シノビエンパイア SHINOBI EMPIRE(ボードゲームプレイ感想編@4人プレイ編))

ボードゲーム愛好

『シノビエンパイア』4人で遊んでみた

奉行綺麗なカードが素敵な『シノビエンパイア』を、4人で遊ぶ機会が有ったので、簡単な感想を述べていきたいと思う。

与力2人で遊ぶのとはだいぶ違った状態にはなりましたね。

忍びの戦は制御不可能

奉行一番びっくりしたのは、驚くほど勝利への道筋が制御できなかったことじゃな。

与力ああ、2人で遊んでいた時に懸念したアレが発生しましたね。

奉行横の一列が出来上がるのが早いというやつだな。みんな横に並べてしまうと、良くて2枚送り込むのが精いっぱいだから、そうそう勝ち筋をつけられるものではない。

与力その辺を上手く乗り越えるためには……

奉行恐らく、「上の階に進んでいく」というのが一つ。これで、場をかく乱できそうだ。それから、複数の色の忍者を含むカードを配置して、「運命共同体の仲間を作ってしまう」というのが一つであろうかと思う。

与力そこは駆け引き要素が発生してくるところですね。

奉行まあそうだな。ただ、カードの配置次第で利害の一致対立がすぐに発生してくるので、結局は思惑通りにはならないかもしれん。

与力忍者ですからね、だましだまされ、といったところでしょうかな。

奉行まさしく。ある意味でテーマに忠実なプレイ感になるな。

勝ちを狙うのもまた至難

奉行あとはそうだなあ。自分の色の忍者が描かれたカードが必ずしも手札に来るとは限らん。従って、カードの配置をどうすればよいのか、正直困ってしまう局面も意外と見られた。

与力特に初めてプレイする人は、他人の色のカードをどう配置してしまえばいいのか、処理に困る傾向があったようですね。

奉行柱が描かれているカードは、部屋を作る上では非常に大切なのでまあ使い道があるかな、とは思うのだが、他色の忍者が3人描かれているカードとかは、端の方に置いて穴埋めに使っていくようなことになるとは思う。が……

与力その色のプレイヤーには恨まれましょうな。

奉行うむ。仕方ないとは言え、憎しみの連鎖が続き、局面を打開できそうな、複数人の忍者が描かれたカードを、お互いに無意味にしていく配置が続く。

与力すると、なかなか勝ちは決まりませんで。

奉行そうじゃな。まあ、自分の手元にそういったカードを引けることを祈っていくしかなかろうな。つまり、引き運の重要性が否応にも上がる。

与力なるほど。そういった感じであるとすると、正規のルールで勝利を狙うのは、やはり困難でありましょうか?

奉行最初の2階くらいが並んだ時は、意外といけそうな気もしたんだがなあ。だがゲームが終盤へ向かうに従って、足の引っ張り合いはやはり激しくなった。そうだ、それから「二人プレイの時は、勝利に関係のない忍者(色)」が存在したが、プレイヤーが増えたことで……

与力ああ、塩を送りたくない敵に塩を送ってしまう可能性も上がりましたね。

奉行これがなかなかに悔しい。なので、正規ルールでの勝利は、できなくもないという具合だろうか。

計画性か、運か

奉行という訳で、人数が増えるほど、カードの引きが重要になってくるのではないか、というのが現在の結論だ。よって、気軽に遊びたいのであれば人数多めで、ある程度戦況を操っていきたいのであれば3人までが良いのではないか、という推測になるかな。

与力なるほど。

奉行後は、「ここは手を組もうではないか!」とか「何、裏切るとは貴様ぁ!」などと叫びつつプレイすると楽しいゲーム、と認識した上で始めると、ギャップが発生しづらくて良いかもしれない。

与力プレイ時間としては手軽なゲームですから、一度やってみて、二度目にいざ本番! いざサツバツ! という塩梅が良いかもしれませんね。しかし今回は特に、2人で遊んだのでは分からないことが結構分かりましたね。

奉行やはり、人数次第で印象と展開は変わるものであるのう。