『TAGIRON タギロン』を遊んでみた
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与力藩の買掛担当。ナンディさんに鍛えられたので、数当てゲームはまあまあ得意です。
奉行藩の決裁担当。暗算は苦手ですが、パズルは好きだそうな。
2人ルールのご紹介
与力大変申し訳ございません。
奉行なんじゃなんじゃ。何を謝罪から入っておる。
与力いえね、せっかくリメイクされたというのに、たぶんその目玉的な部分である3、4人用ルールについては遊べないんですよ、プレイヤーが足りないから。ですから今回は『TAGIRON』の感想ではあるんですが……、どっちかというと『たぎる論理』の感想になっちゃってるのかなあ、と思いまして。そこが製作者の方や『TAGIRON』のプレイ感を求めてくださっている方に申し訳ないな、と。
奉行まあ、我々は基本が二人だからな。いずれ三人以上のプレイ機会があったら感想を追加するので、ご容赦いただきたい。
与力毎度毎度申し訳ないです。という訳で、以下は二人プレイの内容ですね。
ゲームの準備は簡単です。
裏にした数字タイルをよく混ぜ、各自5枚ずつ取って、ついたての影で表にし、左から小さい数字の順に並べます(同じ数字の場合は、赤が左にきます)。質問カードをよく切り、6枚を表にして、残りを山札とします。必要があればメモとペンの準備をします。以上で準備は終了です。準備が終了したら、適当な方法で先攻後攻を決定しましょう。
相手の5枚のタイルを推理せよ!
プレイヤーは自分の手番になったら、表にして場に並べてある6枚の質問カードのうちから1枚を選び、相手プレイヤーに質問します。質問された側は自分のタイルを見て、質問に対して正直に解答します。その後、質問カードを山札からめくって補充を行い、手番交代となります。
奉行この「奇数は何枚?」とか「3はどこ?」といった質問を上手く選んで、相手のタイルの並び、色、数字、全てを当てろ、ということじゃな。数字は二枚ずつで、色の種別は数字によって異なるのだな。
与力そうですね。ゲーム的にはそれだけなんです、が。
奉行質問がこのカードで制限されているのがなかなか……うーむ。
与力それから、「共有情報」というカードがあります。このカードが選ばれた場合には、プレイヤー全員が答えないといけないですね。
奉行下手すると敵に塩を送ることになるのじゃな。むむむ。
推理できた!その時には
質問を繰り返し、相手のタイルが全て分かったと思ったプレイヤーは、自分の手番が来た時に「宣言」を行います。推理した相手の5枚のタイルを小さい数字から順に「色と数字」を伝え、相手はそれが正解か間違いかを伝えます。正解なら勝利、間違っていたら手番交代となります。
奉行二人プレイだと、間違っていても再チャレンジはできる訳だな。
与力そうですねえ。「ミス=敗北」というわけではないので、可能性がごく絞られた時には、宣言で選択肢を切っていくことはできる、ということですかね。
奉行とにかく相手より早く推理することじゃな。
与力ただし、先攻プレイヤーが正解を当てた場合に限り、後攻プレイヤーは一度だけ宣言をすることができます。これが正解なら勝負は引き分けです。
奉行先手番有利じゃもんな、それがないと。
与力あと、質問カードが全て使われて場に1枚も無くなってしまった。けれどもどちらも正解できない、と言う場合にも、引き分けです。
奉行なるほど、あまり慎重に正解を求めてカードを使い過ぎてもいかんということじゃな。
そして奉行と与力の勝負の結果は……
奉行むむむ。今こそ「色」について知りたいのに、場の情報カードに色に関する質問事項が一つもないではないか!
与力私は「小さい方から三つ」の推理ができたものの、他二つがさっぱり分かりません。ここで「共有情報」に行くかどうか……く、苦しい。
と言った具合に、それぞれドツボにもはまりつつ、2勝2敗で引き分けです。前半は与力が快勝しましたが、コツを掴んだ奉行が食らいついた形で、非常に白熱した戦いが続きました。
『TAGIRON』【ここがイカス!】
奉行特に何がどうこうというルールではないと思うが……、確かにこれは面白いな!
与力お奉行の方が相当白熱されましたね。これほど短時間でリプレイを要求するゲームは久しぶりかと。
奉行前半、さっぱり勝てなかったのが悔しかった。更に一勝負が短いし、とにかく準備も楽じゃからな。中毒性が高いと感じるぞ。
与力じっさい、たぎりましたか?
奉行うむ。ランダムに登場してくる質問カードが良い味を出すと思う。「それが聞きたい!」というカードをお主に使われた後に、「そんなに聞く必要はない」内容しか聞けないカードが場に残っていたあの時の悲しさといったら。
与力そこも上手く使いこなせるタギリストを目指しましょうよ。
奉行よう分からん造語を作るな。それはともかく、共有情報カードがなあ! 凄く聞きたい内容が有ったりするんだが、自分のタイルの並びを見ると、確実に相手に重要な情報がわたってしまうことに気が付くと、どうしても手が出せない!
与力それでも勝負に行ければ、また違うのかもしれませんね。
奉行あとは、背景設定やストーリー性が無いこういったゲームは、むしろ純粋に勝敗を競えるということに、改めて気づかされたな。
与力世界を救おうとして救えずに終わって、プレイ後もしばらく落ち込んだりしますからねえ。
奉行感受性が豊かだからなー、特にわし。
与力頭の使いすぎでお疲れですか?
『TAGIRON』【ここはちょっと…】
奉行さほど複雑な論理パズルではないとはいえ、メモを書き始める&考えがまとまらない、イコール長考、なんてことになる恐れはある。
与力お奉行のことですね。ていうかあなた元々、論理とか苦手なタイプじゃないですか。
奉行だまらっしゃいよ。パズルゲームは嫌いではないのだ、得意でないだけで。まあ、プレイのテンポ感を保つことは大切だと思うぞ。場合によっては、1分砂時計とかチェスクロックとかあってもいいかもな。
与力そこまで必要ですかねえ……。あ、それから冒頭で申し上げた通り、3、4人用ルールについては、早いとこやってみないと、ですね。
奉行うむ。ルールによれば、誰かの持っているタイルを当てるのではなく、誰にも配られなかったタイルを当てていく、という形式に変わるのだな。
与力他プレイヤーのタイルを推理して、そこから「使っていないタイル」はどれだ、という方向にいく訳ですね。なるほど。
奉行またちょっとプレイ感が変わりそうだな。実に楽しみだ。
奉行付属のメモパッドは全20枚のタイル内訳が書いてあって便利じゃが、こんなペースで遊んでいたらあっという間になくなりそうじゃな。
与力コピーするか、自作するかですかね。あるいはメモ帳などにフリー記述をしていくか。
奉行ちなみに我々は大層な貧乏性なので、このメモパッドを傍らにおいて、チラシの裏で遊ばせてもらったぞ!
与力そこはドヤ顔をするところじゃないですよ……。