信長の野望 創造・戦国立志伝 テキストリプレイ 上級:大友義鎮が地上に楽園を築くまで Part.4

幅を使ってワイドに攻める

「オオトモは、勇猛果敢な戦士であり、多くのサムライと同じく、誇り高い貴族でもあると思っていました。しかし、ある時、彼が戦をどう考えているか、問いかけたところ、『ビジネスだよ』と答えたのです。彼は、明らかにこの国の普通の人とは異なる存在です……」
(ある宣教師の手紙)
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鍋城下 ―1554年から1555年の戦略―

信長の野望・創造 戦国立志伝
無理押しは厳しいか……
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

島津の南肥後進攻が想像より早く、我々もリスケを余儀なくされたわけで、とりあえず各武家のタスクをリバイズしなければいけないと思う。ただ、悲観する必要は全くなく、少なくとも日向はこちらが大半を抑え、肥後は島津と折半。対抗するに最低限の力関係は出来上がっている。現状、フィフティフィフティだ。

角隈石宗「とは申せ、あちらは北の我らのみ警戒しておればよく、一方でこちらは南北と東の四国にまで注意を払わねばなりませぬ」
甲斐親直「加えて、御屋形様かねてのご懸念通り、島津の武将たちの勇猛果敢さは、我が方の武将の比ではございません」

まあそこが向こうのストロングポイントでもあるしね。となれば、あとは物量で圧倒するしかない。その為には、島津と対陣しつつ、周辺で獲得できるマーケットを探していく、と……。スピード感をもってディシジョンメイキングしていかないといけないな。

甲斐親直「それがし、一案がございます。四国の伊予、西土佐辺りは宇都宮、西園寺などといった小大名共が乱立する地域。彼奴等にとって、大きゅうなった大友家は脅威以外の何物でもござりませぬが、逆に力の差を背景として、こちらの要求を呑ませることもできまするぞ」

ふむ、アライアンスではなく、M&Aを視野に、東を抑え込む……ということか。それはいいアイデアだ。よし、早速メールを出してみよう。鑑実、頼むぞ。

一萬田鑑実「ははっ」
吉岡妙林「素早いご決断、素敵ですわ、義鎮様!」
甲斐「(相変わらず、御屋形様はよう分からぬお方ですな)」
角隈「(ご安心あれ、拙者ですらよう分かりませぬ)」

さて、じゃ、西側については腹案もあるので、一旦府内に引き上げよう。島津が日向に注意を向けているうちに、鍋城、落とせると思ったが、これはしばらく無理そうだ。

⇒高橋家は軍備を整え、有馬家攻略に備えるように。蒲池、志賀の両家と、秋月城の吉岡妙林に助勢させる。

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高橋鑑種「有馬、だと……?」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

高橋鑑種「此度、御屋形様より有馬攻略のお下知が参ったが、ご両所の見解をうかがっておきたい」
蒲池鑑盛「拙者の手の者が報せるところによれば、有馬は島津と誼を通じておるとか。現に島津の兵があの辺りをうろついておる。うかつに手を出せるものではない」
志賀親守「と申して、この三家に秋月城の兵を加えれば、その数は優に一万を超える。有馬の総勢とわたり合っても、なお上回る計算じゃ」
高橋「……御屋形様のご意向とあれば逆らえぬが、と申して無理をすることはあるまい。機会をうかがおう。ゆるゆるとな」

……高橋軍団が有馬領を攻める、となれば、戸次家と連動して南肥後に攻め寄せては来まいか……と考えて警戒してもらえればベスト。その間にこちらは日向を完全に手中にしてしまう時間を貰える。

吉岡長増「あの三家を囮に? それは随分と贅沢をなさいましたな」
吉弘鑑理「とは申せ、正直に有馬と戦を始めたらいかがなされまする。勝てますか?」

その時は妙林が何とかバランスを取るよ。さて、四国はどうだい?

甲斐「早速、使者を送りましたところ、宇都宮家が従属に同意いたしました」

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宇都宮豊綱「……大友の傘下となろうとも、家名は潰せぬ」
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序盤は順調だね。じゃ、次のフェーズの準備に取り掛からないと……

一萬田「御屋形様、ショートノーティスが参っておりまする……」

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大内と龍造寺が戦を始めた、とのこと。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

我々のアライアンス同士が戦い始めたのか! だが、これで島津の注意は肥前に向いていないか? 大内の軍勢は、武将の資質に疑問が残るが、兵の数だけはやたら多いのがデフォルト。島津はそこに過剰警戒しているだろう?

一萬田「はい、島津勢は島原をうかがう佐敷城のあたりに兵を集め、様子を見ておる由にございます」

OK、じゃ早速出陣だ。府内から兵を出して、伊東の最後の拠点、佐土原城を攻略しよう。土持に任せておいては、島津に取られてしまうからね。

角隈「御屋形様は、土持殿を信用されておられない?」

いや、そうではないよ。でも、合理的じゃない。少数の人間の努力に期待するより、手持ちのリソースを全て活かして、より負担を軽減し、短期間で最大の効率を挙げられる決断をトップがすることが、むしろワーカーのライフワークバランスを適正に保って、サステナビリティの全体向上につながるんじゃないかな、ってことだ。

甲斐「(……聞くのではありませんでしたな)」
角隈「(……はい)」

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伊東家の佐土原城を囲む。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)
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もちろん、勝利しかない。これで伊東は滅亡。
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

吉弘「伊東家の旧臣どもはいかがなされまするか?」
吉岡「また、戸次家に任されますかな」

いや、各武家に与力として均等に配っていこう。特に、高橋、蒲池の両家は、いずれ多く人手が必要だと思うからね。何人か、見込みのあるのは府内のプロジェクトチームに入れるけども。

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ということで
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吉弘息子(吉弘鎮信)とかも配下に加わってきたし、人手不足は心配なさそう。

臼杵鑑続「御屋形様、佐土原に早速島津勢が攻め寄せておるようにございます。土持、戸次が防いでおりまするが、劣勢は免れぬかと。それがしもこれより出陣いたしまする」

しょうがないね。では、今度は日向で島津勢を吸引している間に、西側で高橋軍団に働いてもらうタイミングだな。ドライブかけて頑張ってもらおう。

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由布惟信「島津なら不足はねぇよ、やるだけやったらぁ!」
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佐土原城は危機だが、なんとか守り切らねば……
(信長の野望・創造 戦国立志伝)



高橋「……秋月城をくれぬ、と申されたは、我が働きに不満でもおありだったか、御屋形様は」
蒲池「お下知通り働かぬとあれば、不満も持たれましょうな(馬鹿め、わしを差し置いて秋月城を手に入れようなど……)」

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高橋「高城城を落とせ!」
(信長の野望・創造 戦国立志伝)

高橋「だが、これで不満は言わせぬぞ」
蒲池「よい、お心掛けですな(ふん……)」



一萬田「御屋形様、高橋軍団が龍造寺と有馬の戦に乗じ、有馬家の高城城、大村城を攻略いたしました。島原半島で残すは、日之江城のみにござりまする」

よし、よくやったぞ!

一萬田「ただし、間者の報せによれば、龍造寺隆信、密かに島津と手を組んだとのことにござりまする」

あー、なるほどね。今まではステークホルダーだったけれども……我々の有馬攻略で、龍造寺は勢力を伸ばす余地が他に無くなった。だから我々に噛みついてくる。このハレーションはある程度予想されたことだが、さて、ここは思案のしどころか……。

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なお、四国のM&Aは順調です。西園寺家が従属したよ。(信長の野望・創造 戦国立志伝)