ドブル(ボードゲームプレイ感想偏)

ボードゲーム愛好

『ドブル』を遊んでみた

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。丸い缶に入っているものと言えば?「うーん、浅田飴?」

与力藩の買掛担当。丸い缶に入っているものと言えば?「風月堂のゴーフルでしょうか」

派生がすごく多い

奉行この缶、見たことあるな。

与力そうですねえ、どこでも売ってる、遊ばれてる系ゲームの1つですからね。記事にするにはあまりに遅きに失した感じではございます。

奉行これとそっくりな缶で『スポットイット!』というのもあったように思うが…。

与力あれは『ドブル』の英語版ですね。一部、シンボルが変化しているらしいですが。

奉行まあよいわ、さっそく遊んでみようか。

与力今日は我々含めた3~4人でのプレイの感想とともにお送りしたいと存じます。

5つのルールで楽しめる

『ドブル』は55枚のカードを使って、5種類のゲームが楽しめるようになっています。どのゲームもシンプルで、ルール説明は3分以内、実際に遊び始めればすぐに理解できると思います。

与力で、どのルールでも、基本この特徴的なカードの「2枚のカードの間に共通するシンボルを見つける」というのが柱になっているってことですね。

ドブル
同じシンボルをいち早く発見しよう!

奉行ぐあ、目が滑る…同じアイコンでもサイズ違いになると、よく分からなくなってくる…!

与力では、これを踏まえて、5つのルールを全て遊んでみましょう。

①ザ・タワー

各プレイヤーに1枚ずつカードが配られ、残りは山札として表向きに中央に置きます。ゲームがスタートしたら、プレイヤーは一斉に配られたカードを表にして、山札の一番上のカードと見比べます。2枚のカードに共通するシンボルを発見したら、それを宣言し、山札を自分のカードの上に乗せます。こうして、どんどん変わっていく手札と山札の共通シンボルを発見し、山札が無くなるまでに、一番多くカードを獲得できたプレイヤーが勝者となります。

ドブル ザ・タワー
山札を獲ると手札の内容が変化するのがミソ。

奉行カードが増えると上に乗るから、自分のカードを把握する手間がワンクッション入る訳だ。

与力上手い人ほど、「すぐ把握できるでしょ?」みたいに思われている設計ってことですね。

②井戸掘り

ザ・タワーとは逆に、中央には1枚だけカードを表にして置き、残りはすべてプレイヤーに配ります。ゲームが始まったら、プレイヤーは自分の手札の1番上をめくり、場のカードと見比べて共通のシンボルを探します。発見できたら、それを宣言して、真ん中のカードに重ねておきます。こうして、どんどん変わっていく中央のカードと自分の手札の共通シンボルを発見し、いちはやく手札を使い切ったプレイヤーが勝者となります。

ドブル 井戸掘り
今度は逆。

奉行逆。逆パターンだな。

与力自分の手札使い切りですね。今度は、真ん中のカードがどんどん変わるので、注目する場所が変わります。

奉行目線の持っていき方も逆になって、ちょっと不思議な感覚。

③アツアツポテト

プレイヤー全員に1枚カードが配られます。ゲームがスタートしたら、一斉に表にして手のひらにのせ、自分のカードと、他のプレイヤーのカードを見比べます。共通するシンボルを発見したら、それを宣言して、そのカードの上に自分のカードを重ねます。手のひらのカードを乗せているプレイヤーが1人になるまで、これを続けます。最後の1人になったプレイヤーは、全てのカードを失点として持っておきます。この勝負を複数回(最低5回以上)繰り返し、もっとも取らされたカードが少なかったプレイヤーが勝利します。

ドブル アツアツポテト
手のひらはないですが。

与力大人数でやる時に推奨されることが多いルールですね。

奉行確かに、これは盛り上がるな。重ねられそうになると、手を引っ込めて逃げようとするプレイヤーが出てくるところまで込みで、大騒ぎだ。

与力熱いジャガイモを手の上でポンポンしているイメージなんですかね。

奉行日本のゲームだったら「アツアツおでん」だったかのう。

与力それは口に突っ込まれるから違いますでしょ。

④毒された贈り物

プレイヤー全員に1枚ずつカードが配られ、残りのカードは真ん中に表向きの山札として置いておきます。ゲームが始まったら、一斉にカードを表向きにし、山札の一番上のカードと、他のプレイヤーのカードとに共通するシンボルを探します。共通するシンボルを見つけたら、それを宣言して、山札のカードをそのプレイヤーのカードの上に重ねます。これを続け、自分の前に置かれたカードが一番少なかったプレイヤーが勝利します。

ドブル ザ・タワー
場の状況はザ・タワーと同じに見えます。

奉行これはアツアツポテトと同じで、「自分が取ってはいけない」ゲームなんだな。

与力人に押しつける系ゲームですね。なんだかんだ、3~4人だと、このルールが一番盛り上がった気がします。

奉行やられた、よし、やりかえせ…なかった!みたいなテンポの良い展開が続いて、大変愉快だ。

⑤スリーカード

カードを表向きに9枚並べます。ゲームが始まったら、プレイヤーはこの9枚の中から、3枚に共通するシンボルを見つけ、宣言します。宣言出来たプレイヤーは、その3枚のカードを取り、手元に置きます。そして9枚になるように新しいカードを並べます。これを繰り返し、並んでいるカードが8枚以下になるか、3枚に共通するシンボルが無くなったら、ゲームは終了します。一番多くのカードを獲得できたプレイヤーが、勝利です。

ドブル スリーカード
このゲームだけは3つ見つけなければならない。

奉行3…3か。基本は、2のペアから広げて探すのがよいのかなあ。

与力新しいカードをめくっている間に発見されたりするので、並べなおしの間も気が抜けませんね。

奉行3枚で難易度が上がった感じはそれほどないが、目先が変わるので、他のゲームとの間に混ぜて遊びたいな。

『ドブル』ここはイカス!

奉行長く売れているだけある。シンプルで面白い。

与力よく考えてありますねえ、このカード。

奉行どのルールでも、やることは共通のシンボルを探す、という同じ仕組みになってる。ただ、その見せ方がちょっとずつ違うので、ルール毎のゲーム感はしっかり違いを感じるね。

与力どこに注目しなければいけないか、目線の動かし方の本当にちょっとした差なんですけどね。すごいですね。

奉行シンボルも落ち着いてみてみると探せるんだが、サイズとか並びとか向きとか、色々な絡みで、ゲーム中は意外と見つからなくなったりしてな。焦るよな。

与力大人も子供も入り混じって、仲良くワーワーと遊びたいゲームですね。

『ドブル』ここはちょっと…

奉行特にどうこうはないが、アイコンの一覧が説明書についているので、いったん全員で確認しておいた方がいい。なんて宣言すればいいのか分からん奴がいくつかいる。

与力「えーと…あれ!」とか「これ!」とか言ってる人がいましたからね。

奉行それじゃあ全部当てはまるじゃないかよ、ってな。何周かすれば覚えてくるから、そうすればこれは解決するだろう。

与力慣れは大切。

奉行あとは、特に相手に押しつける系ルールで、興奮してくるとカードを隠してしまったり、見えなくしようとしたり、反則が飛び出すところな。

与力悪気なく体を乗り出してしまった結果、そうなるプレイヤーがいましたね。

奉行『ジャングルスピード』なんかでもそうだったが、ゲーム中の姿勢、手の位置については、プレイヤー間で合意形成をしておいた方がよいかもよ。どうせみんな忘れるけど。

与力私は、”毒された贈り物”で奉行にどんどんカードを押し付けていたら、たたきつけ返してきたのでびっくりしました。

奉行他のプレイヤーにいけるのに、わしにばかり来るんだからな。切り捨て御免!(※ダメです)

与力暴力ダメ、ゼッタイ。

ドブル 紙箱
売り場では紙箱に入って売られています。

与力このゲーム、何度かアップデートしているみたいで、その都度なにかしらちょっとずつ変化がある…のかもしれません。一応、我々が遊んだのは2024年バージョンということになるかと思います。

奉行あと、テーマ載せ替えがいくつか出ているな。

与力有名どころだと「ポケモン」と「ドラえもん」のバージョンをよく目にしますね。こちらも発売年によってアップデートがされているみたいです。

奉行しかし、ポケモンなんか見た瞬間に分かるキッズには勝てんじゃろ。

与力少なくとも、私は負ける自信しかないですね。