ファウナ(ボードゲームプレイ感想編)

ボードゲーム愛好

『ファウナ』を遊んでみた

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。よく知っている動物といえば?「昔、学校でウサギとニワトリとチャボの世話はしたことがあるぞ」

与力藩の買掛担当。よく知っている動物といえば?「クワガタ…は、動物でよろしい? 昆虫だからダメ?」

動物園、意外と照り返しキツイ説

奉行このタイトルは、緑のお方らしく「F」から始まっているが、意味は?

与力「動物相」らしいですね。

奉行へえ、ピッタリなFから始まるワードが有るもんだな。

与力汎用性高いのかもしれないですね、Fから始まるワード。

奉行その言い方、一歩間違うと危険な感じがしていてしびれるな。

ゲームの準備です。まず、ゲームボードを場の中央に広げます。そして、各プレイヤーは自分が担当する色を選び、その色の推測コマ7個を取ります。そのうち1個をボード外周に描かれているスコアトラックの「1」のマスの側に置いておきます。黒の得点コマは、まとめてボードその場に置いておきます。動物カードは、カード入れに適当な量を入れます。一番珍しいペットを飼っている人がスタートプレイヤーコマとカード入れを持ち、ゲームスタートです。

ゲームスタート前の状態。

奉行一番珍しいペット…。奇虫とか爬虫類系オーナーのプレイヤーがいると、強かろうな?

与力案外いらっしゃいますからね、そういうペットを飼っておられる方。

おぼろげな記憶を手がかりに

奉行で、このゲームに勝つためには、なにをどうすればよいのかな。

与力ざっくりというと、動物のデータをより正確に推測できると得点が入り、いちはやく目標点に到達した人が勝利する、そんなゲームです。ゲームが始まったら、カード入れの一番前になっている動物カードを見て、そのデータを当てましょうって感じですね。

『ファウナ』には360種類の動物カードが準備されており、それらのカードには、それぞれ詳細な動物データが記入されています。プレイヤーは、それらのデータのうち、カード入れで隠される、カード下半分に書かれたデータである
・自然生息地域
・体重、体長、尾長の平均値
を推測し、当てることを目指します。

色々話題になってしまっている動物。

奉行なるほど、見えるのは名前や姿、そして生息している地域数などのデータか。これと、おのれの知識を頼りに、正確なデータを当ててみようという趣向な訳だな。

与力左様でございます。一応難易度がありまして、カードの緑枠の面は標準、黒枠の面は高難度という分類らしいです。

奉行(パラパラと見て)なるほどのう…。

緑のクマと黒の魚類。

与力では、頑張ってまいりましょう。

1:推測コマを置く

与力まず大前提として、手番が回ってきたプレイヤーは、推測コマをボード上に1個置くか、もう置きたくない、あるいはコマが無くて置けない場合にはパスをします。パスをしたら、そのラウンドから降りることになり、次のラウンドになるまでコマを置けなくなります。この二択を続けていきます。

奉行ふむふむ。

与力で、推測コマを置ける場所は、ボードのスケールと世界地図の「空いている場所」だけです。他プレイヤーのコマが既に置かれている場所には、割り込めないと覚えておいてください。

奉行そりゃ割り込めると、正解を知っていそうな人についていけばいいだけになっちゃうもんな。

スケール。空きマスに置いていこう。
世界地図。世界は広い。

奉行今回の場合、ツキノワグマの全長・体重・尾長を推測する訳だが…あいつら、そんなに尻尾あったっけか?

与力そういうボンヤリしたものを、しっかり形にしましょうってことですね。

奉行で、ツキノワグマは日本の東北以外に、どこに住んでいるんだ…。うーん、難しい。なにか置き方のコツってある?

与力そうですね、どうやったら得点できるかを知っておくと、そこら辺がハッキリしてくるかもしれません。

2:得点

与力全員がコマを置き終えたら、得点の確認に移ります。まず始めに、ボードの得点表をご覧ください。

分かりやすい一覧。

与力ごくシンプルに言うと、「データ通り」の場所に推測コマを置けたプレイヤーは、高得点を獲得できます。

奉行ジャストミートなら、間違いないと。当たり前だな。

与力ただ、この表には「隣接」という得点があるんですね。

奉行ほほう?

与力これは、推測コマを置いた場所が「正解の隣」であれば、こちら側の得点が入ります、ということです。おおむね、正解の場合の半分ですね。

奉行なんと。

与力ですから、推測コマをどこに置くか…というのは、正解を狙いたいのがまず第一なんですが、「正解っぽい」コマの周りに置くというのが、ひとつ高得点を獲得するポイントになってきますかね。

奉行つまり、「自信を持って置いていそうな人」に相乗りしたり、「自分で正解を置けている場所」の周りを固めたりしていくと。そんな感じだな?

与力そうです。そういう目でこの世界地図などを見ていくと、どこを取るのが良さそうか、結構見えてくるんじゃないかと思います。

奉行ふむふむ。海なんかは色々な場所に接しているから、困ったらここを抑えるのも、また一興といった塩梅か…。

与力そうですね、隣り合わせの陸地はもちろんのこと、海岸線も隣接として扱いますので。

3:コマの没収

与力さて、隣接が得点になるとすると、勢い、どんどん推測コマを置きたくなってきますね。

奉行そりゃまあそうだな。

与力しかしながら、正解でも隣接でもなかったコマは、答え合わせが終わったタイミングで没収されてしまいます。

奉行おおう、そんなペナルティが!?

与力はい。次のラウンドが始まった時に1個返っては来ますが、一度に複数のコマを失うと、そもそも得点するチャンスが減ってしまいますので、自信がない動物に対して、やたらとコマをつぎ込むのは考え物かもしれません。

奉行うーん、どこで勝負をかけるか、知っている動物が登場することを祈るしかない訳だな。

やはり無駄なコマは置きたくない。

与力これを繰り返して、プレイヤー人数ごとに決められた得点に到達したプレイヤーが現れたら、その人が勝者となります。

奉行動物トリビア王の栄冠に輝く訳じゃな。

『ファウナ』【ここがイカス!】

奉行『カードライン』なんかと同じ方向性のゲームであるな。

与力正確な知識を問うゲームではありますね。

奉行すごくオーソドックスな動物クイズゲームだなあと思う。うん。迷わず遊べる。

与力込み入ったゲームではないですね。

奉行効いているのは、やはり隣接による得点だな。自分が分からんでも、他のプレイヤーの様子を見て、マルノリしてみると、意外に得点がゴソッと入ってきたりする。

与力そうですね。その辺で「よく知らない人」でも、置いてけぼりになりづらいかもしれません。

奉行でも、一番面白いのは「自信満々だったやつが、そもそも完全に間違っていた」場合だな。

与力マルノリした人含めて、コマが全滅しますからねえ。

奉行「オレ、先週動物園で見てきたぜ!」とか言われたら、そりゃあ信用したくなるよねえ。

与力きちんと見てこいよ!ってね。

奉行やっぱり最後に頼れるのは己自身ということだな。教訓。

『ファウナ』【ここはちょっと…】

奉行まあ、緑の人らしいスパイス的なアレは感じられないように思う。

与力オーソドックスですからねえ。

奉行動物の選定に特徴が出ているとかなのかなあ。ゲームシステム的には、クセは無い。

与力ファミリー向けにもピッタリですね。

奉行他には特にないかねえ。収録されている動物360種類は多いか少ないかって話だが、これはあんまり気にしなくていいかも。

与力こういうゲームではデータ量がリプレイ性を高める部分は否めませんが、十分であると?

奉行そうさな。そもそも動物1匹あたりのデータが結構多いのと、1ゲームでせいぜい10種類よ、出てくる動物は。なので、あんまり「覚えちゃうんじゃ?」みたいな心配は、しなくてよいかもしれない。

与力これはあれですね。意外と点がゴソッと入るからですね。

奉行そうね。わりとガンガン得点できるから、そんなに何十枚も動物カードを使わないんだよね。

与力その点では、スピーディーにゲームが展開する感じもあります。

奉行あんまり長引かずに、スッと収束する感じはある。総じて、みんなで遊べるよくできたクイズゲームだな。

新・冬の日本風物詩。

与力いまや冬といえばカピバラ温泉ですからね。

奉行いかにも、猿の入浴よりカピバラの入浴の方が、ニュースが多い感はあるな。

与力だいぶ見知った動物な気がしますが、いざコマを置こうとすると、推測に苦しむデータがあったりする訳で。見ているようで、見えてないもんです。