『インスタントサガ』を開けてみた
「安住の地かヴァルハラか(パッケージ裏面より)」
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳~
プレイ時間:10分
わずか10分の民族大移動
ゲームマーケットで行われていた公式イベント「ゲームマーケットチャレンジ」。“ルール説明5分以内、プレイ時間15分以内、コンポーネントはカード32枚程度、協力ゲーム不可”と定められたレギュレーション内で、どれだけ斬新なゲームが作れるか? という、ゲームデザイナー向けの挑戦企画でした。はたから見ている分には「なかなか無茶ぶりだなあ」と思わされる内容ですが、どうやらゲームマーケット2022秋では50を越える挑戦作があった模様で、改めてゲームデザイナーの皆様の底力を見せられたように思います。
今回ご紹介するのはそのうちの1作品、ハレルヤロックボーイさん謹製の『インスタントサガ』です。“サガ”というのはアイスランド、あるいは一部ノルウェーの中世散文学ですが、わずか10分のプレイ時間でそういった物語が組み立てられるという触れ込みの意欲作。どのようなゲームなのか、さっそく箱を開けてみましょう。
切り絵風の上半身裸な荒くれもの。ちょっと防寒の点で弱点を抱えているかもしれません。
「戦死者の館(ヴァルハラ)に招かれる」という説明文の一節に、殺伐度が急上昇します。箱の大きさは約10×7.5×2.3cm。小箱サイズですね。
フタを取りました。中身は説明書と36枚のカード。
ヴァイキングのみなさん。上裸が多い印象ですね。全員に名前がついていますが…。
上は土地カード。プレイヤーはこれを争います。下はサマリーカードですが、珍しくナンバーが振られています。
ゲーム前雑感
36枚のカードで再現されるヴァイキングの新天地移住。このわずかな枚数、公称10分のプレイ時間でどんなゲームになるんだろう? という疑問がシンプルに頭をよぎります。トランプよりカード枚数少ないですからね。しかし、昨今はリッチなコンポーネントのゲームに慣れていたせいか、逆にそぎ落とせるところを徹底的にそぎ落としてチューンされたカードゲームというのはどうなるのか、ワクワクすることも確かです。というわけで、さっそくいつもの2人プレイでヴァイキングを新天地、あるいはヴァルハラへと送り込んでみたいと思います。
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