【釣ったら食べる記】2015年 イカ釣り準備編⑤

釣ったら食べる日記

さあ道具立て エギ編(前篇)

ロッド、リールときたら、次は釣り方の名称にもなっている、エギの選択です。イカがこれをエサだと勘違いして抱きついてくる疑似餌、平たく言えばイカ用のルアーってことになりますか。

しかし、これが大層難しい。予備知識無しで最寄の上州屋のエギコーナーにウキウキと出掛けていったら、陳列されているエギの前でしばらく途方にくれる程度には、訳が分かりません。

理由はいくつかというか、かなりあるのですが、取り敢えず初心者が学んだことを、同志向けにメモしていきたいと思います。なお長すぎたので前後編になりました。申し訳ありませんがお付き合いください。

[ad_contents]

スポンサーリンク

選択その1 サイズを決める!

エギにはサイズがあり、号という数字で表されています。概ね1号=1寸=約3cmと考えておけば間違いなさそうです。なので、数字が大きいほど、エギは大きくなってきます。しごく単純に言うと、大きなエギほど大きなイカを釣るためのものです。

じゃあ具体的にどのくらいのサイズを選べばいいのさ、ということになりますと、大体セオリーとされているのはこんな感じ。

2号:超小さい。秋の小さいイカ用、あるいはイカの活性が低いとき用。
2.5号:秋イカ、あるいは活性が低いとき用。
*この辺はサイズに見合った軽さなので、流れが速いところでは流れてしまうかも? 足元を探ったり、流れの緩い場所での投入がいちばん。
3号:春でも秋でもオールマイティに使えるやや小さめサイズ。
3.5号:一番おすすめされるオールマイティサイズ。とりあえずこのサイズが基準になってくるらしい。
4号:ちょい大きめ。春の大型イカ狙いに使うのが一般的。
4.5号:大型エギ。遠投で狙うとか、巨大イカが潜む離島の磯などで使うといいらしい。

ということなので、基本は3号か3.5号あたりを選んでおけば、いつでもエギングができていいみたいに思えます。メーカーサイトなどを見ますと、状況を判断して適切なサイズを選択しろ、というのですが、実釣経験を語る方に言わせると、「3.5号さえあれば十分」とかいう話だったりすることも、稀によく有ります

この辺り、後は自分の性格次第かもしれません。万全の準備をし、道具のせいにして後悔したくない場合には2.5号から4号くらいまでしっかりと揃えてみればいいでしょうし、とりあえずエギングやってみっか、みたいな感覚ならば、オールマイティだという3.5号を2、3本持って行けばいいんじゃないでしょうか。

*ロッドの適正ウェイトを確認しておこう
エギだけを見ると上記のようになりますが、実際にはこの内容とロッドの適合エギ号数を参照して、ロッドに適合する範囲内から用途に見合ったエギを選択することになります。大半の初心者向けというロッドの適合号数は2.5号から3.5号くらいに収まってくるので、逆に言えば、この辺のエギが、最も頻繁に使用されるサイズということになるでしょう。

選択その2 色を決める!

さて、サイズが決まりました、となりますと、次は色の選択になります。では、次の色の中から、良さそうなものを選んでください。

Daiwa エメラルダスダート
ヨーヅリ アオリーQ RS

綺麗です。しかし、どれが何なのかよく分からないので、良さそうなものはどれなのか、さっぱり分かりません。一体どの色を選択すればよいのでしょうか。

エギは、2種類の色から出来上がっています。エギ本体に巻かれている「テープの色=ベースカラー」と、その上を覆っている「布の色=ボディーカラー」の2つです。布からは透けてベースカラーが見えますので、ベース×ボディーの組み合わせ次第で、エギの見え方は多様になるということです。

では、その多様な組み合わせを適切に選ぶためには、どうすれば良いのでしょうか。ベースカラー、ボディーカラーともに、“特性”と“得意とする状況”があります。まずはそれを把握しておくこと大切になります。

とはいえ、各所で語られるノウハウを色々混ぜてしまうとこんがらがってしまうので、ここは老舗メーカーに教えを乞うのが吉と言えるでしょう。

ヤマリア エギのカラー選択術

このサイトでは、ヤマリアのラインナップ範囲で、各色の特性を解説してくれています。加えて、カラー選択で迷ってしまう人向けに、釣り場の状況に合わせた推奨カラーを教えてくれるようにもなっています。とりあえず、こういったエギメーカーの解説に従ってエギを選んでいくのが、悩みも少なくなっていいんじゃないかなと思います。

しかし、エギを買うときだけでなく、実際に釣り場でエギを選択する際、基本的なことが全く分かっていないというのもなんですから、一応理屈的にはこういうこと、というのを抑えておきました。

①とにかくイカのやる気次第
エギの色は、派手な色からシックな色までずらりと並んでいますが、イカの活性、つまり食事タイムかどうかで考えます。
イカが貪欲にエサを探してうろついているタイミング(所謂“朝マヅメ”とか“夕マヅメ”)というときには、アピールしまくってエギに気づいてもらうのが良いので、金ベースにピンクとかオレンジのボディというような、派手なエギを投げるのがよいそうです。
一方でイカがまったりしてしまっている時間帯には、アピール力に優れた派手カラーよりも、レッドベースに落ち着いたオリーブボディなどを初めとしたダーク系の色がよいのだとか。
後は、その中間でつかえるナチュラル系という銀ベースにブルーとかブラウンボディというのがあります。

②潮は澄んでいるのか濁っているのか。天気はどうなのか。
それから釣り場の環境を見ます。海が濁っていれば、それでも存在を主張できるアピール系、見通しのよいきれいな澄み潮なら、ダーク系でオッケー。太陽が出て陽射し強ければ、見やすいのでダーク系、曇っていれば見つけてもらいやすいアピール系、と大体基本的にはそんな感じになってきます。じゃあナチュラル系はどうなんだよ、という話ですが、ダークでもアピールでも駄目な場合の第三の選択肢ってことでいかがでしょうか。ナチュラルも含めて上手く使いこなせると、玄人に一歩近づくのでしょうが・・・。

③面倒くさければ全部入り
しかし、全ての条件がアピールかダークかに適合するとは限りません。快晴だけど海が濁っている、曇っているけど澄んだ海・・・。さて。
そういう場合には中庸ということで、ベースカラーとボディカラーをそれぞれどちらかにしてしまいましょう。最初の例であれば、アピール力の強い金ベースに、ダーク系のオリーブボディとかにしてしまえばいい訳です。
ここまで来るともう全色持ってないと収まりつかなくなってくる感じもしてきますが、色々考えるのが面倒であれば、ベースカラーは、どんな状況でも使えると言われているマーブル(虹)にしてしまう、というのも一つの手です。マーブルベースのアピール系、ダーク系と揃えておけば、イカのやる気だけ気にしておけばよい訳ですから、大分ラクチンになりますね。

以上、エギの色のお話でした。あれもこれもないと・・・と、いろんな状況を想定して選択しようとすると、なんかエギコレクターみたいになってしまうのが、恐ろしいところですねえ。

それでは後篇に続きます