ゲット★スパイシーラブ(ボードゲームプレイ感想編)

ボードゲーム愛好

『ゲット★スパイシーラブ』を遊んでみた

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。スパイス入りの料理と言えば?「カレー。カレー粉があれば何でも食べられると聞いたぞ」

与力藩の買掛担当。スパイス入りの料理と言えば?「麻婆豆腐ですね。効きすぎていると辛いではなく痛いになりますが」

今度のゲスラブは“3D”!!

奉行3D……えーっと?

与力“Dramatic”(ドラマティック)、“Drastic”(ドラスティック)、“Dangerous”(デンジャラス)で“3D”ですね!

奉行ははあ。お主に見せられた映画の宣伝かなんかで似たようなのを観たぞ、それ。

与力まあまあ、いいじゃないですか。ゲスラブ第3弾、さっそく遊んでみましょう!

ゲット★スパイシーラブ
さっそく恋人候補を並べます。

奉行キャラカード、属性カードは今までのゲスラブと共通の仕様じゃな。

与力そうですね。ですので、例えば単純に属性カードを全部合計して膨大な山札からのランダムな属性出現を楽しんでもいいでしょうし、32枚に絞って遊んでもいいでしょうし。

奉行ふうん、なるほどね。

与力ただまあ、この『スパイシーラブ』では、属性カード同士が相互に作用して点数を上下するコンボ機能を持つというカードが増えていますので、今作の32枚まとめて使った方が楽しいと思いますねえ。

奉行逆にこれだけで遊ぶとコンボ発動の可能性が高まって凶悪になる…かどうかは分からんか、まだカードの中身が分からん。

イベントはいつも突然に

手番プレイヤーは、山札から属性カードを引いて手札に加えます。そして手札の1枚をいずれかのキャラの周囲8か所のうち、空いているどこか1か所に配置します。選んだ場所によって、属性カードを表か裏で配置することになり、キャラの「表向きの顔」と「誰も知らない顔」が徐々にでき上っていきます。

奉行これが怖いのよね。あえていい顔をしているみたいな。

与力家では実は…ってやつですね。

また、プレイヤーは手番中に1枚の愛チップを、いずれかのキャラの上に置いても構いません。恋人を選択するフェイズでは、愛チップが置かれているキャラだけが選択の対象となることと、もしも他プレイヤーとバッティングした場合には、そのキャラに置かれている愛チップの合計点数が多いプレイヤーに指名権が与えられます。

奉行ここも駆け引きじゃな。

与力ですね。誰かがチップを多めに置いているキャラに裏向きでマイナス属性を仕込んだり。

奉行逆に0点や1点のチップでダミーの恋を見せつけておいたりな。

与力なお、恋人ができなかったプレイヤーは風景になりますね。

奉行シリーズお馴染みの扱いじゃな。

そして最後にキャラの属性カードを全て確認し、合計点数が最も多かったキャラを恋人にしていたプレイヤーが勝利します。

与力以上、主要ルールは変更ございません。

奉行というわけで当奉行所の前作、前々作の感想編などもご参照頂ければ幸いに存ずる。

与力じゃ、さっそく始めましょう。まずは奉行から。

奉行うむ、ではこやつは「雑」ということで。

ゲット★スパイシーラブ
与力初手。ギャーッ!

奉行な、なんじゃーッ!

与力いや、これが今作の追加要素、イベントカードなんですよ。属性カードの中にこのイベントカードが混ざっていてですね、大きくゲーム展開を変えるんですが…!

奉行「悲しい事件」が起きてゲームからいなくなる? あ、そうか。わしが配置したカードのせいで、マイナス入ってるこやつが単独最下位ってことか?

与力た、たぶんそれで良いのだと拝察いたしますが…。

奉行むう、いきなり親の転勤で海外へでも旅立つとかいう脚本なのか?

与力あるいはダッカーの手にかかってしまったのか…。

奉行おちつけ、こやつは飛鳥五郎ではないからな。

このように、イベントカードは大きくゲームの展開を変える効果を持ちます。今作には8枚のイベントカードが封入されていますが、1回のゲームに何枚使用するかは、説明書に指示がありますので、それに従うのが無難です。確実に無難です。

ゲット★スパイシーラブ
コンボカードが出現。マイナスが大きくなるかも。

奉行これは考えものだが、マイナスが隣接していない可能性も…。

与力どうですかね…。

ゲット★スパイシーラブ
こちらは今のところよい感じがしないが…?
ゲット★スパイシーラブ
一番よさげだが、こういうキャラこそ危ない。

奉行斜め配置は裏向き、左右配置は表向きになるはずじゃが。

与力特殊効果などで斜めでも表向き、あるいは左右でも裏向きになることもあるので、カードの注記にご注意を、ですね。

ゲームは順調に進み、(不幸な事故によって1名消滅しているので)合計24枚のカードを並べ切り、恋人選択フェイズを経て点数計算フェイズに移ります。

与力2人プレイだと、どこかで棲み分けが発生してきますから、バッティングはまず発生しないですね。

奉行うむ。では、わしの恋人から見てまいろうか。

ゲット★スパイシーラブ
どうじゃ! えっ!?

奉行まてまてまてまて。良い所がほとんど見当たらないぞ!

与力よかったじゃないですか、「イケボ」ですよ。

奉行負の連鎖が2つもあるではないか! 「常に笑顔」+「悪人」、「大胆」+「非常識」で、何点のマイナスを喰らっておるのだ!?

与力ご愁傷様としか言いようが無いですね。では、私の方を。

ゲット★スパイシーラブ
フフフフフ。

奉行…肉体美?

与力仕込んどいたんですよ。イケてるフィジーカーとかなんじゃないですかね! 大きな失点は無いので、私の勝ちってことで良いでしょうか?

奉行良い匂いねぇ…。プロテインの匂いかなあ…。

『ゲット★スパイシーラブ』【ここがイカス!】

奉行安定のゲームじゃな。特に他プレイヤーの狙いを裏向きカードでひっくり返してやる楽しさは相変わらず。

与力32枚カード配置とチップ配置で腹の探り合いをしつつ、最後に盛り上がれる。よいゲームです。

奉行属性カードがもっと増えるとよいのに、という感想を1作目『ゲット★スイートラブ』の時に申しておったが、増えに増えて96枚になった。これで遊びの幅も大きく広がったのう。

与力イベントカードで強烈に展開が変わるという変化球も加わりましたしね。

奉行題材は対象年齢(14歳以上)であれば誰でも入りやすかろうし、キャラもDCBS(ダイレクト・キャラクター・ビルトイン・システム)で他ゲームやトレカのキャラを持ってきて遊んでもOKになっておるし、1個持っていると便利なゲームよな。

与力あ、そのDがあるから4Dか…。

奉行その話、まだ続いておったのか?

『ゲット★スパイシーラブ』【ここはちょっと…】

奉行まごうかたなき『ゲスラブ』なので、前2作が体に合わなかったという場合には、無理して摂取してはいかん。

与力しかも死ぬほど劇薬スパイシーですからね。

奉行今作は若干理不尽度も上がっているからな。ハプニング的なゲーム展開大好きな方には楽しさ向上!となろうが、ゲーム性に重きを置く方の場合には、ランダム要素が強すぎると感じられるやもしれぬ。

与力そこも含めてまさにスパイスなんですね。

奉行あとは箱サイズに比してゲーム時間は標準30分。ちょっと長く感じるかもしれんか?

与力どうですかね。長考&煽り合い入って最長で30分くらいだと思っていましたが。

奉行わしらはサクサク出していく派だからな。プレイスタイルによるのだろうか。

与力他所から持ってきたお気に入りのキャラを使っているとかだと、長考入るかもしれないですね。

奉行何につけ万事ムキになり過ぎてはいかんぞ。

ゲット★スパイシーラブ
余ったカードで去りし彼を想像してみる。

与力あ、ゲームマーケット2021秋で発表しておられた新拡張『ゲット★スピッツラブ』の属性も混ぜれば、さらにゲームの幅は広がりますよ!

奉行あれはお犬様キャラ専用の属性と説明されていたのでは…? あ、絶対やるなよ案件…?

与力なお、2021年12月時点で「ゲット★スパイシーラブ」のBOOTHのページを拝見したら、”次は「彼女」バージョン予定”という説明があったので、楽しみですね。