『ドン・カルロ』を開けてみた
どのファミリーが最も強い影響力を持つことができるでしょうか?
(説明書より)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:25分
『ゴッドファーザー』はやはり2を推したい
二癖、三癖もありそうな犬っぽい連中の集合絵が前面に押し出された『ドン・カルロ』は、超名デザイナーであるウォルフガング・クラマー氏と、『クウィント』『ドロップイット』のコンビであるベルンハルド・ラッハ、ウヴェ・ラップ両氏が組んだカードゲームです。2020年、ドイツのmoses.社から発売されたのち、翌2021年にグループSNEから日本語版が発売されました。
マフィアやギャングは特に海外製ボードゲームのテーマとしては比較的ポピュラーなものだと思いますが、バリバリ強面、気に入らないことがあった瞬間に発砲沙汰を起こしそうな危険人物っぽいイラストがズドーンと出てくると、少なからず構えてしまうケースも無くはなさそうです。しかしこのゲームは獣人のイラストを採用していることで、テーマに比して何となく味付けがマイルドになっている感じもあります。きっと裏では発砲発砲アンド発砲という抗争を繰り広げているに違いはないのでしょうが。
ともあれ、早速開封して遊んでみたいと思います。
こちらはゲームストア・バネストさんで購入したmoses.版です。従って、日本語版で追加された協力ルールは含まれておりません。
非常に堅牢な作りの外箱から漂うドイツ感。箱サイズは約15.5×10×3cmとなります。
この開き方は…VHSビデオテープ?
25枚のカードセットが4色。
これの覇権を争います。
内箱のさりげない仕掛け? ちょっと付いている段差でカードが取り出しやすい。
ゲーム前雑感
箱を開けるとカードだけ、という小箱カードゲーム。これに私個人が求める要素は、スルメのように噛み続けることができるか、かっぱえびせんのように止められない止まらない状態になるかどうか、麻雀のように1ゲーム終わった後に無言で牌を混ぜはじめるか…要は、連戦に耐える魅力があってほしいということですね。そういう自然発生的にもう一度やろう、となれるカードゲームは、ゲームで遊ぶ機会には中・重量級を優先してしまいがちな今、なかなか積極的に探さなくなっていたりして、結構見逃しているのかなと思っています。
さて、本作は過去に『ニムト』『アブルクセン』と名作カードゲームの実績でも名高いウォルフガング・クラマー氏ですので、その点ではまず安心感があります。ではどのくらいマフィアの抗争感を味わえるのか、さっそく遊んでみましょう。
続き:プレイ感想編を更新しました。