信長の野望 創造・戦国立志伝 テキストリプレイ 上級:大友義鎮が地上に楽園を築くまで Part.20

第二十回 神と仏

ウエスギはこの国の素朴な人々が信仰する仏を、何より大切にする領主です。彼は時折、自身と仏を重ね合わせるような言動や行動で、人々の尊崇を集めていると言います。一方、オオトモはこの国で最も力強い我々の庇護者です。ですが、彼にも時折、ウエスギと同じような気配を感じることがあります。もしも、私の推測が正しければ、それはなんとおぞましく冒涜的な信仰なのでしょうか。
(ある宣教師の手紙)
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二条御所 ―1573年の戦略―

引越し早々、端的に言ってピンチになったかもしれないね、今現在。

甲斐親直「なにを気弱なことを……と申し上げたいところですが、全くご同意申し上げます」
角隈石宗上杉軍は金ヶ崎で我が方を破った後、そのまま若狭と北近江に進軍してまいりました。若狭の後瀬山城では島津家久、小谷城では栗山利安が善戦しておりますが、後詰に送る兵が払底してまいりました」

うーん、島津義弘以下、主力をいったん備中方面へ退かせて部隊をリコンストラクションさせざるを得なくなったのが辛いな。前線に張り付いている兵が不足か。

黒田官兵衛「ここは一旦、大和攻めのために再建している立花勢を北上させ、近江を睨ませてはいかがでしょう」
龍造寺隆信「んだな、その辺りが一番近場で動かしやすい兵だろうよ」

まあ、そうね。大和攻撃がワンアクション遅延するのはあんまり嬉しくはないけども、そこから引き抜いてこないと、ちょっと持たないかな。

官兵衛「むっ……御屋形様、飯盛山城を任せておる蒲生氏郷より急ぎの書状が参ったとのこと」

どれどれ(パラパラ)……うわあ、これは最悪のタイミングを狙われたな。近畿各城の織田勢が一斉に反撃に出てきたらしい。どうやら飯盛山城がターゲットにされた。これは援軍に行かざるを得ないなあ……行くか?

甲斐「今、御屋形様が二条御所の兵を動かされますれば、織田信長、必ずやお留守の機に乗じましょうぞ」
角隈「とはいえ、立花勢を北上させるにもしばし時がかかります。御屋形様のご出陣無くば、飯盛山は保てぬやもしれません」
龍造寺「苦しい二択じゃねぇか。え? どうするよ」

道雪には準備出来次第、二条御所に集合のメールを出しといて。飯盛山を失う訳には行かないし、ここは何とかタイミングよく全てがつながることを祈って出撃するよ!

信長の野望・創造 戦国立志伝
何とかかんとか守りを破られず。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

いやあ、きついなあ。

蒲生氏郷「フランシスコ様、御足労恐れ入ります。このまま兵をお留め下されますのか?」

そうね。幸い、兵力差がモノを言って、織田はこの城を攻めるのを躊躇しているみたい。ただ、二条御所の方では、道雪がドライブかけないといかん状況だ。悪いことしたかな。

氏郷「道雪様がお気張り下されば、この城の向かいの槇嶋城に詰めている織田の者ども、二条御所へ向かうやもしれませぬ。さすれば、これは大きなチャンスと申せませぬか?」

いかにも、さすがレオンだ。実はここに留まっているのも、若干それを期待してのことだよ。道雪が上手くプルしてくれるといいんだがなあ。

角隈「(ふらんしすことかれおんとか、誰のことなのだ)御屋形様、今度は後瀬山城の島津家久より、火急の報せが参っておりまするぞ」

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島津家久「すまない、上杉が侵入するのを止めきれなかった」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

甲斐「いけませぬな。清水山城も危うくなりそうです。ここを失えば、二条御所は北からも包囲されてしまいます。……清水山にはなぜか今だ長宗我部元親が踏みとどまっておりますが、城将に人を得ていなかったはず」
龍造寺「こいつは危急だぜ。信頼できるやつに行かせねぇと」

だな(いけね、元親に指示出すの忘れてたけど、怪我の功名になりそうだから黙っとこう)。官兵衛、行って防いでくれるか?

官兵衛「お任せください。できる限り上杉の動きを封じ、御屋形様のために時間を稼いで参りましょう」
氏郷「フランシスコ様、槇嶋城の織田軍が動きました! 城にはわずかな兵しか残っていません!」

おっ、こっちは意外と有利にいきそうだ。敵さんがリターンしてくる前に、ASAPで城を頂くとしよう。これで織田が二条御所に兵を送り込むルートを1つ潰すことにもなる。じゃ、官兵衛、上杉はいったん任せたよ!

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あっさり城を掠めれたのは、私が城攻め名人だからこそ。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―清水山城―

官兵衛「お待たせいたしました、長宗我部様」
長宗我部元親「やれやれ、舅殿には苦労をさせられる。で、お主の軍略とやらで、少なくとも我らを帰路に就かせてくれるのか?」
官兵衛「御心配には及びませぬ。上杉の進行を止めるに、これ以上の兵は用いませぬ。三月の内にお帰り頂けましょう」
長宗我部「あの生き神様だか生き仏様だか相手に、大した自信よな。ではお手並み拝見と参るか」

―槇嶋城―

うーん、城を取ったはいいが、どっかから別のチーム引っ張ってこないと、我々が帰れなくなったな。

角隈「はい、我らが前進したことで、六角徳川の危機感を煽ってしまったようですな。鶴の丸と三つ葉葵の旗印が頻繁に現れるようになりました」
龍造寺「で、織田軍は案の定どっと出てきたが……」
甲斐「幸いというべきか何というべきか、軍団長の立花殿が不在中だというのに、立花軍団が大和攻めを始めたようで、そちらに吸い寄せられていきましたな」

うーん、大和攻めはマストだし、CPU軍団が突然やる気出す現象はまあいいんだけども、戦力差が考慮の範疇外にあるのと、兵を逐次投入するクセは何とかならないもんかね。こっちがようよう30,000くらいだってのに、織田はもう倍以上集めて待ち受けてんじゃん。こういうのを内線と外線って言うんでしょ。

角隈「ただ、上杉の進軍が止まったのは、よい兆候です」
龍造寺「連中、ついこないだまで反大友同盟で仲間だった朝倉に、俺らを攻めるついでに襲い掛かって滅ぼしてたな。なかなか油断も隙もねぇよな」

そういや朝倉からは滅ぼされる直前にヘルプ求めて来てたけど、どうしようもなかったね。結果的に時間稼ぎになってくれたから、我々にとっては良かったけども。……で、その時間を使って、官兵衛は上手く立ち回ったかなあ。

氏郷「フランシスコ様、シメオン様から書状が」

おっ、噂をすれば。さて、何をしてくれたのかなあ……

角隈「(しめおん……とは誰なのだ?)」
龍造寺「(知らねぇよ、しめさばの仲間かなんかじゃねぇのか)」
甲斐「(話の流れからもう少し推測をなされ、お二人)」

―飛騨・角川城―

松永久秀「大友宗麟、我が悪名を承知で誘いをかけてくるとは、大した男よ。果たして忠義を捧げるに相応しい主かどうか……。いずれにせよ、目の付け所が良いことは、賞賛に値しような」

信長の野望・創造 戦国立志伝
では、上杉殿、世話になったな。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
信長の野望・創造 戦国立志伝
だがこの城、新たに普請された城で、兵も物資もない。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
信長の野望・創造 戦国立志伝
という訳で、大友殿、済まぬな。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

―槇嶋城―

官兵衛「と、そんなてん末となりました」

三段オチなのかい? んー、まあ、おかげで上杉軍は一斉に東へ引き返していったし、二条御所一帯に攻め込んできた織田軍は全部追い返せたし、見事に難局を乗り越えられそうだ。ただ、あの松永弾正が城を失ったからって、一族郎党率いて二条御所にやってきたって?

官兵衛「はい。家臣とするにあまり良い気分はされまい、とは存じますが」

確かに、油断すると寝首を掻かれるかも? ま、お世辞にも義理堅いとは言えない点を除けば、かれは十分私のプランを担える人材だよ。よし、使いこなせるように頑張ろう。

信長の野望・創造 戦国立志伝
さて、また娘が生まれたので……
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
信長の野望・創造 戦国立志伝
官兵衛よ、今後もその軍略を我が家のために活かしてくれよ。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)