『美術大戦 モナリザvs牛乳を注ぐ女vsサトゥルヌス』を開けてみた
「最強の絵画で来場者の心を鷲掴みにしろ!(パッケージ裏面より)」
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳
プレイ時間:15-30分
この美術館のためのスクランブルだ
ゲームマーケット開催のたびに、『ソクラテスラ』に代表されるような、斜め上の発想がないと出てこない、とんでもないビジュアルのゲームを発表されることに定評があるAzb.Studioさん。今回ご紹介するのは、その人気サークルがゲームマーケット2022秋で新たに出展した『美術大戦 モナリザvs牛乳を注ぐ女vsサトゥルヌス』です。こんなタイトルを聞かされたら、「お前は何を言っているんだ。そんなゲームがあるはずはないだろう」、あるいは「正気ですか?」という感想を口走らざるを得ないですが、実在するゲームなんですね、これが。とにかくタイトルと箱絵のインパクトで思わず二度見せざるを得ない本作を、ゲームマーケットにて無事に入手してまいりましたので、さっそく中身のチェックから始めていこうと思います。
すべてが何かおかしいとしか言いようのない箱絵。つかみは抜群です。
「モナリザと牛乳を注ぐ女は戦う必要があるのか?」という疑問が浮かんだ人は、多分正しい感性をお持ちだと思います。
箱サイズは約14×10×3.5cm。Azb.Studio謹製ゲームの統一規格ですかね。
カードぎっしり確かな満足。
一度は名前を聞いたことがあるような名所ばかりです。
こう並べてみるとおかしさがあふれすぎて半端ない状態。
ゲーム前雑感
大ヒット作『ソクラテスラ』以来、大量のカードの組み合わせから不可解な何かしらを作り出すゲームを得意としていたAzb.studioさんですが、今作『美術大戦』ではそのシステムを用いておりません。カード1枚ずつに描かれた元名画たちがオールユニークで余りにもの凄いことになっているので、どうしてもそちらに目が行きがちなのですが、それぞれに特殊効果が割り振られています。どうやらこの効果を組み合わせて連鎖、いわゆるコンボで勝負していこうというのが、このゲームの基軸になってくるようです。それでは、芸術への造詣がごく浅い2人でプレイを楽しんでみたいと思います。
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