候補八 『マルコ・ポーロの足跡』 ダニエレ・タスキーニ/シモーネ・ルチアーニ
与力さてお奉行、あともう少しですぞ。次は『マルコ・ポーロの足跡』。今年の大人気ゲームで、『ツォルキン」をデザインした二人が出がけた作品となります。
奉行また、日本人が手に取るのはハードルの高い絵を書いておるわ。2-5人で40分か。比較的プレイ時間が短い方だな。
与力まあタイトル通り、マルコ・ポーロのごとくヴェネチアから北京(大都?)へ向けて旅をするゲームです。その過程でいろいろやって勝利点を獲得し、一番高得点だった人が勝利となる、といったゲームです。
奉行ふむふむ。
与力具体的にどんなゲームかと言うと…
- 北京までの道のりはお金もかかるし船やラクダなどの資材も必要。なのでそれらも稼ぎながら進んでいく。進んだ先の街には商館を建て、その街の恩恵にあずかる事ができる。
- *基本は交通路上の街に、自分の手番の最初に振ったダイスを乗せ、その街でできるアクションの効果を得ていく、という感じ。ダイスの出目によってボーナスあり。
- *街には大小の規模があり、大きい街ではアクション、小さい街ではラウンド開始時の資材にボーナスが得られるとかなんとか。
- *また、ゲーム開始時に目的地カードが配布され、目的地に商館を建てると、勝利点をえることもできる。
- *最も特徴的なのは、ゲーム開始時に同じく配布される人物。極めて強力な特殊能力を持つオッサンたちをどう使っていくかが勝負のカギになるのか。
- *ゲームは5ラウンドで終了。もっとも勝利点を獲得した人が勝ち。
与力といった趣です。その手番内で目的を達成する最適解を求めてのプレイとなりますが、基本的には次の手のためにしゃがみ、一気にジャンプの繰り返しで、あまり他人を邪魔する要素などはなさそうに思えます。自分の手を如何に効率的に伸ばせるか、が勝負のカギなのかな?と愚考いたします。
奉行ふむふむ。5ラウンドはいかにも短いような気がするのだが、それだけリプレイ性が高いということなのであろうか。これは面白そうだ。
与力日本語版の発売も予定されている、とのことですよ。
奉行左様か。然らば来年買おう。
与力は!? お奉行、お疲れですか? なんか突然投げやりになっていませんか?
奉行わしの心は大方決まってきたので、これは来年でよかろう。日本語版が出れば価格も多少こなれよう。ご金蔵に負担をかけてもいかぬしな。
与力はぁ。では『マルコ・ポーロの足跡』は、来年送りですね。では次が最後、『オルレアン』というゲームです。
2016/2/12追記
『マルコ・ポールの足跡』の日本語版である『マルコ・ポールの旅路』を開封しました!記事はコチラからどうぞ。
候補九 『オルレアン』 ライナー・シュトックハウゼン
奉行『オルレアン』…聞いたことがある。聖女ジャンヌ・ダルク関係の街だ。
与力まあ普通そうなりますよね。だからこのゲームもジャンヌ・ダルクが関係しそうだと思うんですが…
奉行この箱絵からは、ジャンヌ・ダルクの欠片も感じられぬな。無関係か。
与力はい。さて、このゲームの内容ですが…
- オルレアンの町を発展させる商人となって貢献度を競うゲーム。
- 行動するためには、協力してくれる市民が必要。市民はすべてチップで表され、各自の手元の袋に入っている。
- 手番の流れは イベントタイルをめくり、効果適用→チップを引いて配置→アクションを行なうという感じ?
- チップは自分のプレイヤーボード、あるいは奉仕活動の場に配置していく。奉仕させたチップは戻ってこないらしい。
- チップはアクションが行われることで袋に戻る。また、新規でチップを獲得することもある。このチップを袋から引くのがキモで、袋の中身は狙い通りの構成になっているのに、引き運で手番が進まない!というジリジリした感覚がありそう。
- *チップを配置することによって資源を得たりチップを得たりボードを拡張してアクションを追加したり、町周辺の産物を獲得したりでき、そしてそれらが基本的には貢献度につながっていくので、何をやっても点になるようなゲームだと思われる。
与力と、そんなところです。他プレイヤーからの直接的な妨害は無さそうですね。
奉行ふむふむ。主人公はオルレアンを発展させたい商人なのだな。
与力いかに速く自分の手を思った方向に伸ばせるか、他人に先んじて有利を占められるかのプランニングが重要だと思います。ガチガチの計画性が必要に思うんですが、そこでチップと袋がいい味をだすという感じじゃないでしょうか。
奉行お主、袋がらみのゲームを好む傾向にあるが、下手の横好きの相が出ておるぞ?
与力『テーベ』なら砂、『ソードフィッシュ』ならサメと、ヘンなものしか引けないですからね…。
奉行計画を立てたうえで、いかにチップを引くかだな。
与力そういう運も必要なゲームです。これも確か日本語版発売予定があったかと。
奉行よう分かった。では、後半戦のまとめとまいろうか。