基本は見守るだけでしたが
今年の5月、引越しで少々ばたついてしまったことから、唯一昨年から持ち越してきたフェンネルが、かなり深刻な状態になっていた件について、一連の流れを記録しておきたいと思います。
枯れかけたフェンネル
・葉がほとんどなく、新しいものも伸びてこない。
・茎が細く、倒れかけている。
・出てきた新芽の葉が、非常に貧弱(下図と比較すると一目瞭然です)。
推定される原因と対策
推定される原因として、「高温(照り返しのある日射)」と「水のやりすぎ」と思われます。
「照り返しがあり遮蔽物のないベランダ」→「引っ越しに伴い、南向きの暑いベランダ」へ移動したこと。この間、夕方の水やりは欠かさなかったことから、それが裏目に出てしまったものと判断しました。
1-1. 日が直接あたらない場所におく(7~8月初旬)
まずは建物の裏手に存在する空きスペースを借り、直射日光がささない場所にプランターを設置しました。
1-2. 自然の降雨にまかせ水を与えない
元々のフェンネルは乾燥した風土で育つ植物ですので、土の中の水を抜いてやるべく、水やりをやめました。とは言え一切与えないというわけではなく、梅雨時でしたので、自然の降雨に任せます。
なお、設置場所には屋根のひさしがあり、多少の雨ならばしのげる状況でした。
1-3. 土を掘り返す
1年以上、上から水を注いだ結果でしょうか、土が非常に固くなっていました。踏み固めたような有様です。
土が固まっていると、根が伸びる余地がなくなる・水はけが悪くなるといったデメリットが多いので、スコップで茎や根を傷つけないように気を付けながら掘り返しました。
2. 伸びきった葉や茎を切る
しばらく様子を見たところ、茎の節(ふし)のように見えるところから、小さな新芽が出てきました。ただ、昨年見られた勢いのある新芽とは違い、ひ弱な様相を見せています。
しかし、完全に枯れてしまったわけではないということが分かりましたので、ここで思い切って、伸びきって垂れ下がっている上の方を剪定しました。
3-1. 直射日光に配慮しつつ日のあたる場所におく(8月中旬~)
おおよそ一ヶ月以上経過した頃、置き場所を東向きの場所に変更しました。色々考えましたが、「プランター全体が完全な日射に照らされない場所」を選びました。
詳しくは、下記の図をご参照ください。
プランターの隣に手ごろな高さのブロック壁があり、それが非常に具合の良い遮蔽物となって、八月の朝の日差しを遮ってくれます。更に西日も建物の壁によって防がれるというわけです。南からの光は防げませんが、こちらはある程度許容範囲と考え、特に遮蔽物を設けていません。
3-2. 肥料を与える(8月中旬)
プランターの移動後は、液体肥料を与えました。なお、水やりについては「晴れの日が続いて明らかに水が不足した」という時のみ、夕方に与えています。
2016年8月末の様子
台風やゲリラ豪雨などにも見舞われましたが、どうにか乗り越えてくれました。
今後は順次、上の方を剪定しつつ、新芽も適宜食していきたいと思っています。