『クイーンドミノ(原題:Queendomino)』を開けてみた
小麦畑、森、湖、牧草地、沼、山を領地にして、最も誉れ高い王国を作り上げましょう。
(パッケージ裏面より)
2-4人 25分 8歳以上
お手軽王国建設ゲーム、パワーアップ編
2017年ドイツ年間ボードゲーム大賞を受賞した『キングドミノ』と同じゲームシステムで、新たなルールを搭載してスタンドアロンで遊べる、某社風に言えば“withパワーアップキット版”。それが『クイーンドミノ』です。2017年11月に『キングドミノ』と同じく、テンデイズゲームズさんから日本語版が発売されました。デザイナーも、もちろん同じブルーノ・カタラ氏。簡単なゲームから『ヤマタイ』のような重量級ゲームまで、近年非常によくゲームを見かける人気デザイナーさんですね。
お手軽な箱庭ゲームとして好評を博した前作に、どんな要素が加わっているのでしょうか。さっそく、箱の中身から見ていきたいと思います。
タイトル通り、王様ではなく、女王が塔の上から領地を見回します。ヒツジが可愛い。
ゲームプレイ風景の写真です。箱のサイズはキングドミノからかなり大きくなり、約26.5×26.5×6cmの正方形。『チケライ』の箱よりチョットだけ小さい感じです。
箱を開けてみました。色々入っています。
相変わらず良い手触り。
城と女王、そしてドラゴン。女王とドラゴンは木製です。
建築士ボード、という細長いボードが付属しています。
国王駒は前作同様ですが、紙製コインと灰色の塔駒、黒の騎士駒は、新しい要素です。
項目別にされて造り……つまり、あとで計算が必要な程度に、得点のバリエーションが増えたということですね。
ゲーム前雑感
『キングドミノ』のいい所は、15分でサクッと終わりながら、それでいてしっかりと箱庭づくりが楽しめる、という、手軽さと満足度のバランスの良さであったかと思います。ただ、よいルールだけに、麻婆豆腐に花椒を入れたくなるというか、ラーメンにラー油を垂らしたくなるというか、「もう一声なんか要素が有ったら面白いのになあ……」と、あとちょっとだけ駆け引きの要素を欲しがってしまわなくもない、という、そんな感覚も無くはありませんでした。そんなところで出てきたのが今回紹介する『クイーンドミノ』。果たして、前作からどう変わったのか、いつもの2人プレイで体験してみようと思います。