バトルオブジパング(ボードゲームプレイ感想編)

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『バトルオブジパング』を遊んでみた

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【登場人物】

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我 これより天下を目指さん

奉行硬軟入り混じったイメージのゲームを制作しておられるのね。

与力ノルカソルカさんですね。『レクスレグナム』なんかは箱の迫力が凄いですよね。

奉行そういった中で、本日は硬い方、この手のひら戦国時代ゲームであると。

与力さようでございます。我々としては慣れた環境のゲームでございますので…。

奉行いや、わしはそんな、ちょんまげ&戦国時代マニアではないよ。そこ、誤解しないでおいてね。

ゲームの準備を始めます。兵士カードと建物カードをそれぞれよく混ぜ、各プレイヤーに3枚ずつ配ります。残りは場の真ん中に置いて、山札とします。2種類のカードの山札、捨て札置き場は、ゲームのあいだ分けておきます。スタートプレイヤーを決めたら、ゲーム開始です。

バトルオブジパング
シンプルなスタートライン。

奉行我々は戦国大名として、何をすることを目指すのだ? やはり天下統一か?

与力ええとですね、目的は国造りです。他のプレイヤーより価値の高い国を作って、米俵チップをいちはやく5個集めた人が勝ちとなります。

奉行おお、内政ゲームであったのか。

役に立つこともあるかと…

与力手番になったプレイヤーは、3つのアクション、すなわち「建物を建設する」「他のプレイヤーを攻撃する」「手札を交換する」のどれかを選び、目的のいち早い達成を目指していきます。

奉行ほお、直接攻撃要素があるのだな。

与力とりあえず、1つずつアクションを説明しますね。

①建物を建設する。

寺院。武将はやはり寺。

プレイヤーは、手札から自分の前に表向きに建物カードを1枚出し、建設を行います。建設した建物カードが、決められた「役」の条件を満たしたら、米俵チップと交換することができます。米俵との交換は、手番中任意のタイミングで行えます。

与力要はですね、自分の前にオープンでポーカー的な役を作っていけ、ということです。建物カードは4色・9つの数字で36枚という構成です。これを上手く組み合わせてきましょう、と。

奉行ほーん、そういう。

与力役は達成が難しいものほど、米俵と交換した時にレートが高くなっていますね。具体的には「同色連番・三枚同数→三枚同色・三枚連番→二枚同数」の順で強いと覚えておいてください。

5~7の三枚連番を達成。米俵2個と交換だ。

奉行交換し終えた建物はどうなる?

与力米俵と引き換えに捨て札置き場へ行くことになります。プレイヤーの前に建設しておける建物は5枚なので、うまく交換をこなして場を循環させたいですね。

奉行それから、建物の下になにやら書いてあるものが…。

与力はい、奇数番の建物には、特殊効果があります。これは、場に出すと発動するので、処理していきましょう。たとえば、5の寺院は「山札のどちらかから1枚カードを引いて、自分の手札から1枚捨てる」という効果になります。こういうのも、うまく使いたいです。

②他のプレイヤーを攻撃する。

与力他のプレイヤーを攻撃して、建設済みの建物を奪うアクションです。

奉行おお、戦国時代はやはり剣呑じゃな。

与力こちらも基本的には建物カードと同様で、兵士カードで役を作り、攻撃相手との強さを比較して勝敗を決しますね。

奉行ふむ。兵士カードも4色×9枚になっているのだな。

与力まず、手番プレイヤーは攻撃する相手プレイヤーを選んで、兵士カード3枚を裏にして出します。このとき、建物カードを出していないプレイヤーを攻撃することはできません。攻撃された側は、まず「兵士カードが3枚出せない」と、防御できず、攻撃側勝利となります。

奉行てことは、3対3の勝負ができるように備えておかんといかんのじゃなあ。

与力で、防御側も兵士カード3枚を出したら、両者が表にして、役を比べます。強い順に「同色連番→三枚同数→三枚同色→三枚連番→二枚同数→役無」となります。当然、強い役の方が勝利です。

奉行色、数が揃っていたり、連番になっていたりする軍勢を用意しておきたい訳だ。

与力で、戦闘が終了したら、お互いに兵士カードを1枚捨て、攻撃側が勝利したら相手が出している建物カードを1枚奪うことができます。これで役ができたら、米俵と交換できますよ。

奉行戦での勝利も国の発展、と。

与力防御側が勝利したら、カードを補充する際に1枚多く補充し、自分の手札からカードを1枚捨てることができます。まあ、カードの入れ替え幅が大きくなる、と。

奉行戦のあとに兵士が減るのは抑えておきたいな。

③手札を交換する。

与力これはあれです。建設も攻撃もしたくないなー、って時に使う選択肢ですね。手札からカードを2枚まで捨てて、6枚になるまで山札からカードを引きます。

奉行どちらからでも?

与力はい、任意の山札からカードを引けます。

奉行ふうん、あえて軍備に傾斜したりもできるのだな。戦略的に正しいかどうかは分からんが。

与力以上、3つのアクションのどれかを行ったら、手札が6枚になるまでカードを補充します。この時も、どちらの山札から引いてもいいです。そして、次のプレイヤーの手番になります。

奉行建てるか、攻めるか、引くか。とても分かりやすいわね。

さて、凱歌はどちらにあがるでしょうか。

『バトルオブジパング』【ここがイカス!】

奉行クセが無いね。素直なゲームだと感じた。

与力クセですか。

奉行アクションの選択も分かりやすいし、建物は公開で、兵士は非公開でポーカー的な役を作っていくというのも、複雑ではない。なによりそれっぽくていいじゃない?

与力まあ、領土の発展は目に見えるでしょうし、軍備は密なるを要する訳ですからね。

奉行米俵5つというのも、ハマると案外あっさり達成できるので、公称20分というプレイ時間にも納得だ。お手軽。

与力総じて、よくできたゲームという印象ですね。

『バトルオブジパング』【ここはちょっと…】

奉行2人だと戦は仕掛けづらかった。

与力そうですねえ。4人とかいた方が、カジュアルにいけるのでしょうか。

奉行なんやかんや、兵士の方の役を揃える前に、建設の役を揃えて押し切った方が早いんじゃなかろうかと感じられてねえ。結果、それで勝てたわけだけど。

与力揃わない時は揃わないですもんね。私はゲーム中、役無し以上の状態にならなかったです。

奉行烏合の衆が手元にいた訳だ。ともあれ、この戦のシステムを上手く活用するためには、プレイヤーは多数であった方がいいんじゃないかとは思ったかな。うん。

五重の塔を建てて天下を目指す。

奉行お主が遊んでいた『信長の野望 天下創生』だっけ? あれも領土に塔が建っていたような記憶が有るが。

与力五重塔ありましたね。日本文化が発展するんだったかな。

奉行戦国武将たるもの、塔は建ててなんぼか。