虚弱体質と故障禍と天候と
こんにちは、上田です。二回ほど自転車についてうだうだと語らせて頂きましたが、本題に戻ります。第三回からの続きですが、なぜ私が夢の自転車生活に入りきれていないのか、その第二の理由は『故障』です。
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(2)頭でっかちな練習への取り組み
元来、決して頑強な肉体を持ち合わせているどころか、むしろ虚弱体質と言ってもよいくらいの体力で、何かしらスポーツをたしなんでいた訳でもなかった私は、多分にロードバイクを駆る体になっていなかったと思われます。
「折角買った憧れのバイク、たくさん乗らなきゃ…」
そんな思いでおっかなびっくり一生懸命、なんとかロードバイクを乗りこなせるよう、週に1、2回乗り続けました。が、ここでマイナスになったのが、極端な座学と耳学問で習得していたロードバイクトレーニング方法。こういうのをやれば上手くなれるのかもしれない!と思った私は、様々なHow to本に書かれた幾多のメソッドを色々と試したのですが、哀しいかな、いったいどのトレーニングをどれくらいやったらいいのか、見当がつきません。
実際、巷間に流布しているトレーニング方法は、どれも効果があります。しかし、それもライダーのレベルに合わせて、適切なものを適切な負荷で行って、始めて意味を持つ練習になるのだと思います。
ようは、ロードバイクに乗れるようになるための適切な練習方法を取捨選択する能力というものを、私は持ち合わせていなかったのです。当たり前ですね、素人ですから。
従って私のレベルでは早すぎる、あるいはやるべきではなかったのであろうトレーニング方法まで本やネットから得た知識に基づいて色々と一通り試した結果、右膝がやられました。謎の膝痛により、足の屈伸ができなくなってしまったのです。
*ロードバイクに乗っていると、まれにランナー膝(腸脛靭帯炎)を発症することがあるようです。乗車後にしっかりとストレッチを行い、膝周りと太腿の筋肉をケアすることが大切になります。
てなわけで、状態の良い時でも5㎞も走ると痛みが走り、20㎞で限界を迎えるという有様では、ロードバイクなど乗ろうという気も起きません。結果、足の治療のため、1年以上ロードバイクは眺めるだけのものとなる期間が訪れます。
で、膝の治療のために色々な方に診察していただいた結果、あるスポーツマッサージ師の先生に「筋肉ないねぇ!」と感心?されたことから、上記のような推測をしてみた訳です。
トレーニングはいきなり無茶をせず、自分にあった適切なレベルから。これが本当に大切なのだと思います。しかし後悔先に立たず、ではありませんが、なんとか症状は収まったものの、「また膝が痛み始めるかも…」という恐怖感に囚われるようになっている現在、走行距離が20㎞を越えると、無意識に帰路を考える体となってしまいました。
初心者のうちに、いきなり入れ込んで乗ろうとして、体を壊す。あるいは落車で事故を起こす。こうなると、マイナスの記憶がロードバイクに乗ろうとする行為を億劫だと感じさせてしまいがちになる…のではないでしょうか。