『ナンジャモンジャ』を遊んでみた
ナンジャモンジャ(ボードゲーム開封編)
【登場人物】
与力藩の買掛担当。自分だけの独特な物の呼び方と言えば?「中華風のあんのことを『てれれ』と呼びます」
奉行藩の決裁担当。自分だけの独特な物の呼び方と言えば?「子どもの頃、セロハンテープは『ほんぺっぺ』だったなあ」
奇妙な生命体の命名合戦
奉行うむ、わしもこのゲームは未プレイだが知ってはおるぞ。
与力超有名タイトルですよね。もはや東急ハンズやらオムニ7やらでも売っているレベルですから、そろそろ『UNO』あたりと張り合える格に成長してきたんじゃないですか?
奉行プロレスラーのランクアップのような表現じゃな。
与力とにかく遊びたいと思いますが、今さら過ぎる節があるので、詳しいルールはこちら「ナンジャモンジャ公式サイト」をご覧くださいませ。
奉行ふーむ、まあ迷うところはないな。
与力ありませんね。
奉行ナンジャモンジャってのは、この生命体の種族のことなのだな。
与力ええ、ナンジャモンジャ族ってことらしいです。
『ナンジャモンジャ』のルールはいたってシンプルです。裏向きにしたカードをよく切って山札とします。手番プレイヤーから山札を1枚ずつめくっていき、出てきた絵柄を見ます。
①めくったカードがまだ見たことのないナンジャモンジャ族であった場合、適当な名前をつけてやります。
②すでに名前がつけられていたナンジャモンジャ族であった場合、つけられた名前を叫びます。早い者勝ちです。一番早く叫べた人が、それまでにめくられていたカードをご褒美として受け取ります。
山札がなくなった時、ご褒美としてもらえたカードが一番多かったプレイヤーが勝利します。
奉行この“適当な名前をつける”というのがゲームのキモじゃな。
与力このデカ顔の皆さんは全部で12種類×5枚です。ですから12種類の名前が飛び交うわけですよ。そういう中で、できるだけカードを取れるように、自分が叫びやすくて他人が叫びにくい名前をつけていきたいんですが……
奉行まあ、皆おなじような心持ちである訳だから、意味の分からんネーミングがなされたデカ顔諸君が次々と誕生する訳だ。
与力そこに混沌が生まれて楽しい訳ですね。じゃあ、始めますか。
ネーミングは心のままに
奉行むっ……じゃあこいつは“いちごバー”で。たまに食べたくなるよな、スイカバー。
与力ややこしいですね。うーん、こいつは“嘉門〇夫風”で。
奉行なんだそりゃ。む、新しいやつ……ではこいつはモップっぽいから“ダ〇キン”だな。
与力100番100番ですか。あれ、えっと、こいつは…いっ、っ。
奉行“いちごバー”! ふふふ、貰ったぞ!
奉行上列左から“課長補佐”、“いちごバー”。下列左から“ダスキン”、“嘉〇達夫風”であったか。この右下のやつ、わしは全然出てこなかったなあ。それでも勝てたが。
与力私は“いちごバー”がどうしても出てこなかったですねえ。じゃあ、2戦目。ここからこのゲームの真の混沌が始まる、という説もあるそうですので、楽しみですね。
二度目のプレイでは、直前のプレイで強く印象がついた名前が出てきがちになってしまい、実際に呼ばなければいけない名前を混ざって、結構こんがらがってしまいます。これもこのゲームの面白いところです。
奉行その左下、そいつがどうしてもさっきの“〇門達夫風”しか出てこなかったのだ! 実際にはなんと付けておったか……。
与力“溶接メガネ”でした。いやあ、たしかにこれは訳が分からなくなります。
『ナンジャモンジャ』【ここがイカス!】
奉行確かに大評判になる理由もテレビでよく見る理由もよっく分った。ルールが簡単、従って説明が簡単。すぐに遊べる。そして楽しい。
与力2人でもごくごく当たり前のように楽しかったですね。なんかずっとクスクス笑ってました。もっと人数が多ければより楽しいでしょうが。
奉行ネーミングの方針は人それぞれゆえに、人数が多い方がより混沌は深まるであろうな。
与力付けられた名前を憶えて、叫ぶ。要は単純な記憶ゲームだと思っていたのですが……
奉行なんか妙なツボにはまって、「難しい訳でもないのになぜか出てこなくなる名前」と「超スピードで叫べる名前」が出てくるのだよな。あれは、なぜなのだろうか?
与力なんかそういうのも含めて、ままならない感じが面白いですよねえ。
奉行名前を思い出せなかったり、何とか叫ぼうとしてうまく言えなかったりする対戦相手の様子は、実に面白いぞ。
『ナンジャモンジャ』【ここはちょっと……】
奉行最初のカードの山を取れた人が大体勝利に近くなる、のではないかな?
与力まだ名前が確定していない時ほど、めくられて貯まるカードは多くなりがちですからね。進むと1枚ごとにみんな叫びますから、得点は1枚刻みになりがちですね。
奉行一気に逆転するのは難しいな。
与力あと白熱し過ぎて、カードのめくり方を自分有利にしないように気をつけましょう。自分から見て向こう側にめくっていく感じですよね。
奉行カードの内容をいち早く把握した人が有利になるからな。
与力某ボードゲーム紹介番組でそんな現象が発生していましたね……。
奉行それからだ。ナンジャモンジャにどんな名前をつけるか?がこのゲームの核、面白いところに繋がっていく訳だが、ゆえにプレイヤーの名付けセンスは大切なポイントとなろう。そこがプレイヤー同士噛み合うかどうか、これは大切じゃな。
与力うーん、例えば年齢差とかで発生する「面白い、絶妙と思うポイントのズレ」が怖いって言いたいので?
奉行うむ。『Dixit』なんかと同じ不安感、であろうかな? まあ、大喜利要素があるゲームの御多分にもれず、そこを一緒に楽しめるメンバーで遊ぶべきではあろうな。
与力同じように、他人には分からない名前を付けまくったりするのも……。
奉行うむ、こういった自由な要素が入ってくるゲームでは、プレイヤーの独りよがりと思われてしまうことがあると、面白味は減少するのは已むを得ないであろうのう。
与力毎度のことなれど、メンバーの様子をみて、うまく調節して遊ぼうね、ってことになりますかね。
奉行ま、仲良く遊ぶべきゲームだからな。むしろ、ネーミングセンスでみんなから笑いをとれれば、このゲームに勝利したと言っても過言ではないかもしれんぞ。
奉行シロとミドリ、両版合わせて24種類のナンジャモンジャがおるわけだな。
与力ええ、「可愛いナンジャモンジャたち」が24種類ですよ。壮観ですね。
奉行「可愛い」かどうかだけは、一考を要すると思うのじゃがな。ちょくちょく見てるとなんか不安を覚えるやつとか混じっておらんか?
与力お奉行、なんか嫌なことでもありましたか?