『ホッタイモイジンナ』を遊んでみた
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奉行藩の決裁担当。好きなイモは?「ウーム、ジャガイモだよな。揚げてよし、炒めてよし、茹でてよし、ふかしてよし……最近はフライドポテトの食べる量がだいぶ減ってきたがなあ」
与力藩の買掛担当。好きなイモは?「やはりジャガイモですか。じゃがバターとか、見た目からして凄いリッチな気分になります」
バリュースター
奉行毎度おなじみ、流浪のブログ「ほ~らく奉行所」でございます。
与力あえてそこの挨拶からきますか。
奉行空耳の挨拶はみんなもう言っているであろうな、ということでな。
与力という訳で空耳のゲームです。初出からも一般販売からもだいぶ時間が経っておりますが、是非に、ということで。
奉行おう。では準備をしてくれるか。
まず各プレイヤーにボードとマーカーを1セットずつ配布します。カードは4種類の言語ごとに分け、それぞれよく混ぜて山札をつくります。適当な方法で親を決めたら、準備完了です。
奉行はあ、見事に想像のつかぬ言語ばかり…タイ語とウクライナ語は国のイメージがわくが…。
与力ウルドゥー語は主にパキスタン、テルグ語はインドの一部で話されている言葉らしいですね。
奉行インドの広大さ、雄大さを感じるのう。で、このゲームは何をどうするのが目的だ?
与力基本的には「空耳が誰かと一致するか」を楽しむものとお考え下さい。
親は4つの山札いずれかの上から2枚を引き、それを好きな順番で並べます。次に、説明書記載のQRコードから飛べる『ホッタイモイジンナ』の音声サイトで、「選んだ言語」と「カードの番号」を選択したあと、音声再生ボタンを押します。
プレイヤーは全員で再生された音声を聞き、「日本語でどう聞こえたのか」を手元のボードに書き込みます。書き終えたら一斉に公開し、一致している部分があるかどうかを確認して点数を計算しましょう。全プレイヤーが親を1回ずつ担当したら、ゲームは終了します。点数が多い人が勝者です。
与力点数は「部分一致」で1点、「完全一致」でボーナス1点ですね。ゲーム終了時に同点の場合は、完全一致が多い人が上位となります。
奉行「部分一致」の部分はどこまでを一部分として扱うのだ?
与力難しい所ですね。基本的には2語で形成された音声になるので、「前」「後」と解答を分けて比較するのが分かりやすいのではないかと思います。最終的な判断は話し合いと親の判断にゆだねられます。
奉行そこはパーティゲームっぽく、ガチガチに縛らんでも良さそうだな。ところで。
与力はい、なんでしょうか。
奉行そのルールだと、我々2人プレイでは決着がつかなくないか?
与力ご賢察にございます。対応人数は2人からなのですが、2人でこのルールを遊ぶと、得点差が一切つきそうにないですね。
奉行どうやって遊ぶのだ、では。
与力そうですね。各解答は「前」「後」の部分一致+完全一致で最大3点。2人がそれぞれ親を2回ずつ務めて、最大12点のうち何点取れるか?という協力ゲームにしてみましょうか。
奉行ふむ、それで遊んでみるか。
森ネズミ、森ネズミ
奉行改めて見返すと、微妙にずれよったな。
与力でも、聞こえている感じは似ていたわけですね。
奉行2回目のウルドゥー語はわしが「あざみのカボチャ 早朝」で、おぬしが「ウサ耳の頑張っちゃう 曹長」だったな。
与力音が同じでも異なる語句が出てくる日本語の怖い所ですね。
奉行アウトプットの差がな。
奉行これは運がよかった…のかな?
与力聞き取りやすくて良かったですね。テルグ語の特性なのか、たまたまか。
奉行例がこれだけだから、何とも言えんよ。で、タイ語は「プレイパッキング 先生!」と「プレイパーティー 先生!」だったな。先生は一致したが…。
与力前半部分は完全に和製英語としか聞こえなかったですね。はい。
奉行しかし改めて見てみると、何を聞いたんだって文だな。
与力空耳ってそういうもんじゃないですか。
『ホッタイモイジンナ』【ここがイカス!】
奉行これはシンプルに楽しいね。
与力自力で面白いことを考える必要がない系ゲームですね。
奉行大喜利を標榜するゲームは結構プレイヤーへの負担が大きい、というのはわしの持論であるが、これは自然と珍解答が出力され、そこにそれを巡るあれやこれやが乗っかりやすいので、遊ぶハードルが低い作りのゲームだと思うな。
与力知らない言語を母国語で処理するのは、なかなか面白い作業でした。
奉行リモートで遊べるというのも、ここ数年の環境ではポイントが高いところだと思う。
与力友達と楽しい会話をする手がかりツールとしての存在感もありますね。
『ホッタイモイジンナ』【ここはちょっと…】
奉行まず音声再生にインターネット環境必須なので、インターネット接続できない場所では遊べない。
与力この四か国語がペラペラな人を1人連れていけるとかのラッキーがあれば…。
奉行それは相当なラッキーだな。あとはそうな、聞こえはしたものの、それをどう日本語に置き換えるか?で困ってしまうケースもあるかもな。
与力お、そうですか?
奉行音はこう聞こえたが、そんな音に当てはまる日本語が思いつかない!という語彙力の問題じゃな。
与力ははあ、なるほど。ルールは「日本語で何と聞こえたか」を書かないといけないんですものね。
奉行珍妙な音にしか聞こえなかったとしても、それを聞こえたままに書く、ではダメな訳だからね。そこが難しいと感じるかも。
与力解答を思いつけないケースも無くはない、と。
奉行例えば、そうさな、「キョゲン」って聞こえた時に「虚言」って出るか、とか。「キョォゲン」って変換して、「狂言」にしても「今日、弦」にしても良いんだろうが、わしは時々うなりながら考えたな。
与力語彙力だけでなく、柔軟さ、みたいなところで対応はできそうですが、少し慣れが必要かもしれません。
奉行だから対象年齢14歳以上というのは、「ちょっと高くない?」と勝手に思っていたが、結構、下回れないラインなのかもね。
与力お子様から大人までみんなが楽しくパーティーできる、とはいかなさそうですね。
奉行年齢やらなにやら幅広くで遊びたい場合は、単純に「なんと聞こえたか」を書いて遊ぶことになるかねえ。でもそうすると空耳成分が失われるからねえ。
与力酸い甘いをかみ分けた、大人向けの遊びでこそ真価を発揮するゲーム、でしょうか。
奉行しかしわしは日本語ですら空耳するからなあ。
与力他のことに集中している時に急に話しかけられると、結構な確率で空耳しておられますね。
奉行不思議なもんだよね。もう一度言ってもらったら、絶対そうは聞こえないだろ!みたいな空耳するのね。なんでだろな。