FIFA18 テキストリプレイ 転生した内藤昌豊は、武田の旗を天下に知らしめることができるのか? Part.19

第19節 次シーズンへの備え

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2位チェルシーに13pt差でフィニッシュ。
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ロンドン -アーセナル練習場-

黒田官兵衛「さて、今シーズンのリーグ戦はすべて終了いたしましたな。お疲れさまでした」
山本勘助「少々、間が飛んでおりますが、さしたる活躍が無かったか、出番が無かったかのいずれかにござるゆえ、あまりお気になさらず」

勘助殿よ、それは全く慰めになっていないというか、間が飛んだのは私が不甲斐なかった、と言っているだけではない? ん?

秋山信友「おう、旅行じゃなかった取材に来たよ。君が個人タイトル的なのをもらえることに気づいたからさ。インタビュー記事書かせてくれよ」
官兵衛「ほう、それは重畳。しかし、なにかございましたかな、このシーズンに左様な功績が」
勘助「振り返ってみましょうか」

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リーグベストイレブン。
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秋山「GKツェフ(ARS)、DFメンディ(MCI)、アスピリクエタ(CHE)、キーン(EVE)、ベジェリン(ARS)、MFアザール、カンテ、ウィリアン(以上CHE)、コウチーニョ(LIV)、FWヴァーディ(WBA)、スリマニ(LEI)。まあ君の名前はないよね」
官兵衛「ミラクルレスターの面々はまだ強いですな」
勘助「なにより、優勝チームより2位のチームの方がベストイレブンが多いとは驚きですな」

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リーグ得点王。
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秋山「チェルシーのアザールが22ゴールで獲得。内藤選手は1ゴール差の2位。ちなみに、アザールは12アシストを記録してアシスト王にも輝いている」
官兵衛「それは素晴らしゅうござるな。アザール様々といったところでしょうか」
勘助「惜しかったですな、内藤様」

いやいやいや、試合数だよ試合数。私が何試合で21ゴール挙げたと思ってる? 22試合だよ? 22試合で21ゴール。この率ならフルに近いくらい出番をもらえてれば、40ゴール近くまで上積みしましたって。これ、完全に監督にタイトル獲得を阻まれたって案件ですよ。え?

官兵衛「最後まで完全な信頼を勝ち取れなかったのがいけないのでは」
勘助「確かに、優勝決定後の4試合では1ゴールですからな。やはり調子の波が激しく、安定して信頼できない……」
秋山「基本弱いところからまとめて稼ぐ……」

散々な言われぶりも最後まで変わらずか? で、もうこれ以上表彰されるようなタイトルは残ってないだろう? 秋山氏、何か見間違えたのでは?

秋山「いや、間違いではないよ。ほら」

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これ。
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カラバオカップ得点王。……今まで全然知らなかった。

官兵衛「カップ戦自体は、いつの間にやら敗退しておりましたからな」
勘助「いまさら得点王だったと言われても、言葉に窮しますかな」
秋山「と、いうわけで日本のファンに一言お願いします」

ガ、ガンバリマシタ。

試合ダイジェスト

DATE
6月1日 FAカップ決勝
VS
スウォンジー
SCORE
1-0
GOAL
’80 内藤(ARS)

いよいよシーズンラストの試合、伝統のFAカップ決勝を迎えました。舞台はウェンブリー、リーグ王者アーセナルに挑むのは、クラブ初の戴冠を目指すスウォンジーです。

今日のアーセナル、中盤にスイス代表ジャカを欠いて、ラムジーとウィルシャーという攻撃的な2人で、DFラインはコシェルニーの代わりに若手のロブ・ホールディング。さらにFWの中央はラカゼットではなく内藤。リーグ終盤ではゴールマシンぶりに陰りが見えるストライカー、ゴールを奪えるか。
スウォンジーはウィルフリード・ボニがこの試合間に合わず、ジョーダン・アユーが先発に。左サイドにはラウトリッジではなくレンタルバックのモンテーロ。中盤の3人がアーセナルの攻撃を遮断し、味方のスイッチを入れられるか、注目しましょう。

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内藤のヘディングは阻まれる。
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試合は立ち上がりからガナーズペース。両サイドをワイドに使った攻撃が冴えて、中央の内藤にボールが集まります。開始早々のこのヘッドは、わずかにバーの上。

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囲まれながらもシュートまでもっていく。
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積極的なアーセナルのストライカー。期待に応えようとわずかなスキも見逃しません。前半30分過ぎのこのシュート。4人に囲まれながら、狙いすました見事な一撃でしたが。

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ボールは左ポストを直撃。
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結局前半はスコアレスで終了。アーセナルは45分間で12本のシュートをスワンズゴールに浴びせています。そのうち10本は内藤。しかし決めることはできませんでした。

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それでも強引に行く内藤。
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後半に入っても積極果敢な内藤。ですがやはりゴールは遠いまま。いやな予感が漂い始めた80分、久しぶりにいい形でボールを持ち込んだ内藤、シュートを狙いますが、スワンズのキャプテン、フェルナンデスがブロック。ボールが転々とこぼれます。

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それでもあきらめなかったからゴール。
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転がったボールにいち早く反応したのは内藤でした。2度目のシュートでついにスワンズゴールを陥れます。カバーに来たフルトン、及びませんでした。内藤はこれが実に14本目のシュート。ようやく報われました。

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アーセナル、二冠達成。
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この1点が勝負を決めました。リーグタイトルに続き、アーセナルが2シーズンぶり、クラブ14度目の戴冠です。しかしスワンズのここまでの健闘も称えられるべきでしょう。イングランドの2018-2019フットボールシーズンはこれで終了です。ではまた来シーズン。

ロンドン -ヒースロー空港-

やれやれ、シーズンが終わってしばらくバカンスになるので一旦帰国をするのだけれどもさ。一応飛行機の待ち時間までに今シーズンの反省を簡単にしておこうか。

官兵衛「それはよいお心がけ。では成績を振り返ります」

  • リーグ戦 22試合 21ゴール6アシスト
  • カラバオカップ 2試合6ゴール
  • FAカップ 4試合4ゴール1アシスト
  • ヨーロッパカップ 7試合5ゴール1アシスト
  • 総合 35試合 36ゴール8アシスト

勘助「見た目の数字は良さそうに見えますが……」
官兵衛「しかし反省点はずっと変わらず、です。肝心な相手からゴールが取れない、調子が安定しない。ゆえに出番が限られる

カラバオカップの6ゴール得点王だって、1試合5ゴールのダービー戦の結果だもんなあ。“データ上の最強選手、実物は微妙”を地で行っているな。YouTube最強ストライカーとか言われる日もそう遠くないかもしれん……ぶるぶる。

勘助「その辺の数字も大切ですが、試合ごとにどのくらい監督に評価されていたか、が重要ですぞ」
官兵衛「評価平均ですな。如何にも左様」
勘助「直接のライバルといえるラカゼット殿は、43試合19ゴールでございますが、評価平均が7.20。同じくアーセナルの柱石であるサンチェス殿は、57試合21ゴールで6.90。あなた様の平均は6.80で、実はこの分で逆転を許しておるのです」

監督の評価を上げる。うーん。一年半たっても、いまだに難しい……。「チームの目標は達成できた」という言葉だけはもらえたが。

官兵衛「とにもかくにも来季こそ努力して監督の信頼を得るか、あるいは無条件に信頼してくれる監督の下へ参じるかですな」
勘助「左様なことができましょうか?」
官兵衛「実は難しいと思われますぞ。なんと内藤様の値札は$99,500,000まで高騰しておりますゆえ、買いに動くチームがあったとしても、アーセナルと同等かそれ以上にハイレベルな選手がそろうチームとなりましょう」
勘助「ではますます、求められる仕事もハイレベルとなりますな」

なるほどねえ、なんかもうひたすらプレッシャーしかない新シーズンが迎えられそうだな。だがその厳しい一年に備えるためにも、ひとまず、甲州へ帰って温泉につかり、旨いものでも食おうではないか。な。

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プロ2年目が終わりました。成長は順調です。
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