い方だよなあと思ってほっておきました。
※ショート動画ずっと見てたら「気に入ったならその人のチャンネル行って見なよ」と口を出します。
結果、例えば「バクダン花盾で盾サーフィンをすると垂直に大ジャンプできる」といった技を知り、
その技で祠の仕掛けをパスする、といったアタックもできるようになっていました。
最初は盾サーフィンにも乗れなかったくせにぃ……
何せ攻略ポイントが多いので、たまに「お母さん、竜の泪の8個目どこ?」とか言われるんですが、
「キタタバンタ地方……あった? ツツキキ雪原鳥望台から北東。北東は、マップの左斜め上。分かる?」で通じるにまでレベルアップ。
※攻略WEBサイトはね…無料だから当たり前とはいえ、子どもに見せたくない広告があまりに多過ぎるので親の仕事ですね…
最後は、立派に一人でガノンドロフを倒していました。
ただ、これが初めてのストーリー性の高いゲームのエンディング。
ムービーを全部見た後に「つづきから」で『ガノンドロフに挑む直前のデータをロードする』ということに納得がいかない顔をしているのは、
子どもらしくてかわいいなあと思います。
平和な世界を、姫や賢者たちと冒険したいんだよね……。
わかる…。
可愛い姫としゃべりたいし。
チューリとか本気で友だちだと思ってるでしょ…。
ぷりぷりする気持ちを受け止めつつ、じゃあここから何ができるか説明しようと思って、
「達成率が表示されているでしょ?
これを100%にするには、全祠、全コログ、全防具を集めて強化、その他図鑑などなどを全部埋める必要があります」
と言ったら、「そりゃ無理だー」となっていました。
やりこみ要素も凄いのがこのゲームの特徴ですね。時間が溶けます。
というわけでティアキンは
ゲーム好きであれば、小学生でも十分クリアできるようです。
ただしノーヒントは年齢によってはまず無理ですし、投げ出す可能性もかなりあり得ると思います。
賢者たちによってターゲットがそれる&横からダメージを入れてくるので、ブレワイ(前作)よりも楽だと思います。
あっちは、恐ろしいガーディアンが闊歩する荒野を、ひたすら一人で駆け回るゲームでしたからねえ。
なので「ゼルダの新しいのをやりたいの? え、続き物なの? じゃあまずは前作から…」とせず、最初からティアキン、おすすめです。
ちなみに2025年にSwitch2版も登場。
なお、ティアキンのSwitchソフト(パッケージ版・ダウンロード版問わず)をお持ちの場合、「アップグレードパス」の購入で、「Nintendo Switch 2 Edition」にアップグレードできるとのことですので、改めてソフトを丸っと買わないようご注意くださいね。


