リゴレのレポート≪リゴレぽ≫ 第7回 店長と『ラビリンス』&『ワードスナイパー』 presented by 一楽 

ボードゲーム愛好

「老舗っていうのは長い年月支持され続けたから老舗なんです」

【リゴレのレポートって?】
「一生遊べるボードゲームをお客様にご提案したい」リゴレ店長と、「一生ボードゲームで遊んでいたい」ほ~らく奉行所の与力が、横浜中華街の有名レストランの一角で、ランチタイムにそっと繰り広げるボードゲームトークの様子をつづったレポート、略して「リゴレぽ」です。
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※掲載情報は2018年11月時点のものです。
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与力ほ~らく奉行所ボードゲーム方の買掛担当。ダンジョンといったらやっぱりウィザードリィ。

店長横浜のボードゲームショップ・リゴレの伸居店長。ボードゲームと横浜中華街のお店選びならお任せ! ゲームマーケットは初出店ですよ。

本日のテーマ『ラビリンス』 その1. プレイヤーはボードの変化を目撃する

与力まいどお世話になっております。今回の「リゴレぽ」で取り上げるゲームはなにをチョイスされたんでしょう。

店長よく聞いてくれました。今回は『ラビリンス』です。

与力エッ、『ラビリンス』って、「おもちゃ屋さんとかになんかいつも置いてあるけどそういえば遊んでるところは見たことないし持ってる人も見ないよね」とかいう感想をもらいがちな、アレですか? 私も遊んだことないんですけど。

店長何言ってんスか与力さん。『ラビリンス』こそゲームの中のゲームなんですよ。そんな定型文的な感想に左右されているのはただの腰抜けですって。完全にどうしようもありません。この真のゲームを今すぐ体験してボードゲームとは何かを知るきっかけにしてください。今すぐ即。

リゴレポ ラビリンス
『ラビリンス』

マックス・コベルト作、ラベンスバーガ―。1986年発売、同年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。今やレトロなゲームだが、玩具卸のカワダが取り扱っており、供給は潤沢。おもちゃを扱う店では、高い確率で遭遇できる。

与力やや逆噴射な要素を取り入れてスタートしましたが、『ラビリンス』、まずはどんなゲームかご紹介ください。

店長はい。配られた宝のカードのシンボルのところにたどり着けるように、ボード上のタイルを動かして道を作ってコマを移動させていく、っていうゲームですね。ちょっと並べて見ましょうか。

リゴレポ ラビリンス
ボードに固定されているタイルと、ランダムに並ぶタイルで迷宮が組み上がる。

店長全部並べると、このタイルが1枚余るんですよ。で、大体インスト始めると、「これ1枚余ってます」って言われるんですけど、余って大丈夫です。

与力あとはこのコマとカードですか。

店長1人1個コマを持って、カードは12枚配られます。で、カードの裏に宝なんかの絵が描いてありますね。

与力はい、これがノルマですか。

店長ええ、その宝を全部集めるのが目的ですね。子供なんかには1種類ずつ名前を教えてあげるといいですけども。

与力パッと見て分からない子もいるかもしれませんしね。

店長で、迷宮に入ってその宝を集めて、スタート地点に帰ってくる、というゲームです。

与力これ、配られたカードは全部見ることはできない?

店長はい、1枚見て宝を取って、でまた1枚見て、ですね。もちろん他のプレイヤーには見せません。このルールが気が利いてるなあ、って感じがします。

与力なるほど。その辺は後でもう少しうかがいましょう。

店長で、コマを目的の宝まで動かすために、タイルを1枚任意の列に押し込んで、迷宮の道をつなげていくわけです。道がつながっていれば、どこまでも歩けます。

与力それで、プレイヤーの手番ごとに迷宮が変化するわけですね。

店長ええ。注意したいのは、まずタイルを動かしてから歩く。歩いてから動かす、というのはできません。

与力先に迷宮が動くんですね。

店長あと、コマが乗ったタイルが迷宮から押し出されてしまったら、同じ列の逆側から出てきます。昔のファミコンゲームのループみたいな感じですね。

与力なるほど、押し出されて終了ってことはない。

店長だいたいこれでOKです。ボード見てると、「こうすれば一発でいける」みたいな道が結構あるので、それを考えるのが楽しい。そういうゲームですね。

リゴレポ ラビリンス
タイルを押し込めば迷宮は変化する。

本日のテーマ『ラビリンス』 その2. 手軽さを体感せよ

与力さて、1986年発売のゲームで、箱絵なんかからも、いかにも子供向けのおもちゃとして作られている、という印象を受けがちなんですが、実はそうとも言えないのだそうですね?

店長そうですね。結構カップルの方が買ってくれてます。もちろん、ファミリー層にも手に取ってもらっていますが、「家族で、みんなで遊びたいんだ」というご要望の方に、これはすごく喜ばれていますね。

与力それはゲーム性含めて、どういうところが支持されるポイントだと思われます?

店長まず、見た目に暴力性がないですね。子供っぽく見えるという見方は、逆に言えば優しさがある。絵本のような童話感があるのがいいですね。

与力ああ、受け入れられやすいんですね。

店長で、1枚のボードを囲んで、一緒にゲームしてる感覚が強いですよね。同じ迷路をお互いが行ったり来たりして。

与力確かにそうなりますね。

店長インタラクション……というとアレですが、妨害も発生しますしね。

与力自分の道が無くなっちゃった!みたいなところですね。

店長ただ、あくまで自分の目的を達成していくゲームですし、相手が何を狙ってるかはもちろん分からない訳ですから、明確な邪魔はできないんですよね。

与力妨害だけ狙っても勝てないですね。

店長はい。道を作るためにタイルを動かすのが、結果的に妨害になる。しようとしてされるのではない、偶然の産物のようなインタラクションがいいですね。あと、自分も手札の先が分からないから、長考しないで済んだりします。

与力ガチガチな対戦感は薄い、と。

店長そう、実は対戦ゲームではなくて、レースゲームなんですよ。タイムアタックというか。なので、みんなが先を急いでタイルを動かして、それで偶然もたくさん発生する。そこがいいです。

与力全体的にはプレイ感はゆるいというか、かなり軽いような印象を持ちますが。

店長その通りです。でもこのくらいで結構十分だったりします。プレイは手札の内容次第ですから、どうしても運の要素があるんですよ。簡単に取れる宝が固まって出てきたりとか。でもそれは運が良かった、ということで、もう1回やりましょう、となりやすい。

与力ははあ、運に尽きる場合もあるんですね。

店長そういう要素もあります。考えてもどうにもならない時があるので(笑)。ただ、みんながボードを凝視する感覚は、本当にいいですよ。

与力ボードのあるゲームの良さ、ですね。

リゴレポ ラビリンス
「1手でいけるパターンを見つけた時の快感といったら……」と、ひっそり長考する店長。

本日のテーマ『ラビリンス』 その3. 今すぐ遊ぶべき

与力ただ『ラビリンス』、今のゲーマーが遊ぶか、ゲームカフェでヘビーローテーションで回っているか、というと、どうでしょう。やっぱりもっと最近のゲームが支持されていると思います。

店長ですね。でもリゴレだと超活躍していますよ。

与力こちらではエース格。

店長実は僕もリゴレを開くまで遊んだことが無くて、「よく見かけるけど、まあ子供向けかな」と思ってたんです。でも、静岡の百町森さんでちょっとだけ遊ばせてもらった時に、「あれ、なんか思ってたのと違うぞ、意外とこれ面白いぞ」と思って、置くようにしました。

与力遊んでみたら好印象だったと。

店長ええ、余計な要素が無いんですよね。だからすぐ楽しい。

与力面白さが分かりやすいんですね。

店長ですので、「ボードゲームをやったことが無い人」になにを勧めるかっていうと、いろいろ候補があがると思うんですけど、そういう方の中でも「普段テレビゲームも遊ばないけど、ボードゲームを遊んでみたくなった」という人にこれを勧めると、大体喜んでもらえますね。「これすごい、欲しい」って言っていただけます。

与力「ボードのあるボードゲーム」を理解してもらう上で、とてもいいということでしょうか。

店長ボードのあるゲームはお店としても積極的に勧めたいですしね。実際、2人で1時間くらい遊びに来ました、という方に『ラビリンス』を遊んでもらうと、大体時間延長入りますね。いや、時間の問題じゃないですが(笑)。

与力まあ1時間って、普段ゲームを遊ばない方にはちょっと長い印象を持たれがちですものね。遊びだすとあっという間ですけど。

店長ゲーム慣れしてる方は相席OKでいらっしゃいますけど、「初めてボードゲームを遊んでみたいと思って」来店される方は、大体友達誘って、とか、カップルで、とか、最小単位が2人になるケースが多いんですよ。

与力確かに、未知の世界に足を踏み入れる時、一人っていうのはなかなか勇気がいりますしね。

店長それじゃあ「2人で1時間遊ぼう」となった時に、『ガイスター』や『コリドール』のような1対1のボードゲームは定番なんですが、2人からできるボードゲームもお勧めしたいんですよね。

与力なるほどなるほど。

店長2人でも遊べて、人数が多いのと楽しさがそれほど変わらない、というタイプ。『パンデミック』の時にも言いましたけど。

与力2人で遊ぶゲームと、2人から遊べるゲームの違いですね。

店長『ラビリンス』も2人から面白いんですよ。ただ、手札が12枚のところを8枚にするとか、スタート地点に戻ったら終了ではなく、宝を全部集めたらそれで終了とか、ちょっとだけ手軽にした方がいいですが、遊びやすいです。

与力初心者向けのちょうどよさを持っているゲームなんですね。

店長そうですね、余計なことを考えなくて済むのがいいんだと思いますよ。

本日のテーマ『ラビリンス』 その4. シンプルさが真の強み

与力『ラビリンス』の良さとして、やることが明確で集中できる、というのが最大のポイントということでしょうか。

店長それでいうと、ちょっと自分の話になるんですが、むかし3D対戦格闘ゲームが大好きだったんですね。

与力『バーチャファイター』とか『鉄拳』とかですか。

店長そうそう。なんで好きだったかというと、読み合いの要素が強かったからなんです。中段・下段・投げのどれで攻撃しようか、攻撃が来るかという読みですね。

与力突き詰めていけば、ジャンケンのような。繰り出すのがコンマの世界ですけれども。

店長でも、ある時期から空中コンボが強くなりすぎちゃって、浮かせ技当てたら体力7割減っちゃう、みたいなややこしくて強い攻撃がどんどん増えてきたんですよ。

与力ゲームの深化的なことなんですかね。メーカー側も同じようなソフトばっかり出すわけにもいかないし。

店長そうなると、本当はじゃんけんをやるゲームなのに、わざわざ重機を操作してじゃんけんをしているというか。無茶苦茶に高度な操作技術を要求されるクレーン車で将棋を指しているというか、そんな印象になっちゃったんです。

与力複雑な操作が全部できないとダメ、というハードルができちゃったんですね。それが楽しい!って方もいるんでしょうが……。

店長うん、マニア寄りになっていったということなのかな。それで僕は距離を置くようになってしまって。その経験からすると、ゲーム、特にボードゲームは、そんなに複雑じゃない方がいいかな、と思います。

リゴレポ ラビリンス
「遊ばれる環境にフィットする内容のゲームをご提案というか……」と言いつつ依然長考する店長。

与力なるほど。

店長面白さがどこにあるのか、って真髄を追及していくと、結構シンプルなところにたどり着くと思うんですよ。そうすると、『ラビリンス』のシステムで十分楽しいんじゃないか、って気もしますね。面白さの凝縮というか……。

与力一番面白いところをすぐに体感できる訳ですね。以前、「すぐに“楽しい”が伝わってくるゲームがいい」って仰っていましたけど、そういうことでしょうか。

店長そうですね。『ラビリンス』は3手番くらいやったら、だいたいもう楽しいって言ってもらえますので、そういう点で本当に優れていると思います。

与力それは凄い。「このくらいでちょうどいい、ちょうど面白い」って人も多いバランスなのかもしれません。

店長その通りです。本当にいろんな人がボードゲームに興味を持って、遊ぶようになってますので、もしかしたら「ゲーム会主催してますよ、初心者さん来てください」みたいな活動をしてる方なんかも、こういうのを1個持っておくと、便利かもしれないです。

与力いわゆる布教のための基本ツールになり得る、と。

店長うちもいろんな方に遊んでもらっていますが、特に子連れで来たお母さんがはまっちゃう感じがすごく嬉しくてですね。商売的にもご両親に気に入ってもらえるというのは大事なことではあるんですが(笑)。

与力親御さんが気に入ってくれないと買って貰えないし、親が興味を持たないと子どももあんまり興味を持てないことがあるって聞きますよね。

店長それで、お母さんがボードゲーム遊んで「なにこれ楽しい!」ってなって、それが口コミで伝わって、「〇〇ちゃんのママから聞いたんだけど、あのゲーム面白いんでしょう?」みたいな話をしてくれる方が増えてきてる、というのが、すごく大事です。

与力おお、口コミネットワークが。

店長お母さん方に受け入れてもらえるっていうのは、暮らしの中にボードゲームが入った証拠じゃないですか。そういう点で、『ラビリンス』は、お母さん方に受け入れてもらえるポテンシャルを持ったゲームなんです。

与力なるほど、『ラビリンス』にそんな側面があったとは意外でした。

店長実はそういうゲームって結構貴重でして。2人で遊ぶゲームって、アブストラクトとか心理戦の要素が強いものも多くて、これは結構合う合わないが分かれるケースがあるように思います。

本日のテーマ『ラビリンス』 その5. 『ラビリンス』が生活を見守る

与力全体の印象としますと、リゴレさんが推奨する「生活の中にボードゲーム」というスタイルに合致しやすいゲームなんですね。

店長そうですね。繰り返しになりますが、ビジュアル的なところでも、特定の層に偏り過ぎていない部分が、受け入れられやすさにつながっていると思います。

与力ちょっとレトロな絵が、逆に良さを醸し出している訳ですか。

店長やはり第一印象は大切ということなんでしょう。

与力ちなみにこちら、お値段はおいくらでしょう。なんか通販番組みたいなフリですが。

店長定価4,320円ですね。ずっと遊べますから、トータルで言えば安いと思います。

与力となると、クリスマス、年末年始にいかがでしょうか、という。

店長絶対いいですよ。自信もっておススメします。例えばお父さんお母さんがこれを今度のクリスマスに買って子供と遊びますよね。それでしばらく遊んで、そのうちお子さんが10年か20年か経ったら、独り立ちして出ていきます。

与力進学とか就職とかで、そうなりますね。

店長でも実家には『ラビリンス』が置いてあるんですよ。ずっと。で、お子さんが里帰りした時に、また一緒に遊べるんです。もしかしたら、もっと時間が経ったら、新しいメンバーが増えて息子・娘夫婦になって、さらには三世代で遊べるようになる。

与力それは凄い。

店長ルールが簡単なので、ずっと遊べるんです。古い『人生ゲーム』が、ずっと実家に置きっぱなしになっているのと同じ感覚でしょうか。

与力あー、確かに「甥っ子が来た時に遊ぶから」とか「孫と一緒に遊ぶから」って言って、いつまでも捨てない玩具とか家具ってありますね。

店長家のインフラですかね。正月に1回出して遊ぶだけでも楽しいですね。決して最新の流行に乗ったゲームではないですが、ずっと持っておけるゲームが欲しい方には、ぜひご検討頂きたいです。

与力30年前のゲームが現役で売られているだけの理由があるわけですね。

店長ですね。実はちょっとした誇りなんですよ、ゲーム屋としては。これがよく売れるお店だっていうのは。

与力あとは『ティカル』がよく売れるっていうのもですか?

店長もちろん(笑)。

本日のテーマ『ワードスナイパー』 その1. 拡張発売!

与力それでは本日2つ目のゲームの話題を。いよいよ11月24日と25日に開催されるゲームマーケット2018秋に出展されるそうで、おめでとうございます。出展の内容について、おおむねのところはゲームマーケット公式ブログで拝読しました。

店長ありがとうございました。

与力今回は発売中の『ワードスナイパー』拡張となる『エクストリーム』、『ブランクカード』と、スタンドアロンの『ワードスナイパーファミリー』が並ぶわけですね。

リゴレポ ワードスナイパーエクストリーム
『ワードスナイパーエクストリーム』。お題カードに冠言葉をかぶせることで、これまでよりもひねった解答が求められること必至。

リゴレポ ワードスナイパーブランクカード
『ワードスナイパーブランクカード』。お題が空欄のブランクカード。好きなお題を記入して、自分だけのワードスナイパーにカスタマイズしよう。

与力『ファミリー』だけ今は現物がございませんが、ともかくこの3つでゲームマーケットの話題をさらう、と。

店長やめてください、そういう圧のかけ方は(笑)。

本日のテーマ『ワードスナイパー』 その2. とにかく答えろ『エクストリーム』

与力ではまず『エクストリーム』から教えてください。

店長具体的には分かりやすく写真を。

リゴレポ ワードスナイパーエクストリーム
冠言葉カードの上にお題カードを乗せていく。

与力この場合、「オトナの」「固いもの」で「お」から始まる言葉を答えなければならない。うーん……。

店長これで安易に下ネタに走るようなら……

与力『ラビリンス』を買って、プレイして、心を洗え、ということでしょうか。

店長(苦笑)

与力さておき、この冠言葉が1つ増えることで、解答が変わってきますね。しばりが増えて発想を広げなければならず、だいぶプレイ感が変わってきますね。

店長変わりますね。遊ぶ時の推奨としては、助詞をいっぱい使ってもらいたいです。

与力助詞ですか?

店長ワードゲームで「〇〇の〇〇」とか「〇〇な〇〇」というのは若干禁じ手だろうとは思うんですが、この『エクストリーム』では助詞を使って、強引すぎるくらいの解答をしていいかな、と。

与力「群馬のペレ」とか「下町のダルビッシュ」みたいな。

店長また例えが(笑)。でもそういうことですね。

本日のテーマ『ワードスナイパー』 その3. オンリーワンの味付けを『ブランクカード』

与力そしてこちらが『ブランクカード』ですね。

店長はい。お題の部分を自由に記入してもらえるようになっています。

与力裏面もブランクですか?

店長いえ、裏側は印刷してあります。

リゴレポ ワードスナイパーブランクカード
クセのある文字が並ぶ。

店長こちらもブランクにして、完全に真っ白なカードというのもアイデアとしてはあったのですが、ちょっとユーザーに丸投げしすぎて無責任になってしまうかな、と。

与力ユーザー自身が面白くなるものを工夫するのも、なかなか苦労しますね。確かに。

店長で、全部5点ですから、派手で面白いかな、と。

与力……しかし、結構難しそうに思えますね。

店長どうですかね、「よう」なら「ようかん」、「まん」なら「マンハッタン」、意外と出てくるものです。

与力確かに、「満願全席」とか「万願寺とうがらし」とか有りますね。

店長それで、このブランクカードはSNSで連携したりしたら面白いかなあ、なんて思っています。ハッシュタグ「うちのワードスナイパー」とか付けて、写真をアップしてもらう。

与力ああ、それはなかなか盛り上がりそうな。

店長それでアップしてもらったお題が面白かったら、次の『ワードスナイパー』に正式採用させてもらって、採用された人には製品をプレゼント、みたいな企画とかやりたいですね。

与力やりますか、そんな企画を。

店長いや、何も決めてはいないので思いつき段階ですが(笑)。とにかく面白いもの考えて遊んでもらいたいですよね。結構考えられますよ。前にTwitterでつぶやきましたが、「プロレス技」とか「必殺技」とか、あるいは「くさいもの」とか。

与力「くさいもの」ですか!?

店長ちょっとネガティブな響きのものなんかは、商品にはしづらいもので(笑)。自由な発想で作っていただければ。

与力それぞれのプレイ環境で、「こういうお題が有ったら面白いのに」という題を、ぜひ書いてみてください、という感じですね。

店長そうそう。こちらもぜひ悪ノリしていただきたいです。あ、ちなみにマジックなどで書いてもらった後、文字がこすれて消えるとちょっと困りますから、スリーブ使ってもらえるといいかな、と思います。

本日のテーマ『ワードスナイパー』 その4. 今後の展開

与力『ワードスナイパー』の拡張展開などはプランがある、というようにうかがっておりましたが、今回はその最初のステップである、ということですね。

店長そうですね。ただ、このくらいのミニ拡張は出せますが、新しいパッケージを出すのは、まだちょっとどうしよう、という。

与力プランはお有りなんですか?

店長現在の製品版は、やっぱり小学三~四年生あたりが楽しいんですよね。ですので、もっと低年齢でも遊べるようなバージョンが欲しい、という声を頂いています。

与力なるほど。やはりそこですか。

店長あとはもっとマニアックなやつも作りたいですね。特定の分野に特化していくとか、マニアックな問題をランダムに入れた拡張パックを作るとか……。

与力色々と企画中、ということですね。

店長頑張って考えます。

本日のテーマ『ワードスナイパー』 その5. ゲームマーケットで店長と握手

与力最後になりますが、『ワードスナイパー』をご愛好の皆様には、ぜひ今回のゲームマーケット、リゴレブースに足を運んでいただいて、様々な感想を寄せていただいたり、要望を伝えていただければ……といったところでしょうか?

店長そうですね、あ、あの自分で言うとちょっとアホくさいんですが、最近、リゴレにはなかなか来られないけれども、「ノブさんと話したい」っていう方が若干名いらっしゃるんですよ。

与力お、店長の人気が拡散し始めましたか?

店長この間もお店に来て、お会計の時にそういうようなことを仰って、恥ずかしそうに帰られたお客さんとか、千葉の方だったかな、「ツイート見て面白そうな店だから来たかったんです」と言っていただけるお客さんとかいらっしゃいまして。

与力『ときメモ』みたいですね。

店長まあなかなかお店ですと他の業務に追われていることも有りますので、ご配慮くださっているとか、いろいろあると思うんですよ。

与力仕事中なら強引に話しかけるのもナニですからね。

店長ですので、「いい機会なので伸居としゃべってみたい」という方は、ぜひ遠慮せずにおしゃべりしに来てください。主に試遊卓にいると思いますので、よろしくお願いいたします。

与力店長との会話を体験できるブースになりますね。

店長そういう趣旨のブースではないんですが(笑)。15時以降は余裕が出てくるかなあ、と漠然と考えていますので、お時間許すようであれば、ぜひともお立ち寄りください。そしてなんなら『ワードスナイパー』拡張を買ってください。

与力という訳でみなさま、ゲームマーケットはリゴレブースへ。よろしくお願いいたします。

リゴレポ ワードスナイパー
「ゲムマは『ワードスナイパー』ざんまい!」と、どこかで見たポーズで笑顔の店長であった。

与力店長はブランクカードをどうやって使われるつもりなんです?

店長仕事に行き詰まったら旅に出て、旅先で出会った100人にお題を書いてもらえるまで帰ってきません。いろんな土地でいろんな人に書いてください、って行脚します。

与力お店どうなっちゃうんですか(笑)。

店長お店は100枚書いてもらえるまでもう開かない(笑)。