マルコポーロの旅路 原題『Auf den Spuren von Marco Polo』(ボードゲーム開封編)

ボードゲーム愛好

マルコポーロの旅路(原題『Auf den Spuren von Marco Polo』)を開けてみた

13世紀末、商人であるニコロとマテオのポーロ兄弟は、東方への二度目の旅に臨んでいた。ニコロの若き息子マルコもまた、その同行者であった。キリスト教について詳しく知りたいと願った、モンゴルの皇帝フビライ・ハーンの依頼によるものであった。(箱裏解説より抜粋)

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マルコポーロは大都へたどりつくか

『マルコポーロの旅路』は、歯車回転ギミックが話題を呼んだ『ツォルキン:マヤ神聖暦』(当サイト記事はこちら)のデザイナーコンビが制作したゲームで、2015年ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦などに選ばれていることからも分かるように、多くのゲーマーの支持を集めている作品です。

発売後、『マルコポーロの足あと』というタイトルで言語版が流通しており、ゲーム的には言語依存はそれほどないそうなので、そのままでも問題なかった感はありますが、このたび、アークライトゲームズより日本語版が発売されました。当サイトでは、第一回評定で「日本語版が出たら購入してもいい」という奉行の裁可が下っていたため、早速購入です。

それではゲーム本体を見ていきましょう。

マルコポーロの旅路 表面
パッケージ。

『カルカソンヌ』でお馴染みの方も多いと思われるハンス・イム・グリュック社のロゴ。サイズはそこそこ大きく、約32×25×8cm。縦長の大箱です。

マルコポーロの旅路 内容物
メインボードと個人ボード、並びに手順参照シートの束。

見ているだけでわくわくしてくる辺りが、さすがです。

マルコポーロの旅路 ボード
ボードを広げたところ。

約58×60cmで、正方形に近いですね。やや狭いテーブルでも十分に遊べます。

マルコポーロの旅路 内容物
トークンやコマなど

トークン、タイル、ダイス、カードなど。収納用の小分け袋もついていて、痒いところに手が届いてますね。

ワーカープレイスメントをダイスで

“ワーカープレイスメント”というゲームシステムがあります。玄人の方々にはお馴染みのワードですが、知らない方向けに簡単に説明すると、プレイヤーそれぞれにいくつかのコマが渡されます。これが“ワーカー”です。一方、ボード上にはコマを置けるスペースがいくつもあり、コマを置くことによって何らかの有利な効果(資源や資金を得られるとか、勝利点が増えるとか)が発生します。手順プレイヤーは、そうしたスペースのどこかを選んで、コマを配置します。誰かがコマを配置した場所には、他のプレイヤーがコマを置くことは(大抵)できません。もちろん、コマが手元になければ、何もできなくなります。ざっくりいうと、ワーカープレイスメントとはこんな感じのゲームです。

基本的にコマをどこに置くかを選んで行くだけのシステムって感じですので、コマを置けばとりあえずなにかしら起きますから、まあまあルールが難しそうに見えても、思いのほか遊びやすいのが利点でしょうか。

『マルコポーロの旅路』も、そんなワーカープレイスメントシステムを採用したゲームです。ただ、コマにシンプルなものを使うのではなく、ダイスを使用しているのが面白げ。ダイスの目によって、同じ場所に置いても得られる効果が変化するという辺り、ダイスを振る楽しさもついてきますし、ダイスの出目次第では、熟練者必ずしも有利という訳ではなくなる、という配慮があるように思われます。

という訳で早速2人プレイで試してみたいと思います。さて、無事にシルクロードを踏破できるでしょうか。

2016/2/15追記:プレイ記録編できました!
2016/2/21追記:番外・キャラクター紹介編できました!